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舞蝶
.......
はとり
お前がそうだとしても俺の妹であり、家族だということには変わりない
はとり
俺にとっても大事な妹...
舞蝶
妹だからで説明出来ねぇだろ
舞蝶
ホントの妹じゃねぇんだから！
はとり
説明出来ないか？家族だからでは
舞蝶
本当の家族であるアタシの両親はアタシを捨てたんだ！
舞蝶
アタシのせいであいつらは心中しようとまでしたんだぞ！
舞蝶
アタシの記憶を無くした今でも忌み嫌ってるってのに！
舞蝶
実の親共がそうなのに他人のお前が家族だからって理由でここまでする理由が分かんねぇんだよ！
舞蝶
(優しいから...、優しすぎるからアタシなんかまで構ってくれるのに、それだけなのに、)
舞蝶
(素直になれない...答えなんて分かってるのに)
舞蝶
(中途半端の優しさならいっそ嫌われたい)
はとり
頬を触る
舞蝶
ﾋﾞｸｯ
はとり
寂しい時ほど怒りに身を任せるな舞蝶は
はとり
俺がお前をあの人達のように捨てるのが怖いのか？
はとり
だから確信が欲しいのか？
舞蝶
...ｯ
舞蝶
(それも...あるけど、)
はとり
もしそうなら納得のいくまでずっと傍にいるし
はとり
舞蝶を第一に優先しよう
はとり
そうすれば分かってくれるか
舞蝶
...違ぇし、
舞蝶
押し倒す
はとり
...なにを、
舞蝶
ﾁｭ
はとり
...!!
舞蝶
...ごめん...好きだ
はとり
.....は
舞蝶
言っただろ兄なんて思ったことねぇって
舞蝶
(これは紫呉兄に煽られたからじゃない...)
舞蝶
(嫌われるためにやるんだ)
舞蝶
ずっと好きだった
舞蝶
佳奈姉と付き合う前からはとり兄が佳奈姉を好きになる前からずっと...
舞蝶
ずっと好きだった...
舞蝶
一人の男として
はとり
.........
舞蝶
アタシが欲しいのはお前からのアタシと同じ感情だ
舞蝶
他は何も要らない
舞蝶
中途半端な優しさも、妹としての感情も全部クソ喰らえだ
舞蝶
アタシはお前を兄となんて見てないんだから
舞蝶
お前もアタシを妹として見なくていい
舞蝶
ただの自分に好意がある厄介な居候女としてでいい
舞蝶
だから...これ以上アタシに関わるな...っ
はとり
...!!
舞蝶
関わらないでくれ...
舞蝶
これ以上アタシを期待させるな、絶望させるな...
舞蝶
ほっといてくれ
はとり
...舞蝶、
舞蝶
ほっけないと言うなら、今後もアタシに関わりたいと言うなら
舞蝶
今夜だけでもいいからアタシの体をお前だけのものにしてくれよ
舞蝶
それでいつも通り妹やってやる
舞蝶
今まで通り過ごしてやる
舞蝶
(ふっ笑)
舞蝶
(バカげた提案だな)
舞蝶
(アタシと兄妹として関わりたいならアタシを抱け、なんて)
舞蝶
(抱くメリットははとり兄にはないし、快く兄妹をやめてくれるだろ)
舞蝶
(内心いらない面倒なよその子だと思ってんだから)
舞蝶
(好きじゃない奴からの好意ほど気持ち悪いものはないからな)
舞蝶
(その証拠に固まってるし)
舞蝶
嫌なら嫌と...
はとり
...冗談、ではないんだな
舞蝶
...あ？
はとり
押し倒す
舞蝶
...............は？
舞蝶
おいなんの真似だ
はとり
舞蝶が言ったじゃないか
はとり
これからも関わりたいなら自分を抱けと
舞蝶
いやそこまで詳しくは言ってないが
舞蝶
普通本気でやるかよ
舞蝶
せっかく...アタシを捨てる機会をやってあげたんだぞ！
舞蝶
なんで...そこまで
舞蝶
お前を好きだとも言ったのに...
はとり
嘘だったのか？
舞蝶
...マジだけど
はとり
悪い気はしなかった
舞蝶
//
舞蝶
どうせ他のフワフワした女好きになるくせに
はとり
舞蝶は俺に求めるものを、俺もできる限りあげたい
はとり
舞蝶が俺の傍から離れるより、お前を好きになる努力をした方がマシだ
舞蝶
....紫呉兄みたいになんなよ
はとり
なるわけがないだろ
はとり
ネクタイをほどく
舞蝶
.....
