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あの日から里と政宗の距離は少しだが縮まっていった

政宗は春日山城に用があるたびに里と会い、話をするようになった

朱里は政宗とたわいもない話をする時間が何よりも好きだった

朱里

政宗様、聞いてください!!この前、菊様と一緒に〜、、、

この時間がずっと続けばいいのに。。。 朱里は心の中でそう思った

直江兼続

。。。

その姿を遠くから兼続は見つめていた

数日後

朱里

お風呂気持ちよかったーーー

朱里

あ、かね!

朱里

ここ数日、どこに行ってたの?姿全然見なかったけど?京都?

直江兼続

いや、今回は四国の偵察に

朱里

四国!?遠いねぇ

直江兼続

さっき戻った

朱里

今までそんな遠くに偵察に行くことなんてあったっけ?
行っても越後とか東北くらいじゃなかった?

朱里

殿に頼まれたの?

直江兼続

ううん、自ら志願した

朱里

えー?!わざわざどうしてー?

直江兼続

えっと。。。

兼続は困った。。本当のことを言うか言わないかを

直江兼続

見たくなかったから(小声で)

朱里

え??なんて??

直江兼続

いや、だから〜

直江兼続

見たくなかったんだよ

直江兼続

里が、政宗様と楽しく話してる姿を

朱里

え?

朱里は戸惑いを隠せなかった

朱里

(かねのこんな真剣な顔初めて見た。。)

直江兼続

ご、ごめん、やっぱなんでもない

直江兼続

忘れろ

朱里

あ。

そう言って走って兼続は去っていった

朱里

(どういう意味だろう)

朱里は兼続のことを良き兄的存在として慕っていた。

それから兼続は里と距離を置くようになった

朱里

かね!今日さ馬の乗り方おしえ、、、

直江兼続

ごめん、今日は稽古をするから

朱里

あ、うんわかった

朱里

(あからさまに避けられてる。。。)

兼続は里の目を見ることができなかった

兼続 素振り中

朱里

かね!ちょっといい

直江兼続

ごめん、今忙しいから

兼続はその場から去ろうとした

朱里

なんで?なんでそーやって避けるの?

朱里

ねぇ、ちょっと待ってよ

兼続は里に背を向けながら止まった

朱里

なんか私悪いことした?

朱里

そうやってあからさまに避けないでよ

朱里

なんか言いたいことあるなら言って

直江兼続

俺は。。。

兼続は自分の気持ちを話し始めた

直江兼続

里のことを妹のようにずっと慕ってきた。伏見にいた時からずっと
でも、政宗様と仲良く話してる姿見てすごい複雑な感情になった。

直江兼続

避けたのはごめん

直江兼続

この感情がなんなのかわからなくて

直江兼続

これ以上一緒にはいれない

直江兼続

おれ、越後を離れようと思う

朱里

え?ちょっと、、勝手に決めないでよ

朱里

私の話も聞いて!

朱里

私は、かねを兄だと思ってた。それはこれからも変わらない。不安だった時ずっとそばにいてくれたよね?
これからもいてほしいよ

直江兼続

これ以上は無理だ。
里のことはこれからも気にかける。だけどそばにいることはできない

兼続の意思は堅かった

朱里

。。。

朱里

わかった。

朱里

わかった。けど、、、
なら、私がこの城を出ていく

朱里

かねはこの城に必要だよ?
殿のそばで上杉の名を全国に広めてほしい!!

朱里

私も京都から来てもうすぐ1年経つから秀吉様のところへ戻るよ

直江兼続

もう1年経つのか

直江兼続

わかった。里がそう言うならそのように殿に伝えて伏見に戻る手配をする

直江兼続

ほんとにいいな?

朱里

うん、いいよ

兼続はこの事実を上杉景勝様に伝えた

直江兼続

殿、お話があります

上杉景勝

おう。どうした改まって

直江兼続

殿、里のとこなのですが。。。
伏見に戻るそうです。越後に来てもうすぐ一年です。少し早いですが、里本人が戻ることを決めたようです。

上杉景勝

そうか。。わかった。本人がそういうなら。。。

上杉景勝

でも、兼続
お主はそれでいいのか

兼続の表情に景勝はすぐに気がついた

上杉景勝

里となにかあったのか。
ほんとにこれでいいのか。
里が秀吉様の元に戻ったらそう簡単には会えないぞ?

上杉景勝

お主はどうしたい?

直江兼続

里にはこれからも越後にいてほしいです。
ですが、里の意思もある。。。里には幸せになってほしいんです

景勝は全てをわかっていた。

上杉景勝

なら、里を伏見には戻さない。
秀吉様には最低一年と言われたからそのあとは任せるらしい。

直江兼続

このまま越後に残らせるのですか

上杉景勝

菊も里を慕っている。ここに残って欲しいと思っておる

直江兼続

ですが、、、

上杉景勝

一旦里をここに呼んでくれ!話をしよう

朱里

お呼びですか?殿

上杉景勝

この一年よくこの家に仕えてくれた。
菊を支えてくれてありがとう

上杉景勝

伏見に帰ることは聞いた。
里には伏見に戻ってほしくない。
残るという選択肢はないか?????

朱里

殿。わたし、やはりここに残りたいです。しかし、かねとの関係が。。。

上杉景勝

兼続もいじっぱりなところがある。本音はちがうことくらい分かるだろう。。

上杉景勝

兼続ともう一度話してはくれぬか

朱里

わかりました。話してみます

兼続の部屋

朱里

かね!話があってきた!

直江兼続

朱里

今殿と話してきた。
私ここに残りたいです。
かねの本音を聞かせて!

