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一つ一つがほんとに綺麗です…尊敬します…とても良な作品…好き…大好きな夢だと思いこんでいたけど紛れもなく現実でありめちゃ大好きなBrさん達だからこその事実を知った嬉しさとか色んな感情で出た全てのsmさんとしての深い涙なんだろうな…
お話の内容が綺麗すぎて...、 すっと感情移入できましたw 統合失調症の方たちはずっとこんな世界というか、障害に操られて生きてるのかと思うと鳥肌立ちますね...😥 こういう物語売られてても違和感ないです((
え、ばちくそ読むの苦しかったんだが?!もぉ〜なんでこんなやだよぉーこんなワイテ!!とかおもって何度か読む手を止めたけど、必ずHappyENDにしてくれるって信じて読んでましたw案の定良きラストでしたぁ(*ˊ˘ˋ*)よかっだぁスマイルぅーまぁこれだけ苦しくなるって言うことは、それだけ感情移入させられる素晴らしい作品って事ですね!ありがとうございました!
まだ読んでない方はコメント欄見ないでください ネタバレ防止のためです
まじクソ長いので時間あるときに読んでいただけるとありがたいです
ネタバレ防止したいがために ちゃんとした注意点は出せません
いじめ 急展開 bl ハピエン 友情愛 最後ぐちゃ 要素あり
それと一般常識外に近いものや言葉は最後に解説ついてます 読んでる途中で調べるとちょいネタバレ
基本なんでもいい方向け
上記のことが理解できた方々
いってらっしゃい‼︎
あなたは
真実に 辿り着くことが できますか?
俺は間違えた
何もかも間違えた
そういうことでしょ?
だってこんなに
こんなに
酷い仕打ちを受けるのだから
朝目が覚めて
静かな動きでスマホを手に取る
通知0のそのスマホは暗い部屋を煌々と照らしていた
スマイル
カチン
明かりをつけゆっくり起き上がって
再度スマホを見る
また寝過ごしてるんか
おはよう〜スマイル
今届いたやんわりとしたメッセージ
インターネット越しに相手の表情や感情が伝わらないというのは
間違いなく本当のことだろう
スマイル
この小ぢんまりとした家ではいくら独り言を呟いたって
誰にも迷惑がられない
俺は無造作にリュックと制服を掴み部屋を出た
リビングテーブルには丁寧にラップに包まれたスクランブルエッグと未開封のパンが置いてあった
スマイル
おはよう
丸っとした小さい字
そんな字が書かれた紙を丸めてゴミ箱に放り投げる
ガシュッ....
何も入っていないゴミ箱に紙が入る音を横目にパンの袋を開けて一枚取り出す
まるで時間の流れが止まっているかのようだ
高校生になってからずっとそのような感覚がある
俺はテレビをつけニュース番組に切り替える
次のニュースは学校での いじめ問題についてです
"年々増え続けるいじめ"
その原因はインターネットの 普及にも関係しています
また自粛の影響による ストレスを人にぶつける "暴力的ないじめ"も増えています
カチ
自分に合わないニュースが流れたな
そんなゆるい思考をしてるうちに一枚のパンをようやく食べ終え席を立った
きりやん
きんとき
シャークん
5人に重いリュックをどんどん渡される
nakamu
broooock
broooockがそんなことを言いながら俺のお腹に拳を押し付けてくる
ビクッ....
スマイル
きんとき
シャークん
きりやん
broooock
これが俺の日常
俺の変わってしまった日常
あぁ
もうあだ名では名前を呼んでもらえないんだろうか
broooockにつけてもらった あだ名では.....
ガララララッ....
