支え

翌朝

今日、涼太は朝から仕事がある 作ってくれたお粥を食べたのを見て、涼太は玄関に向かった

別に1人でも大丈夫なのに……

いやお前人の心読むなよ

そうなのだ SnowManの仕事は俺抜きでやる事もできるからまだいいが、ドラマの撮影は他の演者さんもいるから遅らせるわけにはいかない

なので明日には無理にでも仕事に行かなければいけない

1人になった慣れない部屋でソファに座る

どこか居心地が悪い

手持ち無沙汰に耐えられず、スマホで動画を流した

結局みんなに迷惑をかけて、さらにはダンスの振り入れも遅れている

歌も………

あ……しまった……っ！ リズムがズレた！

ダメだ………っ！ついていけない………！

このままじゃダメだ……

ピタッ………

声が出ない………！

ーーーーーーーーーーーっ！！！！！！

いや………だ！！

やだ………っ！！！

俺は……SnowManでいたいんだ！！

やだっ！！

置いてかないで！！！！

照！

ふっか！！！

佐久間！！

阿部ちゃん！！！

めめっ！！

康二！！！

ラウ！！！！

涼太っ！！！！

い………いやだ………

嫌だ！！！！！！！！

俺は、館さんに頼まれて館さんのマンションに来た

しょっぴーが寝てるかもしれないから合鍵で部屋に入る

リビングに入るとソファに目的の人物を見つけた

寝ている顔を覗き込み息を呑んだ

その顔は真っ青で 玉のような汗を額に浮かべている

と、その閉じられた目から涙が………

呼吸が乱れてきたのに気付いて慌ててその肩を掴んだ

良かった、気が付いた

震える身体を抱きしめて背中をさする

少しずつ呼吸が落ち着いてきた

頬を流れる涙を手で拭う

そのまま白くて柔らかい両頬を両手で包んだ

そう言ってもう一度俺より小さい身体を強く抱きしめた

めめの言葉が心に染み込むよう

苦しかった呼吸も落ち着いた

そしてはたと気付く

めめに抱きしめられてる

思わず思い切り突き放してしまった

耳元で言われてさらに顔に熱が集まる

こいつ、飄々としやがって………！

振り回されてる状況に悔しい気持ちになる

悔しいけど………

目黒のおかげで胸につっかえていたようなモヤモヤが消えた気がした

楽しそうに俺の作ったごはんを食べている姿にホッとする

目の前のしょっぴーはどこか憑き物が落ちたかのような表情だ

来て良かった……

心からそう思った