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テラーノベルの小説コンテスト 第3回テノコン 2024年7月1日〜9月30日まで

らっだぁ

ん…くぁ…ふわぁ…

らっだぁ

あれ…何時の間に寝てた…?

俺は壁に掛けられている時計を見た 時間は、此処に来てから二時間は優に超えていた

らっだぁ

ヤバ…

らっだぁ

…ずっと…寝てたのか…

ずっと寝ていたかった、と言う本心は隠し、身体を動かす

らっだぁ

…今は、どんな感じだろ…

らっだぁ

屋上行こ

屋上にて

らっだぁ

…やっぱり、誰も居ない…

俺はまた、運動場を見た。檻の中は殆ど人で埋まって居たが、集団事故になりそうでは無かった

らっだぁ

結構、デカイんだな…

らっだぁ

早く終わんねぇかなぁ…

其の時、放送が聞こえた

『逃げてる生徒が後一人になりました。逃げてる生徒は頑張って下さい』

らっだぁ

…嘘だろ…(絶望)

らっだぁ

早く終われぇ…

???

何が早く終わってほしいんや?

らっだぁ

!?

俺はびっくりして振り返る。さっきまで無かった気配が後ろにあって、其処には金髪の生徒会の人が居た

金豚きょー

なぁ、転校生さんよ

らっだぁ

ぁ…

金豚きょー

お前が、最後やで?

何だろう、第六感が警告してる気がする

捕まったら、ダメだって

言ってる気がする

らっだぁ

ッ!!(逃げなきゃ!!)

金豚きょー

おっと、逃がさへんで

そう言って金髪の生徒会の人は校舎行きの階段の前を阻む 階段からは行けない・・・

らっだぁ

(…なら…!!)

俺は走り出した

金豚きょー

おっ!!やっとする気になったか!!

らっだぁ

そうでも無いですよ…!!

金豚きょー

そうなんや

金豚きょー

じゃあ、俺も本気出すか!!

らっだぁ

ぁ…(終わったかも…)

俺はそんな事を考えながら、俺は屋上の端まで走る

金豚きょー

…そっちは行き止まりやで?

らっだぁ

ぁ、本当ですか?

金豚きょー

そうやで

金豚きょー

さて、如何する?

近付いてくる生徒会の人を横目に、俺はジャンプを決める

金豚きょー

おわっ…!?

上手く避けて着地する。マフラーがふわり、浮いた気がした

そして其のまま、校舎行きの扉まで走り込んだ

金豚きょー

ぁ、待て!!!!

きょーさん視点

今、例のあいつと屋上で対峙している

鬼ごっこで、最後まで生き残った生徒 其れが・・・

らっだぁ

ぁ…

彼だったとは

金豚きょー

(こいつが…例の転校生…)

金豚きょー

お前が、最後やで?

緊迫な空気が漂う 転校生の顔が青ざめていく

金豚きょー

(さぁ、どう動く?)

そう思いながら転校生を見つめていると、転校生が動き出した

金豚きょー

(来た!!!!)

金豚きょー

おっと、逃がさへんで

敢えて、階段の扉の前を遮る さぁ、如何する?

転校生が少し考える素振りを見せる事数分、何か思い付いたのか、走り出した

金豚きょー

おっ!!やっとする気になったか!!

らっだぁ

そうでも無いですよ…!!

金豚きょー

そうなんや

金豚きょー

じゃあ、俺も本気出すか!!

そう言って俺も走る速度を上げる。転校生は少し青ざめながらも走る

そして気付けば屋上の端。転校生は追い詰められた

金豚きょー

(掛かった!!)

金豚きょー

そっちは行き止まりやで?

らっだぁ

ぁ、本当ですか?

金豚きょー

そうやで

金豚きょー

…さて、如何する?

俺は少しづつ、近付く

後少し、と言う所

転校生が空高く、跳んだ

金豚きょー

おわっ…!?

転校生が空で弧を描く。太陽が転校生を輝かせるように照らす 俺は、思わず見とれてしまった

其れが、余りにも

綺麗だったんだ

金豚きょー

…ぁ…(綺麗…やな)

らっだぁ

っと…

転校生が綺麗に着地する。マフラーがふわりと舞い、転校生をより綺麗に魅せた

転校生が其のまま校舎行きの扉目掛けて走り出す

金豚きょー

ぁ、待て!!!!

俺も正気を取り戻し、あいつを追いかけた

らっだぁ視点

校舎裏にて

らっだぁ

ヤバババババ…(小言)

金豚きょー

待てぇー!!!!(大声)

らっだぁ

む、無理無理無理…!!(小言)

そんな事を言いながら走っていると、前からも人影が見えた

レウクラウド

見っけたぁ!!!!

