テラーノベル
アプリでサクサク楽しめる
#❤️とフォローとコメントよろしく
ここあ🍩🍅
1,163
ここあ🍩🍅
64
#短編読み切り
#atmz
ここあ🍩🍅
140
コメント
2件
うわあああん(泣) 最高すぎ!次の物語とかもめっちゃ楽しみ! かいてくださって、ありがとうございました! 涙が止まらなかった・・・ これからも頑張ってください!
いやもう、冒頭から心臓掴まれたわ…!「ミュートの裏で泣いてた」ってあっとに気づかれるシーン、ガチでグッときた。あっとの「お前の声をどれだけ聴いてると思ってんだ」って台詞、重すぎて泣ける。配信者の裏側って感じでリアルだったし、二人の関係性が尊すぎる…。短いのに濃かったよ、ここあさん!
パチリ、とプラスチックの乾いた音が、静まり返った部屋に小さく響く。 画面の向こうにいる何万人ものリスナーにとっては、それはただの「一瞬の沈黙」にしか聞こえなかったはずだ。もしかしたら、マイクに手が当たっただけのアクシデントだと思ったかもしれない。
だけど、俺は知っている。 そのボタンを押された向こう側で、お前がどんな風に息を呑み、どんな顔をして涙を堪えていたのかを。 誰よりもお前の声を聴いてきた俺を、舐めないでほしい。
mz
ヘッドホンから鼓膜を揺らすのは、いつもと変わらない、賑やかで少し騒がしい相棒の声。YouTubeのコメント欄は、俺達のやり取りに
リスナー(コメント)
リスナー(コメント)
と、ものすごい速さで流れていく。 画面の向こうのリスナーはみんな騙されているけれど、俺の耳は誤魔化されなかった。今日のmz太は、笑い声のトーンがほんの少しだけ高い。無理をしてテンションを上げているときの、あいつの悪い癖だ。
mz
配信終了のボタンをクリックした瞬間、それまで部屋に満たしていた賑やかなBGMも、コメントの通知音も、全てが嘘みたいに消え去った。電源の落ちたモニターには真っ暗な鏡のようになって、うつむく俺——mz太の情けない顔を映し出している。
mz
誰に言うでもなく呟いた声が、小さく震えていた。最近のプレッシャーや、ネットの心ない声、上手くいかないことへの焦りが一気に押し寄せてくる。リスナーの前では絶対に涙を見せたくない。だから配信のラスト、泣き声を誤魔化すために必死でミュートボタンを押した指先が、今もまだ冷たく強張っている。誰もいない部屋。暗闇の中で、まぜ太は膝に顔をうずめて静かに泣き始めた。
その時だった。静寂を破るように、突然部屋のインターホンが激しく鳴り響いた
mz
慌てて涙を拭い、恐る恐るドアを開ける。そこに立っていたのは、少し息を切らせたあっとだった。
mz
at
あっとは部屋に入ってくるなり、まぜ太の赤くなった目をじっと見つめた。まぜ太は咄嗟に視線をそらし、いつものように強がって笑おうとする。
mz
at
低い声が、mz太の言葉を遮った。
at
ドクン、と心臓が跳ね上がる。リスナーにはただのマイクの誤作動に見えた、あの数秒間の消音。だけど、あっとだけは違った。ミュートに切り替わる「1秒前」、まぜ太の呼吸が微かに震えたのを、ヘッドホン越しに聞き逃さなかったのだ。
at
mz
言い訳をしようとしたまぜ太の肩を、あっとの手ががっしりと引き寄せた。引き込まれたのは、驚くほど広くて温かい胸の中。あっとの体温に触れた瞬間、まぜ太の張り詰めていた糸が、完全に切れた。
mz
at
あっとの胸に顔をうずめたまま、まぜ太はボロボロと涙を流した。かっこ悪いところなんて見せたくなかったのに、止まらない。あっとはそれ以上何も聞かず、まぜ太が泣き止むまで、ただ大きな手で背中をぽん、ぽんと優しく叩き続けてくれた。
どれくらいの時間が経っただろう。部屋に差し込む月明かりが、少しだけ位置を変えていた。
mz
少し落ち着いたまぜ太が、掠れた声で小さく呟く。あっとはふっと呆れたように、でも最高に愛おしそうに微笑むと、まぜ太の頭をくしゃくしゃに撫で回した。
at
あっとはまぜ太の目を真っ直ぐに見つめ、静かに、でも約束を刻むように言った。
at
パソコンの電源が落ちて真っ暗になった画面。世界中でたった一人、自分の小さなSOSを聴きつけてくれた相棒の横顔を盗み見ながら、まぜ太の胸の奥に、じわっと温かい余韻が広がっていった。
ここあ🍩🍅
ここあ🍩🍅
全員