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ＳＡクラス

第38話 - 厄介な存在

2024年11月17日

#オリジナル

#二次創作を作ってください

#ＳＡクラス

アダバナ

叶

ん、広叶どうかした？

広叶

少子お聞きしたいことがありまして

叶

なにー？

広叶

東宮様から『友樹はどこだ』……とメールが来たのですが…

叶

友樹さんなら桜鳳にいるはずだよ

広叶

分かりました、伝えておきます

光太

…で、なんで僕もなんですか！？

東宮

堪忍してなー

友樹

あと…お願いだから光太そばに居て…

光太

え、どうしたんですか

東宮

二日酔い+癒し不足でメンタルやられてるんや

友樹

あずまのペースに合わせて飲んだら死にかけたんだけど…

東宮

そりゃー、自分はお前ほど弱くあらへんもん

友樹

酒豪が…

東宮

はっはｗ

東宮

自分が酒豪やったら、達也はどうなるん？

東宮

あの人、自分より酒はつよいで

友樹

知ってるよ…俺だって、４回ぐらいはあの人のせいで潰れてるし…

光太

んで、どこ行くんですか？

東宮

光太くん…デートしよか？

光太

え゙っ゙！？

友樹

はぁ！？

東宮

うっさいわ友樹

友樹

ちょっとまて、お前…離婚したと思ったら

友樹

未成年に手を出すのかよ！？

東宮

人聞きが悪いわ！！

東宮

ちょっとお出かけするだけやろ！？

友樹

未成年です！光太は未成年ですー！！！

東宮

黙れやクソガキ！

友樹

はぁー！？たかが1歳差なんですけどー？？

光太

ちょ…２人共落ち着いて…！！

友樹

今止めないといよいよこいつは、手を出しかねない

東宮

それはお前やろ…

友樹

俺は未成年には手を出してませーん

東宮

あぁ…綾香か…

東宮

え、だとしてもクズやんお前

友樹

まだ手だしてねーつーの！

光太

まって、まだってなに！？

東宮

この初恋こじらせ野郎が…

友樹

うるせぇ！！バツイチ！

東宮

殺すでお前！！

光太

…子供だね…

東宮

はぁ…光太くん、こいつ放っておいてデート行こうや

友樹

…光太…もうこいつをどうにかしてくれ…

光太

えーと…なら…

光太

当初の目的わすれんない？

東宮

ﾀﾞﾊｯ…

光太

え？？え…

友樹

おぉー目には目を、方言には方言を…かー

光太

よくわかりましたね

友樹

もちろん分かるよ

東宮

光太くん…

東宮

かわえぇな

光太

えーと‥…任務はきちんとやってくださいね

友樹

まったく…

東宮

うん、やるやる！

友樹

お前なんだよ…

東宮

はっはｗお前じゃ自分は扱えへんよ、絶対にな

友樹

うるせぇ、おめーも俺のことは扱いきれないだろ

東宮

友樹は放っておけば平気やもん

友樹

んで？光太覚悟はできてるの？

光太

え、なにが

東宮

今から内通者探しに行くんや

友樹

えお前知ってんの？

東宮

…さーな

光太

でも覚悟なんて

東宮

どのメンバーが裏切っていても、君はそのままで居られるか？

東宮

自分やったら無理や、ただの構成員ならまだしも

東宮

苦楽を共にしてきたの人間とそんな形で終わりとおない

友樹

光太は優しいからね、人一倍そう言う面では傷つきやすい

光太

…優しくなんかないですよ、俺は…

東宮

なるほどな〜…

東宮

君、今まであのメンバーを心から信頼していた事あるか？

光太

…さぁ

東宮

一人称の変化は、心を開いていない事の表れやろ

光太

そうですね…僕は…いえ、俺はあの３人以外に心を許す気は無いですし

東宮

へぇ、ますます気に入ったわ

東宮

…ま、本気で許してはるのはあの子だけやろうけど…

友樹

所で内通者どうすんの

東宮

殺すに決まってるやろ

東宮

裏切りは重いでー

東宮

遺体が残ればええけどな

光太

（覚悟…か…もし…もしも、仮に３期生だったら）

光太

（もう…会えなくなるのか）

東宮

って、言いたい所やけど、用事思い出したわ