緑色

マテェ!!!!

らっだぁ

(あぁ、死んだわ)

麗子

あ!!居たぁぁぁぁぁ!!!!

らっだぁ

(麗子さんも居んのかよぉぉぉ!!
運営、助けてぇぇ!?)

後ろから金髪の人に追いかけられ、前には鈴木さんと萌葱さん、そして麗子さんが居る

らっだぁ

(こ、此れ、逃げんの無理ゲー過ぎ…!!)

コンタミ

えへへー、来ちゃった☆

金豚きょー

ナイスコンタミ!!

らっだぁ

(ま、増えた…!!)

近海の鯖

早く捕まえて下さいよー…

らっだぁ

(増えッ…!!!!)

らっだぁ

(えっ?6対1?理不尽…!!)

完全に袋小路状態の此の状況

らっだぁ

(どうやって打破しよう…)

レウクラウド視点

レウクラウド

(よし!!袋小路作戦成功!!)

そう、実は此れ、作戦を立てる時に出てきた「袋小路作戦」だ

発案者はみどりくん。6対1で相手を惑わせ、壁まで追いやる作戦。だから名前に袋小路と付いているんだ

レウクラウド

(此れで福田君も逃げられない筈!!)

レウクラウド

もう逃げられないよ!!

金豚きょー

さぁ!!観念しいや!!

らっだぁ

終わったぁ……(ボソッ)

そう彼は落胆する。福田君には悪いけど、大人しく捕まってもらうしかない

らっだぁ

……?

数分間止まった後に、福田君が反応した

福田君の顔がみるみると青ざめていく。まるで、何かを発見したような・・・?

緑色

ふ…福田君…?

レウクラウド

(何か気付いたのか…?)

『何か』が気になり、俺も全身を集中させる。すると、誰かの怒号や叫びが小さく聞こえた

其れと同時に福田君の顔も険しくなっていく。何かを確信してしまったような顔だ

らっだぁ

麗子さんッ!!!!

麗子

は、はい!!!!

らっだぁ

警察を呼んで下さい!!!!

麗子

りょ、了解です!!!!

らっだぁ

鈴木さんは先生を御願いします!!!!

レウクラウド

ぁ、了解!!!!

俺は先生を呼びに行こうとしたけど、福田君が学校の校門を飛び越えようとしていた

金豚きょー

ちょ!!待て!!
お前、何するつもりや!!

らっだぁ

今は話せません!!

コンタミ

郊外はダメだよ!?
失格になっちゃうし…

らっだぁ

別に良いです!!

そう言って福田君は遂に 郊外に出てしまった

金豚きょー

あっ!!クソ!!

猿山

おい、何か有ったのか!?

そう言いながら猿山先生が走ってくる。麗子さんと呼ばれた人は猿山先生に話していた

レウクラウド

猿山先生!!

猿山

なんだ?

レウクラウド

福田君を追い掛けて良いですか!!

猿山

…しかし…

コンタミ

お願いします!!行かせて下さい!!

金豚きょー

追い掛けて捕まえねぇと!!

緑色

なんか、嫌な予感がスル!!

近海の鯖

彼が心配です!!

猿山

…分かった。しかし、俺達も付いて行って良いか?

レウクラウド

大丈夫です!!!!

金豚きょー

よし、行くで!!

『おぉー!!!!』

らっだぁ視点

道路にて

らっだぁ

はぁ…!!はぁ…!!

嫌な予感が身体中を駆け巡る。凄く、ゾワゾワする

道路を左に曲がると、小さな小道が有り、其処で小学生二人と大人が一人、居た

大人は男で、男の手には包丁が見えた

おい!!大人しく着いて来い!!

小学生

やだぁ!!(泣)

小学生

怖いよぉ!!(泣)

泣くな!!

男がそう言って包丁を振り下ろす

俺は其の合間に割って入る 左腕を盾代わりにして、小学生達の前に立つ

腕に包丁がくい込んで痛い

らっだぁ

ッ…!!

お前、何すんだよ!!!!

らっだぁ

貴方が…何してるんですか!!!!

何って…分かんねぇのか!!

ガキを誘拐して殺すんだよ!!