同級生
同級生
同級生
そんなことを言いながら近づいてきた彼は俺の髪を鷲掴みにして汚い目で睨んできた
同級生
同級生
スマイル
スマイル
なんでこんな思いをしなきゃいけないんだ
同級生
同級生
同級生
俺が悪いのか
そうだよね
俺が悪いんだもんね
俺が悪かったんだ
俺が弱いから
長距離走を走りきれなかったから
先生
先生
nakamu
きりやん
broooock
きんとき
シャークん
スマイル
スマイル
きりやん
きんとき
シャークん
broooock
唯一心配してくれるbroooockは、ずっと隣にいてくれた幼馴染だった
broooock
スマイル
スマイル
時々出る過保護も嫌いじゃなくて
nakamu
broooock
broooock
ほっぺを膨らませながらそういう彼を横目に俺は先生に言いに行った
先生の周りには数人の生徒がいて、長距離走に猛反対していた
スマイル
先生
先生
スマイル
同級生
同級生
同級生
先生
スマイル
俺は止められてるとはいえ軽い運動はできるから、長距離もできないわけではなかった
だからと言ってやるのも気が引ける
スマイル
broooock
broooock
broooockがよってきて素直に疑問をぶつける
先生
先生
先生
broooock
黙ってしまう理由もわかる
だって意味わかんない
評価低くなるのを覚悟の上で病院の先生の言うことを聞いているのに
先生
同級生
同級生
同級生
同級生の波に飲まれてスタートラインへと立つ
nakamu
nakamu
broooock
きんとき
きりやん
シャークん
broooock
俺の頭一個分高い彼はそう言った
スマイル
だけど
みんな
みんな
俺への態度を豹変させる
俺が弱いから
本当に弱いから
俺は弱いから
もちろん走りきれなかった
スマイル
途中で胸が締め付けられるような感覚に襲われ、俺は倒れた
目を開けたら保健室のベットに寝ていて
体にしっかり力を入れられない状態
いくらか気分が良くなってきたとき教室に戻ろうとベットから起き上がった
ガララ
俺は日の沈みかけた赤い空の下にある教室へと入っていった
教室の中にはまだ半数以上人がいた
同級生
同級生
同級生
同級生
同級生
同級生
同級生
同級生
同級生
同級生
そこからもうおかしかった
彼らは勝手な憶測をつけて
勝手に話を進めていく
聞こえないように話しているつもりのようだが丸聞こえだった
こんなのに絡まれたら
元も子もない
そう思って
いつもの彼らのところに行こうとしたときだった
シャークん
きんとき
きんとき
nakamu
きりやん
スマイル
シャークん
きんとき
彼らもおかしくなっていたんだ
俺はこの状態にパニックになりかけながらも
俺のことを気遣ってくれた
優しい
優しい
彼の方をすがるような気持ちで見つめた
broooock
broooock
broooock
broooock
彼は俺の方に冷たい目線を突きつけて
俺のことを
スマイルではなく
俺の本名
紫音と呼んだ
同級生
同級生
スマイル
この日常は変化することを知らない
幸せに満ちた日常を奪ったのは
俺自身だった
きりやん
きりやん
nakamu
シャークん
きんとき
broooock
いつも通り荷物を持たされて彼らは走って家へ帰っていく
スマイル
俺は2つ左肩にかけて右肩に1つかけて前に2つのリュックを持ちふらつく足取りで帰って行った
ガチャン
スマイル
スマイル
みんな気になっているだろう
俺が
こんな生活に耐えられる理由
俺が耐えられる理由は
この苦痛な世界を生きていられる理由は
幸せで
安心できる
夢があるおかげ
俺は重たい瞼をなんとか開けながら
おにぎりと冷凍食品を
少し温め1人で食べた
その間にテレビに流れているニュースは
特段に面白いものはなくて
では、今回はいじめについて深掘りします
最近増えてきていますよね〜
そうなんです
いじめと同時に
親からの虐待や
育児放棄も増えてきているんですよ〜?
さて、
このグラフを見て見みましょう.....
カチッ
なんなんだ
揃いも揃ってそんな単語出しやがって
朝と同様、落ち着かない気持ちをどうにか丸め込んで
俺は寝室へと向かっていった
目を開けると
いつもの待ち合わせ場所で立っていて
遠くから彼らが歩いてくる
きんとき
シャークん
シャークん
きんとき
スマイル
きりやん
スマイル
シャークん
それから少し雑談を交わしたあと
彼らが、ここへきた
nakamu
シャークん
きんとき
きりやん
broooock
nakamuとbroooockは目を擦り、欠伸をしながら歩いてきたようだ
broooock
そう言った彼は後ろから抱きつくように俺の首に腕を巻きつけた
スマイル
スマイル
俺は夢の中で彼と付き合っているんだ
告白されるところだってみた
broooock
broooockの大きな手が俺の両頬を包む
シャークん
きんとき
broooock
スマイル
きりやん
nakamu
きんとき
broooock
きりやん
きんとき
みんなで一つずつ背負ったリュックを揺らしながら学校まで走って行った
お昼になれば前と同じように6人でお弁当を食べる
broooock
broooock
きんとき
シャークん
nakamu
スマイル
きりやん
nakamu
broooock
きりやん
きんとき
シャークん
楽しい
楽しい
彼らといられることが楽しくてしょうがない
夢の中なら一瞬で時間が過ぎていく
現実に戻りたくなくなる
夢の中の日常は俺には明る過ぎる
きんとき
きりやん
シャークん
nakamu
nakamu
ちょーつまんないって
今のは夢?