東宮

友樹、光太くんの事よろしくなー

友樹

無責任なやつだな！

東宮

なんぼでも言ってろー

友樹

…はぁ…あのバカタレが

光太

…どうします？

友樹

二日酔い中だから動けないし…カフェでもいく？

光太

いいですね、それ！

千夏

あれ、東宮さん

渉

あ、本当だ

東宮

お久しゅうな、お二人さん

千夏

どうしたんですか？

東宮

２人は何しとるん？

渉

このあたりで、行方不明者が相次いでいるんですよ

東宮

…行方不明？

千夏

そうなんですよー

東宮

大変やな、お疲れさん

渉

ことさんこそ、どうしてここに？

東宮

…君なんやろ？

渉

え

渉

…なにがですか？

東宮

内通者のことやよ

東宮

…まさか、知らぬ存ぜんで通すつもりやないやろな

渉

え、ことさん急にどうしたんすか？

東宮

そもそも、内通者って言うのはある程度階級が高いの人間にしか出来ひんのや

東宮

そして、SAクラスには友樹がおる

東宮

あいつに嘘を突き通すんわ無理がある

東宮

ってことは、内通者は『心が読めない相手』であり、『階級が高い人間』に絞られっつーわけや

渉

…って事は…

東宮

あんたやろ内通者は

東宮

当代のリーダーにして参謀の月波千夏？

千夏

…

東宮

…まーた、だんまりか…

渉

ちょ…とまってよ！

渉

千夏が内通者って…なんの冗談だよ

渉

俺はてっきり樹だと

東宮

あぁ、あの子か…

東宮

あの子はグレーやな

東宮

まだ自分から喋ってへんやろうし

千夏

…なら、私もグレーですね

東宮

ほぉー

千夏

だって、まだ自分から情報は渡していませんもん

千夏

ほら、これが証拠ですよ
[リボンを外す]

東宮

……盗聴器つき小型カメラが付いとるやないか…

千夏

能力上、気がつくのは私だけでしょうし

千夏

私が知らない間に、付けられていましたからねー

千夏

なので、私からは情報を渡した事はありませんよ

東宮

…認めないのか

渉

…ことさん…

千夏

ま、認めましょう

千夏

“拘束魔法”

渉

な…
[魔法で拘束される]

千夏

でもねー、東宮さん

千夏

知らないほうが幸せなんですよ

千夏

…だから……
[ナイフで東宮を刺す]

千夏

貴方には…

東宮

ｯ…いってぇ…

東宮

ずいぶんと、深く刺しおって…

渉

やめろ千夏！！

千夏

…うっさいな
[ナイフを渉に投げる]

東宮

やめ時な…月波…

千夏

…なぜです？私は私の仕事をしているだけですよ

東宮

義務があるからや…

東宮

大人っつーのは…子供の…だめな所を注意しなあかん…

東宮

だから、自分も仕事を…
[傷口から大量の血が吹き出す]

千夏

…はぁ…本当は、もう少しだけ子供でいたかったんですけどね…

渉

…ぇ…

千夏

年相応な悩みがあって、友達と喧嘩して

千夏

進路の事を本気で考えて…

千夏

そう言う…普通になりたかった…

東宮

だから…裏切ったのかい？

千夏

…そうですね

千夏

能力で生きている私は人間でもなんでもない…

千夏

ただの怪物ですよ…！！

東宮

だったらなんで裏切りなんて！

千夏

…さぁ、でも…目的を達成する為に手段を選ばない…

千夏

それは貴方も同じでしょう？東宮さん

東宮

ふっ…そうやな…確かに自分も手段は選ばへん

千夏

なら、分かってくれますよね？

千夏

私が何をしたいか…

東宮

…分からへんな

東宮

君ほどの権力を持っている人間が…なんでこんな事をするのか

千夏

分かってもらえなくて結構

千夏

だから…死んでください…
[銃を東宮の額につける]

渉

やめろ千夏！！

千夏

うるさい！！！
[渉を撃つ]

渉

ｶﾊｯ…いってぇ…

千夏

私の邪魔をしないで！！！

千夏

もう…構わないで…
[渉に近づく]

渉

…そうかよ…だいぶ…言うな…

千夏

あんたには期待していたのにね……

千夏

ごめんね、でも期待だなんてもうしていない…
[渉を蹴って河に落とす]

