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夜風が涼しくなってきた頃
長らく連絡が途絶えていた彼女から電話がかかってきた。
ツナシ イズミ
ミスミ イチ
ツナシ イズミ
ツナシ イズミ
ポロンっと終話を告げる通知音がやけに頭に響いた。
2/08
ミスミ イチ
今日
ツナシ イズミ
通話
00:53
久しぶりに開いたイズミとのトーク履歴の日付が
2月からいきなり今日まで飛び越えてくるから
なんだか泣きそうだ。
ツナシ イズミ
イズミが嫌がらせのようにチャイムを連打するから、早々に用意をして玄関を開けた。
見慣れた可愛らしい顔が、へへへっと笑っていた。
ツナシ イズミ
子供みたいにはしゃいで、今にも飛び出さんとするイズミの腕を思わず掴んだ。
ミスミ イチ
ツナシ イズミ
ミスミ イチ
ミスミ イチ
ツナシ イズミ
ツナシ イズミ
それから、二人で月夜に照らされながら少し歩いた。
行き着いた先は、しんと静まり返った公園の丸いベンチだった。
ミスミ イチ
ツナシ イズミ
二人横に並んでベンチに寝転び、澄みきった空を見上げた。
ミスミ イチ
ツナシ イズミ
ツナシ イズミ
ミスミ イチ
ミスミ イチ
ツナシ イズミ
ミスミ イチ
ミスミ イチ
ツナシ イズミ
ミスミ イチ
ミスミ イチ
ツナシ イズミ
ミスミ イチ
ツナシ イズミ
ツナシ イズミ
それから、不意に目があって
お互い逸らすように星を探した。
間を埋めるように虫の鳴き声がした。
ツナシ イズミ
ミスミ イチ
それから、しばらく他愛もない話をして
眠気を覚えて時計を見た。
まだ流れ星はひとつも見れていないのに朝がくる。
ミスミ イチ
ミスミ イチ
ツナシ イズミ
ツナシ イズミ
ミスミ イチ
ツナシ イズミ
ツナシ イズミ
ミスミ イチ
イズミは少し悲しそうな顔をして目を伏せた。
繋いだ手がするすると解けていくような気がして
存在を確かめるようにイズミを強く抱き締めた。
ツナシ イズミ
涙で滲んだ世界でイズミは笑っているように見えた。
子供をあやすような温かく柔らかい目をして
氷のように冷たい手で俺の頬を撫でた。
ミスミ イチ
ミスミ イチ
ツナシ イズミ
ツナシ イズミ
ツナシ イズミ
それから
それから、いつの間にか辺りは朝を迎えていて
俺の足元にはたったひとつの黒い影が伸びていて
彼女の姿は見えなくなっていた。