直江兼続

里。。俺も里にはここに残ってほしい。

直江兼続

そして、自分の気持ちに素直に生きてほしい

朱里

朱里

かね。。。

朱里

私はこの城が好きだよ。殿も菊様もかねもみんな!!!

朱里

だからかねにはこれからもそばにいてほしい、兄的存在として

直江兼続

わかった。これからも今まで通り仲良くしよう

朱里

うん!!!!

かねと里は仲直りした

朱里は越後に残ることになり、平凡な日々が続いた

そしてある日、春日山城に一方が入った

直江兼続

(伊達からの手紙、何だろう)

それは伊達家からの手紙だった。それを手にした兼続はその内容に驚きを隠さなかった

直江兼続

え、、まじか、、

その手紙には。。。 伊達政宗の正室のお披露目の茶会が仙台城で開かれる、それの招待状だった

直江兼続

里になんて伝えよう。。
まずは殿に見せに行かなきゃ

直江兼続

殿ーーーーーー

上杉景勝

どうした大騒ぎして何事じゃ

直江兼続

これをご覧ください

上杉景勝

これは。。
お、これはおめでたいじゃないか

直江兼続

おめでたいことではあるのですが、

上杉景勝

何か問題でもあるのか

直江兼続

あ、いや。。。
お参加されますよね??

上杉景勝

もちろん!兼続もいくだろう?
菊と里も連れて行こう

直江兼続

里には何と伝えましょう
政宗様と親しかったため、この事実に驚くかと

上杉景勝

あー、それもそうだな
ここは菊から伝えてもらおう

菊の部屋

里、今度華やかな着物を使うから用意しといてくれる??
白の松竹梅柄でお願い

朱里

わかりました!
お茶会がありましたっけ??

政宗様の婚姻があるでしょ、、その時に着るのよ。
あなたは少しいい着物を用意しましょう

朱里

え?政宗様の婚姻?

里は驚きを隠さなかった。 それと同時に心がモヤっとしたのを感じた

政宗様が今度又従兄弟である田村家の暇愛姫(めごひめ)を正室にもらうことになったの

そのお披露目会が今度仙台城であるの。それにわたしたち上杉家も招待されて、殿と兼続とわたしと里も行くと殿から言われたわ

朱里

そそそうなのですね。。。

朱里

(やばい、動揺が。。
奥さんもらうってことだもんね
政宗様が既婚者。。。)

朱里

着物のご用意は致します

よろしく

菊は里の様子を見て何かを悟った

次の日、 政宗が春日山城にやってきた。 殿に用があるようで

上杉景勝

嬉しい知らせだ、おめでとう

伊達政宗

ありがとうございます。
今後とも伊達家をよろしくお願いします

上杉景勝

今度のお披露目会もしっかり参加させてもらう。菊と里も着物を新調して準備満タンになっておるぞ笑笑

伊達政宗

里も来るのですか?

上杉景勝

あー、一緒に行こうと誘ったが不味かったか??

伊達政宗

あ、いえ、、
婚姻の話、里に自分の口から言えてなかったので。。

上杉景勝

そうか。。ちゃんと伝えておく方がいいだろう
菊のところにいるだろうから話に行くと良い

伊達政宗

はい!そうします

伊達政宗

菊様、ご無沙汰しております

政宗様!
この度はご婚姻おめでとうございます

伊達政宗

ありがとうございます!
里はいますか??

今、市場に買い出しに行ってるの
そろそろ帰ってくるころかと。。

伊達政宗

そうなのですね、少し外見てきます

城下町へ行く途中の道まで出てきた政宗

朱里

重っっっ。。買いすぎたー💦

伊達政宗

あ、里!

朱里

あ、政宗様

朱里

お、お久しぶりです

朱里

ここのたびはご結婚おめでとうございます

朱里

(やばいめっちゃたどたどしく言っちゃった。。。」

伊達政宗

家系が決めた政略結婚だ。未だ顔も見たことない

朱里

そうなのですね、、
でもきっと綺麗な人ですよ

伊達政宗

。。。

朱里

(やばい、気まずすぎる)

伊達政宗

里、今から時間あるか?

朱里

はい!買い出し終わったので

伊達政宗

行くぞ!

朱里

え??!!!

政宗は里の手を引き、城へ戻った

2人は馬に乗って🐴。。

朱里

え、ちょっと。。馬に乗るんですか?どちらに

伊達政宗

俺の好きな場所

連れてこられたのは、兼続に連れてきてもらったあの夕日の綺麗な海岸だった。そこは政宗のお気に入りの場所でもあった

朱里

あ。ここって

伊達政宗

ここで会ったよな、飴玉

朱里

(そうだ、ここ、かねに連れてきてもらって政宗様にもあった場所
あの日元気がなかった政宗様に飴あげたんだった)

伊達政宗

あの日のこと今でも忘れない

伊達政宗

あの日から私の中でお主は特別だ。

伊達政宗

里が好きだ

政宗は優しく里の頬にキスをした

里は自分の気持ちを再確認した

朱里

わ、私も

朱里

政宗様が好きです。

朱里

でも、婚姻なさったのですよね?

伊達政宗

婚姻はするが、単なる政略結婚。愛などはない。
わたしとめおとにならぬか?
正室は無理でも側室なら

朱里

側室。。

伊達政宗

殿や秀吉様には俺から伝える。
少し考えてくれないか

朱里

わかりました。。。

政宗はぎゅっと里を抱きしめて

伊達政宗

そろそろ城戻るか!

朱里

あ、はい、そうですね。。

里の心臓の音は鳴り止まなかった

華KOU〜時代をまたがる一枚の花びら〜

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