テラーノベル
アプリでサクサク楽しめる
コメント
0件
👏 最初のコメントを書いて作者に喜んでもらおう!
みそらside
朝お骨が入った骨箱の前に、お供え物をして手を合わせる私
骨箱の中には、母が眠っている
みそらは中学一年生
お腹くらいまでのストレートで黒上に、身長は高め
どちらかといえば目立たない見ため
身内からは、よく小顔とか華奢とか言われるけど、自分ではそう思ったことは一度もない。
昔から、自分に自信が持てなかったせいか、学校でも積極的になることができなかった。
だから心を許せる友達はできなかったし、ずっと学校に馴染めないでいた。
そんな私が唯一、心を許せるのが母で、まるで親友のような関係だった。
友達がいなくても、母がいればいいと思っていた。
だけど
2ヶ月前、唯一の肉親でもある母を亡くした、、。
母は昔から体が弱く、よく体調を崩していたが、数年前に発表した白血病によって亡くなった
父親も私がまだ幼い頃に亡くなっていて、母が死んだ今、本当にひとりぼっちになった
母が亡くなってから、まだ2ヶ月
火葬などが終わり、今はひとまず落ち着いた
ここのところ忙しくて、あまり学校に行けていない。
まあ元々、学校が苦手だから、普段からちょくちょく休んでたけど
これからどうしよう、、。
お母さんも友達もいない私に、これからどんな未来が待っているの、、?
頬を涙が伝った
お母さんが亡くなってから、何度こうして泣いたんだろ
もう泣くのも疲れた。
泣いてばかりいるとそんなふうに思えてくる。
私はティッシュで涙を拭きながら、生前、お母さんが使っていた部屋に向かった
ーガチャ
お母さんの部屋は、まだお母さんの匂いがする
涙を堪えながら、部屋のクローゼットを開けた
お母さんのもの整理しなきゃな、、。
今手をつけないとずっとやらなくなるしね
私はお母さんの服やアクセサリー、雑誌などをとりあえず出して、床に並べてみる
お母さん、服こんなにたくさん持ってたんだ
どうしよう、、、。
捨てるなんてできないなぁ。
かといって、全部持ってるわけにもいかないし。
ん??
洋服を整理していると、ふとクローゼットのすみっこに、分厚い箱が置いてあるのを見つけた。
なんだ、あれ?
私は手を止めて、その箱に手を伸ばす。
重、、、、!
持ち上げてみると、結構重い。
何が入っているのだろう?
あ、私の小さい頃の写真
お母さんが若い時の写真もある。
あれ?
数えきれない写真の中から、また新しい茶封筒が出てきた
なんで、こんなところに、、?
あ、手紙だ
封筒の中には、手紙らしきものが数枚入っていて、最初に手に取った手紙に、お母さんの時で"みそらへ"と書かれていた
迷わずある手紙をそっと開いた
そして綺麗に折りたたんである手紙を、そっと開いた
《みそらへ この手紙を読んでる時もう私はこの世にいないと思う。今まで苦労かけてごめんね。 体が弱くて、入院を繰り返していた私の看病を、みそらは文句も言わずにやってくれたね。 本当にありがとう。 そしてごめんね。 みそらの成人式や結婚式にも出勤してあげられない母親で、本当にごめんなさい。 許してね。》
お母さん、、。
手紙の内容は、お母さんの、遺言書らしきものだった。
私は流れてくる涙を拭きながら、続きを読み進めた
《まだ、中学生のみそらは置いて無くなるのは本当に心残りでならない。 だからあなたにお願いがあります。 私が死んだらここに行きなさい。》
手紙の最後には合図が貼られていた
"ここへ行きなさい"って?
《生前、あなたに話そうと思っていたことがあったのだけど。結局最後まで言えませんでした。 毎日私の看病をしてくれるあなたに、これ以上負担をかけたくなかったから。》
《この地図の印がついている家の、ご主人に訪ねなさい。 私が話そうとしたことを、きっと伝えてくれるはずだから。 そして、そのご主人に会えたら、この手紙が入っている封筒の中にもう一つ手紙がはいつまでいたでしょ? それを渡して欲しいの。》
もう一つの手紙!?
私は慌てて封筒を開けた
あった!もう一つの手紙!!
だけど、、、
《その手紙は、決して読まないでね》
お母さんの遺言書には、そう釘を刺した文章が
《ご主人にあったら、よろしく伝えてください。 (美空の母)の娘です。 って言えば絶対伝わるから安心してね。 最後になるけどみそら。私はあなたが大好きです。 ずっと一緒にいてあげられなくてごめんね。 だけど、悲しまないで 悲しくても笑いなさい。 笑っていればきっといいことがあるから。 お母さんはみそらの笑ってる顔が好きです。 この世に生まれて、お父さんと出会って、あなたをうんで幸せでした。 ずっと見守っています。 みそらを誰よりも愛するみそらの母より。》
お母さんごめんなさい。
今はまだ笑えないよ。
泣きながらも目に止まるのは母の書いたもう一つの手紙
私はぐちゃぐちゃになった顔のまま、その手紙を手に取った
"生前、あなたに何度も話そうと思っていたこと"
"地図の印がついている家の、ご主人に訪ねなさい"
お母さんの遺言書に貼られていた地図に示された場所を、マップで検索した。
気が付けば涙も止まっていた。
私お母さんのこと知ってるようで、何も知らなかったみたい
私の知らないお母さんを知ることができる
そう思うと、なんだか少し嬉しく思った。
お母さんが残した秘密の扉、、。
私は鍵を見つけたら、、、。
その扉を開いてみるから、、。
そしたら笑えるかな、、、、?