らっだぁ

(じゃあ…此の人が…)

『最近、此処の辺りで不審者が彷徨いていると、警察からの連絡が朝、あってな。其のお陰で、今日は凄く早めの下校になったんだ』

『あぁ、後、最近此の辺りで不審者が出たと情報が相次いでいる。帰る時はくれぐれも気を付けてくれ』

『○○県○○市内で小中学生の失踪事件が多発しています』 『失踪した子供達は何人か森などで発見されました』

『犯人は未だに逃亡中。現在分かっているのは男性で小中学生を狙っていると言う事です』

らっだぁ

(学校で先生が言ってた、不審者…か)

小学生

ふぇぇ…(泣)

小学生

怖いよぉ…!!(泣)

うるせぇ!!うるせぇうるせぇ!!!!

大体!!お前らが悪いんだろ!!
人の家に勝手に入りやがって!!!!

小学生

僕たちじゃないよぉ…!!

うるせぇ!!!!誰でも良いんだよ!!!!

らっだぁ

良くないです!!

らっだぁ

どんな理由があろうとも!!
人を誘拐して!!最終的に殺害するなんて!!

らっだぁ

酷いです…!!!!

マジで!!何なんだよお前!!!!

お前から殺してやる!!!!

そう言って俺の左腕から包丁を抜き、また包丁を振り下ろす

らっだぁ

(あぁ…やっと…)

金豚きょー

転校生ッ…!!!!

近海の鯖

転校生さん!!

レウクラウド

福田君…!!

緑色

福田ッ!!!!

コンタミ

危ないッ!!

レウクラウド視点

数分前

レウクラウド

福田君、大丈夫ッかなッ?

金豚きょー

知らんけどッ、大丈夫やろッ!!

近海の鯖

しかしッ…何に気付いたんでしょうかッ

コンタミ

確かにッ!!

緑色

キツイッ…!!

金豚きょー

頑張れッどりみー!!

緑色

頑張ってるッ!!

猿山

おーい、体力大丈夫かぁ?

レウクラウド

大丈夫ですッ!!

近海の鯖

そう言えばッ!!警察には連絡したんですかッ!?

猿山

もうして有る。安心しろ

コンタミ

体力すご…

金豚きょー

流石、体育教師…

そんな事を言い合いながら走っていたら 奥から怒号の叫びが聞こえて来た

道路を左に曲がると、小さな小道が有り、其処気は小学生二人と福田君と大人が一人、居た

福田君の左腕には包丁が刺されていた

「うるせぇ!!うるせぇうるせぇ!!!!」

「大体!!お前らが悪いんだろ!!人の家に勝手に入りやがって!!!!」

小学生

僕たちじゃないよぉ…!!

「うるせぇ!!!!誰でも良いんだよ!!!!」

らっだぁ

良くないです!!

らっだぁ

どんな理由があろうとも!!
人を誘拐して!!最終的に殺害するなんて!!

らっだぁ

酷いです…!!!!

福田君がそう言った時、微かに、微かにだが らっだぁと重なった

レウクラウド

(…なんで、今ッ…)

重なるんだよ…

マジで!!何なんだよお前!!!!

お前から殺してやる!!!!

そう言って男は福田君の左腕から包丁を抜き、また福田君に向けて包丁を振り下ろした

福田君は微動だにせず、まるで

死ぬのを待っているかのように見えた・・・

金豚きょー

転校生ッ…!!!!

近海の鯖

転校生さん!!

レウクラウド

福田君…!!

緑色

福田ッ!!!!

コンタミ

危ないッ!!

楽山

はーい、其処までぇ

腑抜けた声と共に、警官の人が男の包丁を持っている腕をつかむ

な、なんだお前!!!!

楽山

警察官でぇす

猿山

お…!!大吾!!

楽山

おぉ?らだじゃあん!!
やほー!!(ふりふり)

は、離せ!!離せよ!!

楽山

えぇ?ヤーダ☆

そう言って警察官が握った手を強くしたんだろう。男が唸り出した

楽山

あ、そうだ。君、大丈夫?

らっだぁ

ぁ……はい……

らっだぁ

ぁ、君ら、大丈夫?

小学生

う、うん!!

小学生

だ、大丈夫!!

らっだぁ

そっか……

らっだぁ

良かった……

福田君が安心したようにふわっと笑う 其の顔にも、らっだぁが重なった

レウクラウド

(だから、なんで……重なるんだよ……)

小学生

ぁ!!そろそろ帰らなきゃ!!

小学生

だな!!

楽山

そっか、帰って良いよぉ!!

らっだぁ

バイバイ…です

小学生

バイバーイ!!警察さんとお兄ちゃん!!

小学生

助けてくれてありがとぉ!!

そう言って福田君と警察官は小学生に手を振った

レウクラウド

(あっ!!そうだった!!)

俺は直ぐさま福田君に近寄る

レウクラウド

福田君!!