はとり
自分から誘っておいて今更嫌とは言うなよ？
舞蝶
別に初めてじゃないしﾌｲ
舞蝶
やるからさっさとやれよバカ
はとり
...そうか
はとり
遠慮なくやらせてもらう
朝
舞蝶
....ん、
はとり
…zzZ
舞蝶
..........
舞蝶
(結局...出来なかった...)
舞蝶
(また...変身して...)
舞蝶
.....ｸｯ
舞蝶
飛び出す
紫呉
おや舞蝶 こんな朝早くにどうし...
舞蝶
うるさい！
舞蝶
突き飛ばす
紫呉
おっと...
紫呉
荒れちゃってまぁ
紫呉
またはーさんと何かあったな
はとり
..........(また、悲しませてしまったな...)
紫呉
おや？その格好...
紫呉
まさかはーさんが手を出したの？やるねぇ笑
はとり
.........
はとり
余計な詮索はよせ
紫呉
いやいやこの状況見れば大体の人は予想つくでしょ
紫呉
乱れた服装で走って逃げる女の子に半裸で寝ている男
紫呉
で、マジで手を出したの？
はとり
出してない
はとり
途中で舞蝶が変身してしまったからな
はとり
緊張してか舞蝶はそのまま寝て今だ
紫呉
あぁだから泣きそうな顔してたわけね舞蝶
紫呉
でもはーさんが妹に手を出すとはねぇ笑
紫呉
襲われた？笑
はとり
お前が嗾けたのか？
はとり
舞蝶に要らぬことを言ったんだろ
紫呉
別に僕は相談に乗ってあげただけだよ
紫呉
自分の欲望に忠実に、そんなに好きならさっさとアタックしちゃいなよってね
紫呉
まぁ舞蝶がどういうつもりで行動したのかは知らないけどさ
紫呉
真剣に相手してあげなよ
はとり
言われずとも分かっている
はとり
あの子を傷つけるくらいなら、俺はなんでもやる
紫呉
“お兄ちゃん”だから？
はとり
.......妹以前に、舞蝶は俺にとって大事な子だからだ
はとり
あの子のためならなんでもしてあげたいくらいに
慊人の部屋
舞蝶
ﾊｧﾊｧ
慊人
なんだ騒々しいｲﾗ
舞蝶
抱きしめる
慊人
.......ﾁｯまたか
慊人
どうせまた変身したんだろ
慊人
昔からその度に僕の部屋にきやがって
お付きの人
舞蝶さん！いけません！
慊人
いい
慊人
お前は出ていけ
お付きの人
...は、はい
舞蝶
強く抱きしめる
慊人
痛い
慊人
追い出すぞ
舞蝶
...........泣
舞蝶
なんでも...アタシだけ、十三支の奴らとも触れ合うことが出来ないんだ...っ
舞蝶
なんでも...アタシだけ
慊人
前から言ってるだろ
慊人
嫌われてるんだよ
舞蝶
.....ｯ
慊人
みんなから忌み嫌われ呪われてるから
慊人
さっさと人に好かれたいなんて願い捨てて、誰にも求められず求めず、生きていけばいいだろ
慊人
座敷牢でもなんでも僕が用意してあげるからさ笑
舞蝶
........(その方が...いいのか)
舞蝶
(...1人でいた方が...)
舞蝶
(はとり兄も、抱くことできなかったんだから...約束通り関わって来ないだろ)
舞蝶
(そう...アタシが願ったんだから)
慊人
大人達から言われてるんだ
慊人
お前みたいな異種分子さっさと隔離しろ
慊人
ってね
舞蝶
........、
慊人
まっあいつらの言う通りにするのも嫌だし、猫みたいにそんな決まりがある訳じゃないから、舞蝶が望むならそうしてあげる
慊人
この優しい僕がね
慊人
牢に入れられても、今までの生活と変わらないと思うよ
慊人
ただ変わるのは忌み嫌う人達の目を見なくて済むということ
慊人
牢に入ったって誰も会いには来ないと思うし
慊人
あっ僕はちゃんと会いに行ってあげるよ笑
慊人
こうやっていつでも抱きしめさせてあげる
慊人
ね？結構いい生活じゃない？笑
慊人
はとりもきっと賛成すると思うなぁ
舞蝶
.....､
慊人
はとりは優しいから可哀想な舞蝶に構ってやってるんだよ
慊人
無理してこの十数年ずっと
慊人
そろそろ解放してあげなよ
舞蝶
......!!