それとも現実?
俺は今何を見ている?
きもい 学校来んな タヒね
油性ペンで書かれた文字
殴り書きのような
それでいて文字の形を保っていて.....
誰が書いたのだろう
あいつらなのかな
夢の中ではあんなにも優しい
彼の文字も
ここに混ざっているのかな
どうなのかな
スマイル
夕焼けが
綺麗に見える
この学校の屋上は
夢の中でも1番好きな場所
ここは夢
こんなに安らぎを得ることができる場所があることを
現実の俺は知らない
ガチャン
broooock
ほら
彼があだ名で呼んでくれる
スマイル
broooock
broooock
スマイル
スマイル
broooock
broooock
スマイル
彼は
俺に
自分から話しかけにいかない俺に
優しく話しかけてくれる
broooock
broooock
broooock
シェアハウス.....?
broooock
お泊まり会.....?
broooock
broooock
ほんとに
夢の世界は毎日変わっていく
おんなじ日なんて、一つもない
broooock
スマイル
broooock
彼は明るい雰囲気を周りに散りばめながらこちらを見る
broooock
broooock
broooock
夢の中の俺は
ありえないほどわがままで
自由人
夢の中なら何でもできる気がして
夢の中なら何をしても許される気がして.....
broooock
broooock
broooock
スマイル
まだここにいたいな
なんて考えてたら
broooock
broooock
彼はそう言った
この世界での明日を保証してくれた
スマイル
スマイル
broooock
broooock
そう言って彼は俺の方は手を差し出してくる
スマイル
ギュウッ.....
ぶるーくは俺の手をしっかり握って歩き始めた
タタタッ.....
グチャッ
スマイル
broooock
きんとき
nakamu
nakamu
きりやん
nakamu
きりやん
nakamu
broooock
ガンッ‼︎
今の何.....ッ?
頭がッ
目の前が暗く
暗く
堕ちてゆくッ
スマイル
保健室.....
誰が俺をここに....?
ガララ
先生
先生
先生
先生
先生
スマイル
ここは現実....だよな
こんな先生見たことないんだが.....
先生
保健の先生.....?
先生
先生
......
いったい俺の何を知っているの?
何がわかるの
俺は知ってるんだ
誰に助けを求めても
差し出されたその手は
美しい"ダチュラ"
であることに過ぎないと
だからこそ苦しい
この状況が
スマイル
俺にとって一瞬の安堵だったこと
スマイル
先生
ギュウッ
先生は俺のことを優しく抱きし..
バキッッッ
スマイル
先生
胸の近いところに焼けるような痛みが走り
視界がさらに揺れる
先生
先生
ガッ!
ほっぺにも焼けるような感覚がするのと同時に
俺は気を失った
目を開くと
そこはもう夢の世界
どこも痛くなくて
安心の場であるはずなのに
何かが怖くて
どこかが痛い気がして
なぜか震えてしまう手で
スマホを手に取り
メッセージアプリを開く
broooock
broooock
スマイル
broooock
broooock
スマイル
スマイル
broooock
broooock
ベットから出たのはいいものの
やっぱり何かが怖くて
お気に入りの狼の人形を握ったまま
子供のようにソファに横になっていた
ピーンポーン
スマさん〜入るよ〜‼︎
broooockの優しい声が耳に入る
俺は返事もできないままソファで目を閉じていた
ガチャ
broooock
broooock
耳にひどく甘く優しい声が入ってくる
broooock
スマイル
おそらく目の前にいるであろう彼は俺が目を閉じているだけであることに気づいたのだろう
broooock
broooock
そう言って彼は俺の肩を掴む
ビクッ
スマイル
現実のアレが思い出されてしまって
ペチッ
力の入らない手で
彼の手を叩いた
broooock
スマイル
ガタガタッ.....ッ
broooock
broooock
broooock
彼はそう言って俺から手を離した
その行動すら怖くて
その手でまた殴られるのではないかと思って
ガタガタッッ...ッ
スマイル
スマイル
broooock
broooock
broooock
スマイル
俺は怖くて頭を縦に振ることができなかった
broooock
broooock
broooock
その言葉を聞いた瞬間
離れていくのかと思って
現実と同じように離れていくのかと思って
スマイル
broooock
broooock
そう言って彼は俺を抱き上げた
ギュッ
スマイル
ボフンッ.....