緑色

だ、大丈夫!?

らっだぁ

はい…大丈夫です…

金豚きょー

…嘘つけ

そう言ってきょーさんが福田君の左袖を捲る

其処には、さっき刺されていた場所に血が出ていた

らっだぁ

…あれ…?(ボソッ)

コンタミ

うわっ!?めっちゃ血出てるじゃん!!

近海の鯖

し、止血しましょう!!

金豚きょー

先生、こいつ学校に連れ戻して良いか?

猿山

良いぞ。怪我してんだし、止血して貰え

らっだぁ

え"っ…!!

楽山

そーだぞ☆此処は俺らに任せておけ☆

金豚きょー

だってよ

コンタミ

よーし!!行くぞー!!

そう言ってコンちゃんときょーさんが福田君の両腕を片方ずつ持ち、引き摺り始めた

らっだぁ

あ"……あぁぁ……(´;ω;`)

らっだぁ

ぃ、嫌だぁ…!!!!
嫌だぁぁ………!!!!!!!!

そんな断末魔を言いながら 福田君は引き摺られて行った

近海の鯖

南無三……

楽山

凄い断末魔だったねぇ

緑色

オモロォ‪‪‪w‪

レウクラウド

あはは……

レウクラウド

じゃあ、俺達も帰るか

緑色

ダネ

近海の鯖

帰りますか

楽山

りょーかーい♪

猿山

早く戻れよぉ?

レウクラウド

はーい

俺は返事をし、前を向く。数m先にはきょーさんとコンちゃんが福田君を引き摺っている

レウクラウド

(…なんで……)

俺は福田君をらっだぁと 重ねてしまったのだろう?

レウクラウド

(分かんねぇ…)

猿山視点

楽山

…ねぇ…

猿山

あぁ……

猿山

福田、と言う少年が気になるんだろ?

楽山

お!!分かってんじゃん!!

楽山

あの子だよね?麗ちゃんが言ってた…

猿山

あぁ。麗子の事も苗字じゃなく、名前で言っていた

猿山

彼で合ってるだろう

楽山

まさか…ねぇ?

楽山

らだの学校に居たなんてねぇ

猿山

名前を見て、何となく察しは付いていたが…

猿山

……てか、職業を捏造するなよ

楽山

いやいや、してないでしょ
警備員を警察官って言っただけじゃん

猿山

全然違うだろ

楽山

(´・ω・`)

らっだぁ視点

生徒会室にて

生徒会の人達が静かに生徒会室に入って行く。俺は静かに金髪の生徒会の人に勧められた席へ座る 俺は席に座るや否や、小さく縮こまる

らっだぁ

(なんか…怖い…)

近海の鯖

あの…

らっだぁ

ぁ、はい…!!

コンタミ

あははw緊張し過ぎぃーw

緑色

ソウダヨ。少し落ち着こ

近海の鯖

左腕、見せて下さい

らっだぁ

……

俺は黙り込むと、紫髪の人が凄く見つめてくる。紫髪の人の視線が痛く感じ、素直に左腕を見せる

近海の鯖

ありがとうございます

紫髪の人がガーゼや包帯等を持って左腕に付いた傷跡を治し始める 俺は其れを、静かに見つめていた

金豚きょー

…さて、傷を治療してもらってる間に、先に自己紹介しよか

金豚きょー

俺は金來恭弥。此処の副会長やで

そう言って金髪の・・・金來さんがにこっと笑う 眩しい・・・

緑色

ァ、オレ?

緑色

俺は萌葱翠、宜しく

そう言って萌葱さんが淡々と自己紹介をする

レウクラウド

俺はぁ…鈴木茜、宜しくね

鈴木さんも自己紹介をする。何か少し、戸惑ってるみたいだ

近海の鯖

私は藤原紫苑です。宜しくお願いしますね

紫髪の・・・藤原さんが治療しながら自己紹介をする

コンタミ

で、俺が深海真守!!生徒会長だよ!!

そう言って紺髪の人がにこやかに笑う でも、笑い方に少し引っ掛かった

らっだぁ

(何で引っ掛かったんだ…?)

近海の鯖

あ、終わりましたよ

らっだぁ

ぁ…有難う…御座います…

見てみると、包帯が綺麗に巻かれていた 藤原さんって、医療関係に強いんだな

らっだぁ

えと…俺は福田です

金豚きょー

あ、フルネームで宜しくな

らっだぁ

え"…はい…福田らだ男です…

自分の名前を言うと 鈴木さんと萌葱さん以外が一瞬、固まった 何か有ったのだろうか?