東宮

天野！！

千夏

貴方も…もう用済みです…東宮さん

東宮

あんた、自分が何したか分かってるん！？

東宮

もう戻れへんのやぞ！？

千夏

戻る気なんて…ないですよ

千夏

さよなら、東宮さん…
[銃で東宮を撃つ]

千夏

…これで…ようやく…

渉

はっ…千夏！！
[飛び起きる]

陸叶

目は覚めたかよ

渉

陸叶…千夏は？

陸叶

…なにがあったか、聞いても良いか？

渉

あぁ…

渉

簡潔に言うと千夏が内通者だった

陸叶

…そう

渉

…辛いだろうけど、敵対した以上、殺らなきゃいけない

陸叶

…分かってるよ

陸叶

ただ、一つ腑に落ちない事があるんだ

渉

んだよ

陸叶

お前、撃たれて河に突き落とされたくせに

陸叶

傷が浅いんだよ

渉

…え

陸叶

東京さんも同じ

陸叶

肩を撃たれているのに、出血が少なかった

東宮

失礼すんでー

渉

え、無事だったの！？

東宮

アバラやられたぐらいやわ

渉

え誰に

東宮

…ははｗ、あのクソ馬鹿緑頭やな

渉

…うちの兄貴がすみません…

東宮

えぇねん、警告無視して突っ走ったのは自分やし…

東宮

守れんかった…

陸叶

…っ…そんなこと…

渉

あの…アバラは…

東宮

秋江さんに治して貰ったわ

東宮

…秋原君、守れんくてごめんな…

陸叶

だから、貴方のせいじゃ…

渉

…ことさん、もしかしたらあいつは…

東宮

あぁ、そうやな

陸叶

端から殺す気は無かった…でしょ？

東宮

気付いとったんか

陸叶

二人共、傷に対して出血が少なかったからね

渉

じゃぁ…あいつは…

陸叶

なんでそうしたかは分からないけど

渉

よかった…なんか…安心した

陸叶

問題は楠木だ

東宮

あの子なら、月島君？と一緒におるで

渉

なぁ、陸叶って樹の事知ってるか？

陸叶

月島の事？知ってるけど

渉

存在じゃなくて、ラミ側の人間ってことを！

陸叶

ほーん…興味ないねー

渉

…樹は、強制的にだったけど……あいつは…

渉

千夏は…どうだったんだろう

陸叶

知らないよ、今となっては知る由もない

美世

えぇ！？…千夏様が！？

冬樹

はっはｗ

冬樹

我が娘ながらやってくれるねー

ナツメ

笑い事じゃないっつーの…

美世

ど、どうしましょう！？

ナツメ

時ちゃんは一旦落ち着いて…

冬樹

総理は何だって？

綾香

総理からはまだ何も

美世

えー…どうなるんでしょう…

ナツメ

…しかも、リーダーで参謀やってた人間だったからね

ナツメ

こっちの損害は大きいわよ

綾香

…随分と他人事ですね、自分の娘でしょうに

冬樹

そうだけどさー、もう生きてすら居ないんだよ？

綾香

は？

美世

え？生きてはいますよ？

美世

だって、こないだも会いましたし

冬樹

あぁー、知らなかったんだ

冬樹

千夏はもう、死んでるよ

冬樹

とっくの昔にね

綾香

…ちょっと待ってくださいよ…じゃぁ、今までのあの子は

ナツメ

あの子はね、自分の能力で無理やり内臓を動かしてきた

ナツメ

微弱な電流を流して、脳を生きていた頃同様に動かせるようにした

ナツメ

…心臓だってそうよ

冬樹

…だから友樹君の能力も通用しない

綾香

なるほど…そう言う事だったんですか…

美世

えぇ…そこまでして生きたかったんでしょうか…

美世

私が今まで見てきた千夏様は、生存願望が薄かったですが…

ナツメ

やりたい事を見つけたみたいよ

冬樹

…千夏の心肺機能が停止したのは、去年だ

綾香

1年間も動かしていたんですね…

美世

一年前って…光太様を見つけた時じゃ…

ナツメ

あの子は死んでる、でも生きている

綾香

…こんな形で終わってしまうとは…

総理

はぁ…最悪じゃな

アーシア

どうする気？

総理

…出来るだけやりたくはなかったが…

総理

使うしかないじゃろ
[手のひらに橙色の球体をだす]

アーシア

…でしょうね

アーシア

それが最善よ

総理

“カタワレドキの記憶”

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