慊人
どうせ友達もいないんだろ
舞蝶
...友...だち....
舞蝶
(....そういえば、まだあいつに謝ってなかった...)
舞蝶
(...料理も、教えてくれるって...)
舞蝶
(...それからでも....)
慊人
(舞蝶なら即答すると思ったが、友達に反応したな)
慊人
お前、友達でも出来たのか
舞蝶
....!!
舞蝶
....別に...
慊人
へぇ
慊人
で、どうすんの？
舞蝶
......卒業したら...
舞蝶
高校を、卒業したら...慊人だけのものになる...
舞蝶
外に出ないし、大人しくする
舞蝶
だから、その時は会いに来てくれ...慊人
慊人
ふっ笑
慊人
あぁいいよ笑
慊人
僕、1度決めたことは絶対にやるから
慊人
やっぱりなしなんて言わないでね
慊人
まぁそんなこと言う理由もないだろうけど
舞蝶
...あぁ
慊人
もういいだろさっさと出ていけ
舞蝶
分かった
舞蝶
(あの家に戻ろう)
舞蝶
(戻って、あいつに謝って、料理教えて貰って...)
舞蝶
(はとり兄に...)
舞蝶
(あぁ、もうはとり兄は...)
舞蝶
..........(いっそ、アタシが死ねばいいのか、)
舞蝶
(牢に入るのも、死ぬのも一緒だろう)
舞蝶
(...アタシのせいで2人の命を失うところだったんだ...)
舞蝶
(みんなが言うように...生まれて来なければ...こんな思いばかりしなくて済んだのに...)
舞蝶
(...なんで、アタシは生まれた時からみんなに嫌われるんだ...)
舞蝶
(...不公平だ...何もかも)
舞蝶
.............
透
舞蝶さん?!ど、どうされたのですか?!
透
足が傷だらけで...服も乱れていますよ?!
由季
舞蝶...まだ本家にいるはずじゃ、
夾
何かあったのか？紫呉は？
舞蝶
...別に何も無い
舞蝶
ただ、透に謝るの忘れてたなって...
舞蝶
料理も教えてくれるって言ってたから、教わろうと思って
透
へ、？
舞蝶
不幸も知らないような頭花畑なんて言ってごめん...
舞蝶
アタシは、最初から親の愛なんて感じたことないけど、
舞蝶
それがあったお前が、2人とも急にいなくなったら悲しいし、辛いよな...
舞蝶
アタシがはとり兄を失うようなもんだろ...
舞蝶
家も無くなって...
舞蝶
それなのに、アタシは怒りに任せてお前を貶してしまった
舞蝶
すまない...
由季
!!
夾
!!
透
...え、
透
あっいいんですよ!!💦
透
頭あげてください!!💦
透
でも、謝ってくれてありがとうございます笑
舞蝶
...許してくれるのか、？
透
許すも何も私は気にしていませんよ笑
舞蝶
...アタシ...アタシも透と友達になりたい!!
舞蝶
この家にいる間だけでいい...
舞蝶
嘘でもいい...、だから、
透
...え...、
透
わ、私...勝手に舞蝶さんのことお友達だと思っていました
透
違ったのですか...？
舞蝶
え、だってアタシは友達になりたいって言ってなかったし...
由季
舞蝶...
夾
お前ほんとに友達いたことねーんだな
夾
友達ってのはいつの間にかなってるもんだろ
舞蝶
な、なら相手がそう思ってなかったらどうすんだよ
夾
そ、それは...なんだ
夾
だいたいわかんだろ！
舞蝶
分かんねぇよ！
透
ふふ笑
透
舞蝶さん この家にいる間と言わずにずっとお友達です!!笑
透
嘘なんてつきませんよ笑
舞蝶
...!!//
舞蝶
(...嘘...か、？)
舞蝶
(いや、嘘でもいい...どうせ高校を卒業するまでだ)
次回♡6
電車の中でも寝る前のベッドの中でもサクサク快適に。
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