テラーノベル
アプリでサクサク楽しめる
40
#転生パロ
102
最終決戦
そう言うが正しいだろう
俺たちは隊員全体で力を合わせて
あの鬼舞辻無惨を倒した
凄いよね
俺たち
もちろん俺だって頑張った
俺の兄貴分と戦ったんだ
爺ちゃんの為に戦ったんだ
しかもさ
俺勝ったんだよ
ボロボロだったけどさ
今だって身体中痛いもん
なんかよくわかんない ヒビも入っちゃって
でも炭治郎は
片目がなくなってしまった
もうあの火傷しそうなほど 熱い両目でこっちを 見てくれることはない
柱だって崩壊した
どんどん皆死んじゃうんだもん
あんなに強かった人達がさ
鴉たちの知らせで どんどん死んだって伝えられるの
怖いったらないよ
もう柱も2人だけ
けど討伐する当てもないし
もう無くなっちゃうんだけどね
生きて帰ってこれたのは すっごく嬉しい
怖い鬼もいなくなった
それだって十分 嬉しいことなんだろうけど
俺ってば
全然喜べないの
怪我したからとか
沢山の犠牲が出たからとか
そんないいものじゃなくて
もっと自己中な考え方
……
俺1人になっちゃう
また1人ぼっちになっちゃうんだ
嫌だ
それだけが嫌なの
もう俺誰の役にも立てない
どうしたらいいんだろう
どうやって生きていけばいいの?
鬼と戦うのは怖かったけど
ずっとコイツら倒して行くんだって
それでいつかヘマでもして
鬼に食われて死ぬんだって
それまでは
鬼殺隊として
求められて、助けて、褒められて
そうやって生きていけるって
これから死ぬまでは1人じゃないって
思ってた
この生活がいつまでも続くって
勝手に思ってた
でも多分違うんだろうな
あの生活が続いてくれればって
願ってたんだ
1人じゃない、仲間のいる、
そして鬼もいる
そんな生活を願ってた
本当
鬼殺隊として最低だよ
善逸
うこぎ
善逸
うこぎ
パサりと羽ばたいて 少し先の木に留まる
善逸
善逸
善逸
善逸
善逸
俯いた拍子に 目元に溜まっていた水が頬を伝う
善逸
善逸
だって
もう戻れない
辛くて苦しくて悲しいけど
どこかすごく満たされる
あの頃には戻れない
善逸
善逸
うこぎ
ぎっ、ぎっと床が軋む音が聞こえる
炭治郎
善逸
炭治郎
炭治郎
炭治郎
炭治郎
善逸
そっと抱きとめられる
長い長い戦いの後
お互い重症で暫く会えていなかった
善逸
炭治郎
炭治郎
こんなに優しいお前は
俺がどうして泣いているのかだって
話しても理解はしてくれない
でも
お前は優しい奴だから
俺が言えば
俺を1人にしないでくれるんだろうな
善逸
善逸
炭治郎
炭治郎
炭治郎
ほらね
音も本気なの
優しすぎて笑っちゃう
酷いやつだよ
炭治郎
炭治郎
炭治郎
炭治郎
善逸
善逸
炭治郎
するりと髪に指が通される
解くように動くその手が
善逸を安心させた
炭治郎
炭治郎
善逸
炭治郎
炭治郎
善逸
善逸
善逸
炭治郎
炭治郎
善逸
善逸
善逸
炭治郎
炭治郎
善逸
やっぱり安心するんだ
炭治郎の音
声も心音も呼吸も
全部が俺を包み込む
炭治郎から離れる事が いちばん怖いのかもしれない
炭治郎
善逸
炭治郎
善逸
どうして善逸は
本当に苦しんでる時や悲しい時に
声を押し殺して泣くのだろう
いつものように
助けて欲しいと 叫んでくれたらいいのに
炭治郎
もう助けは求めてくれないのだろうか
鬼の居なくなったこの平和な世界で
善逸は助けなんて 求めてくれないのだろうか
善逸の頬にできた傷を そっと撫でる
この傷はきっと
善逸に深く刻まれて
いつまでも善逸を苦しめる
善逸のお兄さんが
そう刻み込んだんだ
善逸はきっとこの傷を見る度に あの戦いを思い出して
そして鬼になったお兄さんを 思い出す
それが少し
ほんの少し
羨ましいと思ってしまった
記憶が形となって刻まれる
見る度触れる度痛む度 嫌でも思い出してしまう
そんな傷跡
炭治郎
炭治郎
善逸
炭治郎
爛々と光る炭治郎の瞳が熱を持つ
炭治郎
傷は付けたくない
きっと泣いてしまうから
炭治郎
炭治郎
善逸
傷を伝い指が唇に辿り着く
これが『好き』なのかも 分からない
この思いはどこへ向かうのが 正しいのだろう
炭治郎
重心を落としてかさなりあった唇は
罪悪感だけが残るものだった
コメント
3件
続きください!
コメントありがとうございます!!すごく励みになります(´;ω;) 炭善は不滅ですねっ( *˙ω˙*)و グッ!