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変わった竜人と許嫁

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変わった竜人と許嫁

33 - 第33話 過去の秘密だ(家族編)

2025年08月18日

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私には気になることがある

破蕾 鈴

……

竜崎 翔

スー…スー…

破蕾 鈴

(またソファの上で寝てる)

それは、私の夫、竜崎翔

破蕾 鈴

(薄い毛布掛けとこ)

竜崎 翔

ん〜、…スー…

何故、彼はあんなに強い人たちを従えて 番長にまで成り上がったのか

竜崎 雷華

何か

竜崎 楓太

悩み事ですか?

破蕾 鈴

うわっ!

顔に出ていたのか、双子が私の顔を 覗き込んでいた

破蕾 鈴

翔さんはなんで番長に
なったのかなって

竜崎 雷華

それは…

竜崎 楓太

僕たちが原因ですね

破蕾 鈴

え?

その言葉には驚いた、焚き付けたって ことだろうか?

竜崎 雷華

お話してあげる

破蕾 鈴

お話?

竜崎 楓太

いわゆる昔話ですよ

昔、兄さんはイジメられていました

本人は気にしていませんでしたが、僕たち はよく止めに入っていたんです

竜崎 雷華

お兄ちゃんをバカに
するなー!

竜崎 楓太

兄さん、大丈夫?

竜崎 翔

…気にすんな

丁度兄さんが中学2年、僕たちはまだ 小学生でした

しかし、次第に標的は兄さんから僕たちに 変わっていきました

そしてある日、不良達に囲まれて殴られ 続けた時があったんです

竜崎 雷華

お兄ちゃん!
楓太兄ちゃんが!

竜崎 翔

!、楓太!

竜崎 楓太

だ、大丈夫ですよ…殴り返し
てませんから…

僕は何とか妹を守り切りました、その時…

竜崎 翔

良くやった

竜崎 楓太

兄さんが僕の頭を撫でてくれたんです

竜崎 翔

大丈夫だ、後は何とかする

そう言って、兄さんは家を出ました

帰って来たのは翌日の朝でした

竜崎 翔

………

竜崎 雷華

あ!お兄…ちゃん…

竜崎 楓太

兄さん!…え…

玄関に立っていたのは血まみれになった 兄さん本人でした

竜崎 雷華

お兄ちゃん!?
怪我したの?

竜崎 楓太

兄さん!何やって…

そして、兄は倒れました、寝ただけだと 知った時はホッとしましたよ

翌日から、イジメられる事は無くなりまし た、寧ろ不良達が頭を下げる様になったん です

破蕾 鈴

そんな事があったんだね

竜崎 雷華

あの時のお兄ちゃん
凄く怖かった…

竜崎 楓太

朝一番、玄関に血塗れの
竜人が立ってたら

竜崎 楓太

誰だって怖いだろ

竜崎 楓太

僕が驚いたのはほぼ無傷
だったって事ですね

破蕾 鈴

やっぱり強いんだね

竜崎 雷華

鈴お姉ちゃんは
怖く無いの?

破蕾 鈴

私はその強さに助けられたから…

破蕾 鈴

だから、全然怖くないよ

竜崎 翔

何の話してんだ…

ソファで寝ていた翔はゆっくりと体を 起こす

破蕾 鈴

貴方の話

竜崎 翔

俺の?何の?

破蕾 鈴

竜崎 雷華

竜崎 楓太

竜崎 翔

なんだよ揃いも揃って

竜崎 翔

風呂でも入るかね…

竜崎 雷華

お兄ちゃん!私も!

竜崎 翔

ダメに決まってん
だろうが!

竜崎 雷華

ケチー

竜崎 翔

ケチとか言うな

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