スマイル
目の前で涙を流し続ける彼は
いったい、何を思って
僕の手を振り払い
僕の名前を呼んだのだろう
力なく震えながらベットに座る彼は
何を考えているのだろう
スマイル
僕は彼に何をしてあげられるだろう
スマイル
嫌だなぁ
なんで夢の中まで苦しみを持ち込んでるんだろう
ここは幸せなのに
俺を傷つける奴なんていないのに
broooock
真顔でこちらを見つめるぶるーくは俺をどんな気持ちで見ているんだろう
スマイル
broooock
broooock
俺はぶるーくを困らせてしまっている
勝手に泣いて
勝手に怖がって
一体何がしたいのだろう
broooock
broooock
スマイル
ただただ流れてくるこの涙をどうにかしたくて
無茶苦茶に目を擦る
broooock
broooock
その手はすぐにぶるーくに捕まってしまい
broooock
そういうんだ
スマイル
broooock
彼は俺の頭を優しく包んだ
broooock
あぁ
よわっちい
なんでこんなに俺は弱いんだ
そりゃ彼らに嫌われるわけだ
スマイル
broooock
ぶるーくは不思議そうに声を発しながら俺の顔を覗き込んだ
スマイル
broooock
彼は少し声を荒げてそう言った
スマイル
どうしよう
弱いから
俺が弱いから
また、ここでも嫌われてしまう
broooock
broooock
彼はなんでここに来たんだっけ
broooock
そうだ
ぶるーくは俺を迎えに来たんだ
お泊まり会をするために
broooock
broooock
ギュッ
俺は急に暖かいものに包まれる感覚に襲われた
スマイル
broooock
broooock
broooock
broooock
俺の心を読むように言葉を紡ぐ彼に抱きしめられる
スマイル
broooock
broooock
スマイル
スマイル
broooock
スマイル
何故か先ほどよりも強い力で抑えられて
broooock
broooock
スマイル
スマイル
遅くなっちゃう
みんなに迷惑かけちゃうから
broooock
broooock
やっぱりダメか
まぁ、元は俺が弱いのが悪いし
スマイル
broooock
broooock
broooock
broooock
broooock
スマイル
broooock
broooock
スマイル
彼は俺を抱えて寝室から移動した
スマイルどうにかする隊(5)
nakamu
シェアハウスという名のいつもの溜まり場に着き早々ご飯を食べさせられた俺は
くの字型の白いソファに座っていた
隣にはぶるーくが座っていてずっと手を繋いでいる
broooock
シャークん
きりやん
きんとき
シャークん
nakamu
nakamu
きりやん
きんとき
nakamu
nakamu
シャークん
broooock
きんとき
きりやん
シャークん
シャークん
シャークん
シャークんがグーで きりやんがグーで 俺がチョキで きんときがグーで broooockがチョキで nakamuがグー......?
broooock
nakamu
きりやん
きんとき
シャークん
みんなが一斉に動き始める
この騒がしさが心地よく俺の眠気を誘ってくるようで
瞼が重い
broooock
broooock
broooock
そんな声が聞こえてくるが俺は反応する気もない
夢の中で寝てしまったら現実に戻ってしまう気がして
このダチュラから離れたくなくて
必死に目を開ける
broooock
スマイル
シャークん
夢の中なら何でもいいよね
スマイル
きりやん
nakamu
broooock
broooock
broooock
シャークん
nakamu
きんとき
きりやん
頭がふわふわする
寝たくない
broooock
broooock
ぶるーくは優しく、かつ周りに聞こえぬよう静かに言った
正直言ってさっきのような恐怖感は消え去り逆に肌寂しかった
スマイル
そんなこと夢であったって口には出さないけど......
