今日も1人、道の端を歩く。
犬の鳴き声に驚きながら、今日もゲームが恋しいな、なんて小さく独り言を呟く。
ゲームは好きだ。 悲しい事も、苦しい事も、ゲームをしている間なら忘れられる。 その先に居る友達も、俺の大切なゲーム仲間。
親も、父が居ないだけで普通の家庭だ。 …それに、お父さんを失った悲しみと同じくらい、自分は強くなった。
お父さんに悲しまれないように、お父さんに見られて恥のないことをする。俺の心にお父さんは生きてるから。
_と、いつも感じる道。
この道は俺の大切な、思い出の詰まった道。だからこそ、いつも感じるのだろうか。
はは、少年漫画みたいな事言ってんな。 少し呆れながら、俺はふと後ろを振り返る
浪阜 海陽(ナミオカ アサヒ)
_後ろに、紫色の骨で組み立てられた化け物がいた。
浪阜 海陽(ナミオカ アサヒ)
混乱が酷く、現状に追いつかない。
自分は何故、ここに…… そう考えた瞬間、あの紫の骨の化け物を思い出す。
浪阜 海陽(ナミオカ アサヒ)
…思い出すだけで、背筋が凍る。 まずあの生物はなんだ…?とてもこの世の生物とは思えない、威圧感というか何と言うか。
_でも…こんな時に思うのもなんだ、けど……
浪阜 海陽(ナミオカ アサヒ)
???
浪阜 海陽(ナミオカ アサヒ)
背後から声が聞こえた。混乱も緊張もしていたせいか、いつもより早く反応した。
???
浪阜 海陽(ナミオカ アサヒ)
浪阜 海陽(ナミオカ アサヒ)
俺は人見知りだ。突然2人きりで話されると、そりゃ戸惑う。早くここから逃げたいな…なんて、思い始めた。
???
黄色の透き通るような目をした男の子が俺に問う。 かなり年の差はあるのだろう。なのになんてしっかりした男の子なのだろう。俺まで敬語を使ってしまう。
この人の白い髪は、そんなしっかり者に見えるせいか、輝いて見えた。 …何だか、同じ人が居て安心した。
カナタ
浪阜 海陽(ナミオカ アサヒ)
浪阜 海陽(ナミオカ アサヒ)
カナタは「アサヒさん…!」と笑顔を向ける。 俺も、何だか微笑ましいな。
ザクッ
浪阜 海陽(ナミオカ アサヒ)
目の前の人物が瞬きしている間に居なくなる。 嫌な感覚。あ、もう分かってしまう。
俺はゆっくり、左を向いた。
頭が潰された、人の体が転がっていた。
浪阜 海陽(ナミオカ アサヒ)
恐怖で声が出ない。 _あぁ、目の前に、あの化け物が居る。
いや、いやだ。しにたくない。 思えど、声が出ない。まず化け物に声は届くのだろうか。いや届かないんだろうな。
いやだ、いやだ、なぁ… 俺は少し口角が上がる。狂ったんだ。もう諦めたんだ。
浪阜 海陽(ナミオカ アサヒ)
化け物は俺の方を見て、素通りして行った。 戻ってきた、と思えば、毛布のような、変な布を貰った。
かなり大きく、自分一人は余裕で入るくらいだった。 その布を渡し終わると、また何処かに消えていった。
浪阜 海陽(ナミオカ アサヒ)
恐怖で震える自分の体を無理矢理動かそうとする。 でも恐怖には勝てないのか、歩く気力が心の奥底では湧かない。
今ほど逃げれるチャンスは今後ないかもしれない。なら急がなきゃ行けない。なのに、動かない。
浪阜 海陽(ナミオカ アサヒ)
俺は床に崩れ落ちた。
俺が逝ったら、母さんのこと、頼んだな。
これから人生色々あるだろう。でも、どんな事でも挑戦しろ。
失敗しても 何度でも立ち向かえ
父さん
