私
私は大きく口を開けているが 空気を全く吸う事ができない… 喉が張り付いて呼吸を妨げている
私
私
必死に吸うけど… 空気が吸えない
憑依霊
憑依霊
私
私は今 憑依されている…
男
彼女
子供
男
バタン。
彼女
子供
私
私は突然現れた映像に見入った
彼女
子供
彼女
私
隣の家の敷地から 2人を睨みつける女がいる
私
バルコニーで抱き上げた子供に ニコニコしながら外を見せている彼女
彼女が室内へ姿を消すと 怪しい女は 彼女の家に近づいて ごそごそと何かを始める
私
私
一階の窓をあけると女は カーテンと床に 液体を大量に撒いて 火をつけてから窓を閉めた
私
2人はまだ2階にいる 楽しそうな笑い声が聞こえる
燃え上がる炎を確認して 女はニヤリと笑って逃げた
私
火は誰にも気づかれずに あっと言う間に室内を延焼し 笑い声は悲鳴に変わった…
2人は助けられる事なく… 焼け死んだ…
憑依霊
私
憑依霊
悲鳴にも似た泣き声…
私
それから私の体に焼死した彼女の体が乗り移った
激しく焦げた顔は肉が溶けて 顎は半分骨が露出し 片目は瞼がなくなり眼球が黒焦げ 臭いは感じないが この体だ… 臭いを感じないことが救いに思う
霊能者
霊能者は私の喉を数回撫でると 憑依霊と対話を始める
霊能者
そう言いって私の顔もゆっくりと 撫で下ろした… すると… 私の焼けただれた顔も喉も 綺麗になり息も出来るようになった
憑依霊
霊能者
私
息が出来るようになって 落ち着いてきたのがわかった そして…憑依霊は話し始める
霊能者
霊能者
憑依霊
そう言って号泣する
霊能者
霊能者
頷く…憑依霊
霊能者
憑依霊
霊能者
憑依霊
霊能者
憑依霊
私
霊能者
私
私
憑依霊
そう言いながら憑依霊は 私の首を絞める…
私
私
霊能者
霊は強い力で首を絞めてきて私は 自分の言葉を喋れるようになった
私
霊能者
私
霊能者は危険を感じたのか ゴニョゴニョ言いながら 空に指で何か書いて首を絞める手を ゆっくりとほどいた…
霊能者
私
霊能者
私
霊能者
私
私
私
私は憑依されてる間 見えていた映像の話しをした
霊能者
私
私
霊能者
私
私
霊能者
私
私
私は彼女の殺された詳細を 霊能者に話した…
私
私
霊能者は無言で頷いて 手を合わせた…
私
霊能者
私
霊能者
私
霊能者
そして…もう一度 みずきさんを私に憑依させた
霊能者
私
憑依霊
憑依霊
私
霊能者
霊能者
霊能者
私
憑依霊
霊能者
霊能者
憑依霊
憑依霊
みずきさんは子供の事を思い出して 『会いたい』と泣き出した…
子供
彼女
子供
彼女
みずきさんは 子供から小さな花を受け取ると ニコニコしながら子供を抱きしめた
子供
彼女
顔を寄せて頬擦りするみずきさん
私
憑依霊
霊能者
霊能者
頷く…みずきさん
霊能者
そうして霊能者は 指を不思議な形でくむと ゴニョゴニョ言いながら 九字を切り手を合わせた
私
体に温かい空気を感じていると 白い光がキラキラと現れて 私の体を包み込んでゆく… そしてボロボロだった体は生前の姿に
私
私
パンっ!!
霊能者
霊能者の柏手で 私の意識は体に戻った…
私
霊能者
私
霊能者
私
こうして 私の初めての憑依は終わった だが、これ以降私は 憑依体質となって 不思議な体験を 繰り広げる事になってしまった。。。
最後まで読んでくださり ありがとうございました… またのお立ち寄り お待ちしています♪ kanno.yume
コメント
0件
👏 最初のコメントを書いて作者に喜んでもらおう!