broooock
broooock
彼は俺を持ち上げ向き合うようにして膝の上に乗せた
スマイル
nakamu
準備をサボっていたnakamuがこちらを向いて騒ぎ立てる
きりやん
きんとき
きんとき
きんとき
nakamu
シャークん
きりやん
シャークん
シャークん
そんなことを話す彼らを横目にぶるーくは俺の腕を掴み彼の首に回すような形で添えた
スマイル
broooock
彼の体温が直に感じられて
とても変な感じがする
broooock
broooock
現実とは違う暖かい感覚
本当に違う
暖かい言葉
暖かい日常
現実になんて戻りたくない
スマイル
彼はそっと俺の頭を押さえて、
背中に手を回して
抱きしめてくれた
broooock
broooock
broooock
ほんとに
夢の中なら何もないのに......
何でだろう
"息が苦しくてしょうがない"
ここは現実......?
だな
隣にぶるーくがいないから
安心できるはずのここではねるような心臓が騒ぎ立てているから
あの夢をずっと見ていたかった
一生現実になんか戻りたくなかった
ガチャン
夢と同じように扉が音を立てる
でも、そこから聞こえてくるその声は
きんとき
シャークん
nakamu
きりやん
俺を呼ぶ乱暴な声
夢の中ではあんなに優しい彼だって
broooock
broooock
broooock
暗い笑顔を絶やさずこちらへ向けてくる
きりやん
きりやん
シャークん
スマイル
倒れた後病院の先生に固く禁じられた長距離走
nakamu
nakamu
きんとき
broooock
nakamu
シャークん
きりやん
broooock
nakamu
nakamu
シャークん
シャークん
そう言ってシャークんは俺の髪を掴み上に引っ張る
スマイル
そんなものに抵抗する気も、もうなくて
broooock
きんとき
スマイル
先生
先生
生徒だけではおさまらず、先生までが俺をいじめて
先生
威圧的な態度を取る
スマイル
また、倒れる
また、けなされる
また、罵倒される
また、現実が辛くなる
スマイル
体育館倉庫......?
手元にあったスマホを開くと
倒れちゃったみたいだから 休んでていいからね〜 一生そこにいてもいいよ〜
という、ぶるーくからのLINE
スマイル
きつい匂いに包まれた暗い倉庫を見渡す
そこには誰もいなくて
暴力を振るってくるような奴も
夢の中で優しく声をかけてくれる彼らも
この倉庫にはいなくて
たった1人
蒸し暑い空気に包まれて
暑くて仕方がないから
日焼け防止の長袖を脱いで
帽子をとって
靴を脱いで
この、少しの安堵感を十分に味わう
夢の中なら恐怖の方が少ないのに
夢の中にいれば毎日が楽しいのに
夢に一生こもってたいのに
俺はそんな気持ちを込めて
固く
固く
目を閉じた
目を開けたら蒼く輝く目が見えて
broooock
broooock
よく見ると、現実に戻る前に掴んでいた彼のパーカーは首周りに皺がつき
肩元が少し濡れていた
スマイル
シャークん
nakamu
nakamu
きんとき
きりやん
ゲームで盛り上がる彼らなんていつぶりに見ただろう
安心感がすごすぎて口角が自然に上がっていく
broooock
broooock
ぶるーくの方を向くと
彼と俺の唇が重なった
スマイル
broooock
broooock
スマイル
broooock
スマイル
単純な行為なのに
こんなに嬉しくて仕方がない
broooock
broooock
スマイル
ぶるーくはまた俺の背中を撫でながら抱きしめてくれた
スマイル
きりやん
broooock
シャークん
nakamu
きんとき
楽しそうな会話
その楽しいは夢の中とは違う
broooock
broooock
スマイル
nakamu
broooock
nakamu
シャークん
broooock
シャークん
きりやん
broooock
きりやん
broooock
きんとき
スマイル
俺はそう言ってキャリーバッグを掴み寝室へと向かった
broooock
broooock
外に出てみて気づいたが
この夢の中の時間はだいぶ経っていたらしい
赤く光を放つ太陽が顔を隠そうとしていた
broooock
スマイル
broooock
broooock
スマイル
broooock
スマイル
スマイル
broooock
スマイル
スマイル
スマイル
broooock
スマイル
broooock
スマイル
楽しい
明るい
現実なんて大っ嫌い
...