浪阜 海陽(ナミオカ アサヒ)
浪阜 海陽(ナミオカ アサヒ)
浪阜 海陽(ナミオカ アサヒ)
浪阜 海陽(ナミオカ アサヒ)
浪阜 海陽(ナミオカ アサヒ)
どんな事でも出来るよ。俺は絶対挑戦する。
浪阜 海陽(ナミオカ アサヒ)
カァーカァー
浪阜 海陽(ナミオカ アサヒ)
気付けば、もう辺りは暗くなっていた。
何が起きていたのかは分からない。カナタが目の前で死んでから、あれ、なんで俺は元の場所にいるんだろう。
逃げるのに必死で覚えていなかったのだろうか。でも逃げれてよかった。
浪阜 海陽(ナミオカ アサヒ)
俺は疲れから、前に腕を伸ばした。
俺の右手には、サブマシンガンがあった
浪阜 海陽(ナミオカ アサヒ)
よく見れば、俺の両袖には血が着いていて、明らかに人を殺したように見える、ような。
俺はサブマシンガンを手放す。 案の定、暗い時間だった為、周りに見られては居ない。しかし、良かった、と安堵する程俺には余裕が無かった。
まだ、お母さんも帰っていないはずだ。俺は走った。 サブマシンガン、海に捨てた方が良かっただろうか。
俺はサブマシンガンを拾おうと振り返る。 そこにサブマシンガンは無かった。
浪阜 海陽(ナミオカ アサヒ)
浪阜 海陽(ナミオカ アサヒ)
自分の脳は怖さで支配される。 無我夢中で家へと走る。
今日は、何だったのだろうか。
俺はあの後、急いで洗濯をして、寝た。
あの事を忘れたくて寝た。どうせ夢だと思った。
でも現実だと、俺のサブマシンガンが伝えた。
浪阜 海陽(ナミオカ アサヒ)
手元にサブマシンガンを出して、俺はため息をつく。
…どうやら、俺はサブマシンガンを何らかの方法によって生み出す事が出来るようになったらしい。
ゲーマーの俺が想像するに、イメージとしては、魔力を武器に変えるような、そんなゲームのありがちな能力のような。
こんな現実認めないのは俺が言いたい。でも、ここまで来たらもう、信じざるを得ない。
浪阜 海陽(ナミオカ アサヒ)
俺はサブマシンガンを構えよう、と斜め上にした時、誤ってトリガーを引いてしまった。
バンッ、バンッッ
浪阜 海陽(ナミオカ アサヒ)
撃った先に穴が空く。かなりの威力で、ゲームと同じくらい響くピストルの音。お母さんのバタバタ音を聞いて俺は直ぐにサブマシンガンを消した。
次の日くらいに上の穴について聞かれたことはまた別のお話
浪阜 海陽(ナミオカ アサヒ)
浪阜 海陽(ナミオカ アサヒ)
浪阜 海陽(ナミオカ アサヒ)
浪阜 海陽(ナミオカ アサヒ)
浪阜 海陽(ナミオカ アサヒ)
涼月
カナタ
涼月
涼月
涼月
浪阜 海陽(ナミオカ アサヒ)
涼月
浪阜 海陽(ナミオカ アサヒ)
涼月
涼月
涼月
浪阜 海陽(ナミオカ アサヒ)
カナタ
涼月
浪阜 海陽(ナミオカ アサヒ)
カナタ
浪阜 海陽(ナミオカ アサヒ)
涼月
浪阜 海陽(ナミオカ アサヒ)
カナタ
コメント
14件
海陽が頑張っててとても泣きそうです 見るの遅くなってごめんね 嬉しすぎる 化け物相手によく勇気出したね……偉いね……よく頑張ったよ……天井に穴開けちゃったか……どんまい……()
参加者設定覚えるとより楽しめそうなんだよなぁ…でも情報量多いんだよなぁ…頑張って覚えるわ…!
参加者のやつとか見てて思ってたけどほんとに主人公が適役だなって思った()うちの子の場合は主人公にはまず向いてないからね、設定上(