正反対な僕たちは

ATTENTION この小説には 暴力、虐待、いじめ、リスカ、 悠佑嫌われ、病み などの要素が含まれます 苦手な方はブラウザバック OKな方はGO！

第二話

え〜

周囲からの視線が痛い…

尊敬とか、そういうのじゃなくて… 妬みを含んだような視線…

そんな視線をあちこちから身体中に 浴びせられているのを感じる

これだから満点なんて取りたくない だってまた虐められるし

でも、満点以外だと殴られるし…

考えてなかった。

この言動が、いじめに大きく影響を 及ぼすなんて

休み時間

言えるわけない。 こんな無邪気な弟に…

俺を取り巻くこの事情を

放課後

スタスタ…

お父さんはだいたい無駄に仕事早く 切り上げて帰ってくるからな…

その度に家で飲みまくって性格が悪化、んで俺がまた殴られる

もう慣れたけど、初兎の目の前でやろうとするのは勘弁してほしい

お母さんがどっか行ったってのはパチンコだろうな 多分しばらく帰ってこない

ああ、やっぱりこんな可愛い弟に言えるわけがない

俺が受けるいじめも、その理由も

下手をするとこの笑顔を壊してしまいかねない。 それがどうしようもなく怖い。

“辛いときは人を頼れ” 皆そう言うけど、どうしてもそれができない状況は存在する。

誰かを、弟を傷つけないために。 俺はそんな事を言い訳に、本当は向き合って解決すべき現実から目を背け続けている

辛くても、生きているのだから大丈夫。 根拠のない言葉で自分を騙して。

今は幸せを感じることもあるし大丈夫、なんて

俺の中には、嘘だらけ。

いつか、そう遠くない未来、

きっと俺は、嘘に塗れて壊れるんだろうな