スマイル
broooock
スマイル
broooock
スマイル
スマさんがスマイルしてるよ〜
楽しそうでなによりなにより♪
スマイル
スマイル
broooock
スマイル
ガラララ
山積みになったカゴにぶるーくがチョイスしたビールが7缶ほど入っていく
スマイル
broooock
スマイル
broooock
broooock
broooock
そう言いながらカートの下のカゴにオレンジジュースや葡萄ジュースなどを詰め込んだ
スマイル
broooock
スマイル
スマイル
きりやん
シャークん
nakamu
家へ戻ると某カートゲームをする彼らが叫びまくっていた
きんとき
きりやん
シャークん
nakamu
nakamu
broooock
broooock
スマイル
思わず口角が上がってしまう
broooock
俺が笑った瞬間、ぶるーくからだけではなく
みんなから暖かい目線を感じた
スマイルどうにかする隊(5)
きりやん
スマイル
きりやんにやれと言われたことを
機械的に繰り返す
この作業は別に嫌いではなかった
broooock
スマイル
きりやん
きりやん
きりやん
broooock
broooock
きりやん
きりやん
スマイル
スマイル
broooock
broooock
きりやん
ぶるーくが変わってくれるらしい
いや
無理矢理やらされるのかw
リビングには誰もいなくて
窓から外で騒ぐ3人が見えた
俺はその1人しかいないリビングで見てしまったんだ
ぶるーくのスマホの画面上で反応し続けるグループLINEに
スマイルどうにかする隊(5)
きりやん
きんとき
きりやん
nakamu
nakamu
きりやん
きりやん
きりやん
シャークん
きんとき
nakamu
なに?
このLINE
俺をどうにかする?
夢の中でも俺は彼らに追い回されていたのか?
夢の中でも俺に対して壁を作っていた?
ここは
娯楽ではないのか?
誰かがリビングに入ってくる
俺に対して壁を作るような奴が
俺を追い回して
罵倒して
殴るような奴らが?
ここには
もう
安堵できる場所なんてない?
誰の声なのかももうわからない
ガタガタッ...ッ..
そう言った彼は俺の肩に触れてきた
妙に暖かい大きな手は俺を殴るいつもの手で
スマイル
スマイル
手の主は何かを悟ったのかすぐに俺から手を離した
そして彼を呼んだ
broooock
broooock
彼の
優しい声が
俺の心を優しく包む
broooock
broooock
broooock
broooock
ガチャン
broooock
broooock
スマイル
あぁ
この彼だって
俺をまた殴るんだ
そうだよ
broooock
broooock
俺のことを殴るような奴なんてみたくない
スマイル
broooock
スマイル
こっちを見ないで
スマイル
broooock
broooock
スマイル
また嫌われちゃう
離れていっちゃう
スマイル
broooock
broooock
スマイル
その名前で呼ばないで
broooock
broooock
broooock
スマイル
スマイル
broooock
broooock
スマイル
やだ
やめて
俺をその名前で呼ばないでッ
もう傷つきたくないんだ
broooock
broooock
スマイル
お昼の時のように虚な目をする彼はこちらを見ていなかった
broooock
broooock
スマイル
彼は今何を見ているの?
何を見たくないの?
わからない
broooock
スマイル
考えている間に目の前の彼は涙を流し始める
わかんないよ
スマさん
教えてよ
broooock
スマイル
思い切り目を見開いてこちらを見たと思ったら
スマイル
謝るんだ
わかんない
彼は何に怯えている?
broooock
スマイル
顔をくしゃくしゃに歪めて
耳を必死に塞ぐ彼
僕の声?
僕の言葉?
何も出来ずにいると
彼は自分の両腕を握って
引き絞るように体を震わせ始めたんだ
broooock
broooock
スマイル
スマイル
スマイルは腕を握る手に思いっきり力を込めていた
broooock
broooock
スマイル
何をしても拒絶される
どうすればいい?
スマイルッ
スマイル
broooock
彼はそう言った瞬間全身から力を抜いた
僕は無意識に動いた体でスマさんを支えて
ソファに寝かせる
"もう傷つきたくないッ"
broooock
broooock
その時ふと見た床に僕のスマホが落ちていた
拾い上げたスマホにはグループLINEが映っていた
送られていないメッセージ欄には
これはなに?