コンタミ

で、単刀直入に言うよ!!

コンタミ

福田君…いや、らだ男君!!
生徒会に入って!!

らっだぁ

嫌です(スパッ)

金豚きょー

ぶふっw

近海の鯖

あら…

緑色

エェー…

レウクラウド

ですよねぇー…

コンタミ

な、何でぇ!!(´;ω;`)

らっだぁ

目立ちたく無いからです

コンタミ

…知ってたけどさぁ…(´・ω・`)

近海の鯖

他の理由って有るんですか?

らっだぁ

(他の…理由…)

俺は運営やら民達の事を思い出す 有るとすれば、此れしかない

らっだぁ

…少し用事が有るんです

レウクラウド

…断れないやつなの?

らっだぁ

はい

金豚きょー

…マジで断れないやつ?

らっだぁ

はい

らっだぁ

(だって、配信だもん…断りたくねぇよ…)

緑色

ふーん…

コンタミ

…悲しい(´・ω・`)

深海さんがそう言っていたら、生徒会室前の廊下が騒がしくなった そして唐突に、生徒会室の扉が開かれた

俺達全員、生徒会室の扉に目をやると、人が一人、息を整えていた 金髪に黒眼のツリ目で・・・

金髪に黒眼のツリ目の人が俺を見た瞬間 物凄くニヤついた

???

居たゾ!!

らっだぁ

はい?

グルッペン

君!!俺達、学徒悠生会に来てくれ!!

らっだぁ

…はい…!?

金豚きょー

ちょ!!グルッペンさん!!
こいつは俺らが貰うんやで?!

グルッペン

嫌だゾ!!此方が貰うんや!!

コンタミ

ちょ…騒がないでもらえるかな…

近海の鯖

そうですよ…

緑色

後きょーさん、福田君
嫌だって言ってたじゃん

金豚きょー

やけど……

グルッペン

なぬ!?そうとなれば早速

らっだぁ

行きません(スパッ)

グルッペン

な、何!?

レウクラウド

理由は勿論?

らっだぁ

目立ちたく無いからです

グルッペン

(´・ω・`)

グルッペン

何故だ?生徒会や学徒悠生会に入ったら案外、良い事だらけなんだゾ?

らっだぁ

…俺は良いです…

何が良い事だらけだ。ずっと、嫌な事ばっか押し付けて、勝手な偏見付けて、勝手に固定概念押し付けて、何が良い事だらけだ・・・

らっだぁ

……兎に角、俺は先に帰ります

俺は椅子から立ち上がり、扉に向かう。其の時、鈴木さんに右の手首を掴まれた

レウクラウド

あ!!福田君、怪我してるから一緒に帰る?

らっだぁ

今日ばかりは御断りさせて頂きます

レウクラウド

…そっか

俺は其のまま、生徒会室から去った

校門前にて

らっだぁ

…はぁ…

らっだぁ

疲れたなぁ……

俺がそう言った時、後ろから服を掴まれた 俺は振り返ると、麗子さんが居た

麗子

……らだ男……

らっだぁ

……麗子…さん…

麗子

怪我…してるんでしょ

らっだぁ

…まぁ…

らっだぁ

(流石に、バレていたか…)

そんな事を考えていると、麗子さんが此方に向かって来て、俺の胸元を叩き出した

麗子

バカッ!!バカバカッ!!

らっだぁ

イテ…痛いです、麗子さん

麗子

此れはお仕置だッ!!

麗子さんの方を見ると、何時の間にか泣いていた

麗子

何でッ!!何で身投げしちゃうのさッ!!
自分の事は大切にしなさいよッ!!

らっだぁ

……

麗子

…母さんみたいにッ…なるかと思ったじゃんッ…!!

叩き付けるのを止めて、顔を俺の胸元に埋める麗子さんを見ながら、俺は立ち尽くしていた

らっだぁ

(…そう、なりたかったんだけどな…)

麗子

もう!!そんな事しないでよねッ!!

らっだぁ

…はい……

飛びに飛びまして 自室にて

らっだぁ

ッ…

らっだぁ

結構…痛い…

俺は左腕に巻かれた包帯を見ながら言う

包丁で刺された所は結構、深く刺されていたみたいで、未だに痛みが続く

らっだぁ

あー……

らっだぁ

当分配信は出来ないな……

らっだぁ

いや、我慢すれば大丈夫か?

らっだぁ

…ん。我慢して配信するか

俺は結局、約五時間配信をしていた

転校生、らっだぁ君☆

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コメント

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らっだぁ無理すんなよォ(´;ω;`)

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