カヤ
突然のひとことで頭が真っ白になった
アキラ
カヤ
真剣な眼差しでカヤは続ける
カヤ
カヤ
アキラ
カヤ
カヤ
カヤ
アキラ
カヤ
カヤ
カヤ
カヤ
カヤ
アキラ
カヤ
カヤ
アキラ
カヤ
アキラ
カヤ
カヤ
カヤ
アキラ
カヤ
なんて遠回りな恋なんだ、と思ったが たしかに好きを言語化なんて出来ない 相手の気持ちを確かめる恋はありふれているけれど、自分の気持ちを確かめる恋は意味のある遠回りなのかもしれない
アキラ
カヤ
カヤ
得意げな彼女の唇に僕はそっと自分の唇を重ねた。唇の先まで自分の鼓動が鳴り響いているのが自分でもわかった。 この音が聞こえないように、咲き誇る花火の下で僕は瞳を閉じ、ただただカヤと唇を重ね合った。
嫌に蒸し暑い夏の夜、この一瞬が千年にも感じる幸せな夏の夜だった。
どれくらいの時間が経ったんだろう 唇をはなす頃には花火はもうすっかり上がらなくなっていて、街はずっと静かだった
カヤ
自分でお願いしたことなのに鳴りっぱなしの心臓に目眩がするくらいあたしはドキドキしていた。
アキラ
カヤ
沈黙が二人を包む。 夏虫が静かに鳴いていて、夜風が裸足の上をそっと撫でた。
アキラ
アキラ
カヤ
あたしもあたしの好きについて色々難しく考えすぎていたのかもしれない
ただ今この瞬間を幸せと感じるこのあたしは なんも間違いもなく、彼を好きだということに他ならないのだろう。
カヤ
アキラ
カヤ
アキラ
カヤ
見つかったヒントのお返しと言わんばかりに あたしは彼の頬に唇で仕返しをした。
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