という文字が映し出されていた
スマイルが見てるものは......
悪に染まった白いダチュラ?
........
安心ってなんだか知ってる?
スマイル
スマイル
スマイルらしくない発想だなぁw
ん〜
じゃあさ
スマイルが思う楽しいことって何?
スマイル
そう
スマイル
.......
詳しく
スマイル
スマイル
スマイル
スマイル
スマイル
スマイル
スマイル
スマイル
あははっw
スマイル可愛いねぇ
じゃあずっと楽しいでしょ?
スマイル
スマイル
大丈夫だよ
スマイルが見てるものは
紛れもない
現実さ
安心は楽しさそのもの
安心してるのに楽しくないことなんてある?
そんなこと思いもつかないでしょ
でも逆はあるんだ
楽しいのに安心できない
今のスマイルに例えよう
ここは楽しいでしょう?
でも君は常に何かに怯えているんだ
君は一体何に怯えている?
スマイル
も〜
今までの話聞いてた?
こっちが現実
君が苦しんでいるそっち側は
ただの夢だ
そしてその夢は
君の心にすぎない
broooock
broooock
スマイル
顔をぐしゃぐしゃにして眠る彼の目から
また、涙が流れてくる
broooock
broooock
僕はスマさんの体を起こして
優しく耳元で聞くんだ
broooock
broooock
broooock
ぼやける視界の目の前で
俺に話しかけ続ける彼がいる
broooock
broooock
スマイル
もうなんでもいい
彼に殴られたって
彼に罵倒されたって
これ以上傷つくところなんてどこにもない
無意識に生き続ける体を起こしてベットに座る
broooock
スマイル
broooock
broooock
broooock
スマイル
broooock
嫌に明るく笑う彼は俺をまっすぐ見据えていた
大丈夫
今なら何を聞いても耐えられる気がする
スマイル
broooock
broooock
スマイル
もう....そう..がた
とうご...うしっ...ちょう..しょう......?
broooock
broooock
broooock
broooock
目の前にいる彼が
"いつものように"
微笑みながら俺の頬を包む
broooock
broooock
とても
"暖かい"
彼の体が俺を包むんだ
broooock
broooock
もう
何が何だかわからない
俺の"心臓の音"しか聞こえない
わからない
逃げ出してしまいたい
このうざったらしい思考を捨ててしまいたい
broooock
スマイル
心臓が
体が
痺れて
broooock
broooock
溶け出してしまいそうだ
broooock
スマイル
broooock
スマイル
broooock
スマイル
broooock
broooock
broooock
スマイル
スマイル
broooock
broooock
スマイル
broooock
broooock
スマイル
スマイル
broooock
俺には彼がいるから
broooock
これ以上弱くなりたくないのに
これ以上傷つきたくないのに
鮮明になっていく視界に
また涙が流れてしまう
broooock
broooock
broooock
broooock
彼は俺の頭を優しく撫でながら笑ってくれた
スマイル
スマイル
スマイル
流れてくる涙をそのままに
彼の体に手を伸ばす
スマイル
broooock
broooock
broooock
彼は俺を抱きしめてくれて
broooock
broooock
スマイル
スマイル
broooock
broooock
broooock
broooock
そう言いながら俺と唇を重ねてくれた
スマイル
彼の唇はやっぱり暖かくて
broooock
broooock
スマイル
broooock
broooock
そう言いながらぶるーくはまた俺を優しく撫でてくれた
broooock
きりやん
シャークん
nakamu
nakamu
broooock
broooock
きんとき
スマイル
前と同じように笑うスマイルの目は
"ムスカリ"のように
輝いていた
ミッぼん
ミッぼん
ミッぼん
ミッぼん
ミッぼん
ミッぼん
ミッぼん
ミッぼん
ミッぼん
ミッぼん
ミッぼん
ミッぼん
ミッぼん
ミッぼん
ミッぼん
ミッぼん
ミッぼん
ミッぼん
ミッぼん
ミッぼん
ミッぼん
ミッぼん
ミッぼん
ミッぼん
ミッぼん
計1988タップ56シーン
お疲れ様です‼︎