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4 - 第4話 あの日の事情

♥

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2024年09月25日

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爆豪部屋

出久がノックをする

緑谷出久

か、かっちゃーん...?

緑谷出久

(....ね、寝てないよな..?)

爆豪勝己

....はよ入れや!!!!!

緑谷出久

あ、え?!入ってよかったの?!

緑谷出久

おじゃましまーす....

緑谷出久

(うわ、物が整頓されてて綺麗だ。)

爆豪勝己

人の部屋ン中ジロッジロみんじゃねぇ居心地悪ぃなァ!!!

緑谷出久

理☆不☆尽!!

爆豪勝己

...ッチ

爆豪勝己

座れ

緑谷出久

う、うん

沈黙が流れる

緑谷出久

(いやあのこれ僕いる?)

爆豪勝己

....おい

緑谷出久

!うん

爆豪勝己

テメェ、俺の記憶失ってンのに女とゆっくりお喋りする余裕あンのな?

緑谷出久

へ?

緑谷出久

なんのこt

爆豪勝己

丸顔とにやけ面しとっただろうが気色悪ぃ!!!!

緑谷出久

丸顔...あ、麗日さん?!

緑谷出久

いやあれは僕が考え事してたときに心配して声掛けてくれただけだよ

緑谷出久

...君が、もし必要以上に気にしていたら嫌だなと思ったんだ。

爆豪勝己

..手前のせいで被害出しちまってンだ。ちったァ気にすんのもケジメだろ。

緑谷出久

...うーん..

緑谷出久

でもさ。全くの見当違いだったら申し訳ないけど。

緑谷出久

僕の個性的に、スピードで言ったら君に引けを取らないと思う。

緑谷出久

なのに君は僕よりずっと前にいて、そのせいで不運にも爆破が後ろに広がってしまったんだろう?

緑谷出久

....腕の治癒をして貰ったばかりの僕の負担を、少しでも軽くしようとしてくれたんじゃないのかな

緑谷出久

少ししか記憶は無いけど、それでも君が敵のガソリンに気づかないなんて、不自然な話だと思ったんだ。

爆豪勝己

...誰がテメェのこと護るかよ

爆豪勝己

俺が気にしてンのは....まだ雄英生てしての..仮免ヒーローとしての自覚が足りてねェンが明確になったからなンだよ

緑谷出久

...?自覚......?

緑谷出久

君は1番多くを、守ろうとしてくれたのに...?

爆豪勝己

.......アァもう帰れ!!!!

爆豪勝己

寝る!!!!

緑谷出久

えぇ?!!

緑谷出久

お、お邪魔しました....

出久が部屋を出る

緑谷出久

(...何か、大切なことを見逃している気がする.....)

緑谷出久

(君が...助けを求める顔をしているんだ....分かりにくいけど....)

爆豪勝己

.....はァ

爆豪勝己

(....校外学習前に告ンなきゃよかった)

ノック音

爆豪勝己

...?

爆豪勝己

ァ?

切島鋭児郎

おう、俺だ

爆豪勝己

なンだよ

切島鋭児郎

爆豪、ちょっと中入れてくれるか?

爆豪勝己

....すぐ帰れよ

切島鋭児郎

おう!わりぃ!

爆豪勝己

.....何の用だよ?

切島鋭児郎

....緑谷、お前に告られたのも忘れちまったみてぇだな

爆豪勝己

....

切島鋭児郎

校外学習中の喧嘩だって、緑谷が変に緊張して変な態度取るからってお前が告白のことは気にすんなって吹っ掛けたのが原因だろ?

爆豪勝己

...まァ、思い出したら幻滅すんじゃねェの?

爆豪勝己

俺が住民より出久ンこと優先して戦っちまったこと。あいつなら気づいてたはずだからよ。

切島鋭児郎

やっぱそう思ってたかぁ....

切島鋭児郎

やっぱ今来てよかったわ!!

爆豪勝己

ァ?

切島鋭児郎

いやさ、爆豪。お前2週間毎日学校終わってすぐ病院行くから言う時間なかったんだけどよ

切島鋭児郎

緑谷が倒れたとき、1番早く駆けつけたの俺だったんだけどよ

切島鋭児郎

言ってたんだ。『かっちゃ...ごめ....早く....はいって..言いたかっ....』って。

爆豪勝己

...?

切島鋭児郎

うん、そうなるよな笑

切島鋭児郎

俺も、はいって何だ?ってずっと思ってたけどよ、お前から告白したって聞いた時あぁこれかって思ったんだ。

切島鋭児郎

OKしようとしてたんだと思うぜ、爆豪。

爆豪勝己

?!

爆豪勝己

...幻滅、してねンかよ?

切島鋭児郎

する奴だと思うか?

爆豪勝己

........

切島鋭児郎

は?!爆豪お前、

爆豪勝己

うっせェ!!帰れ!!

切島鋭児郎

お、おう!夜遅くにごめんな!

爆豪勝己

...あンがとよ

切島鋭児郎

!!おう!

切島が部屋を出る

切島鋭児郎

....緑谷、早く思い出してやれな。

切島鋭児郎

(泣くほど、不安だったんだよな)

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