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謎の人物1

大丈夫

謎の人物1

君は……

謎の人物1

絶対一人にはならないから

謎の人物2

……?

兵隊長

なんで…ここに……

パラオ

ナイチがいるの……?

旧国

!?

日帝

ぱ、パラオ……?

日帝

私のことを、知っているのか……?

パラオ

もちろん…!忘れるわけ、ないよ……!!

その声に先ほどまでの威厳はなく、ただひたすら、涙をこらえている少年の声に聞こえた

日帝

……こんなに大きくなって……

ナチス

親戚のおじさんか

見たところ、パラオの身長はイタ王くらいで、ナチスと日帝を余裕で超えていた

日帝

…!

パラオは日帝を抱きしめた

パラオ

ずっと……ずっと会いたかった…!!

パラオ

夢でもいいから…!!

パラオ

80年前から……ずっと……!

日帝

……は

旧国

80年前!?

ナチス

ど、どういうことだ?!

イタ王

君そんなに年取ってたの!?

ソ連

まだまだ若く見えるぞ!?

日帝

説明してくれパラオ!

パラオ

説明……?一体、なにを……?

日帝

あぁ、えっと……

日帝

お前は、この世界のパラオってことで合ってるよな……?

パラオ

……?どういうこと……?

パラオ

この世界って……?

日帝

……どうやら、私たちの世界のパラオというわけではないようだな……

イタ王

てことは……この世界にもioたちはいた……?

パラオ

どういうこと?

ナチス

……もうこれ、言ってもいいんじゃないか?

ナチス

日帝のことを知ってる人相手に誤魔化しきれるとは思えない

ソ連

それもそうだな

日帝

……パラオ

日帝

驚かないで、聞いてくれ

パラオ

……?

日帝

私はこの世界の……お前がずっと会いたがっていた日帝ではない

日帝

別の世界から来た日帝なんだ

パラオ

…べ、別の……世界……?

ナチス

俺らはこの世界に異世界転移してきたってことだ

パラオ

……なにかの冗談……ではなさそうだね

ソ連

本当のことだからな

パラオ

そういえば……誰かが、別の世界って昔……

パラオ

じゃあ……やっぱり、ナイチは……

日帝

…?

日帝

私の身に、何かあったのか…?

パラオ

……私も、朧気な記憶なのですが

パラオ

私は80年前、戦場でナイチに助けられたんです

イタ王

その80年前っていうのは……?

パラオ

……私は、ナイチに転移魔法と思われるものをかけられて……この時代に飛ばされてきました

パラオ

……今から

80年前に

幼少期パラオ

疲れたー……

80年前……当時十歳だった私は

魔法戦士学科っていう学部に属する小学生だったんです

そこで僕を気にかけてくださったのが……

?????

パラオー!

幼少期パラオ

あ!

幼少期パラオ

ナイチ!

この世界のナイチ……日帝でした

異世界日帝

稽古は順調か?

幼少期パラオ

うん!

幼少期パラオ

今回の成績は学年3位だったんだー!

異世界日帝

すごいじゃないか!

そう言ってナイチは私の頭を撫でた

彼となんで仲良くなったのか

彼が何者だったか

彼と私の関係性

正直、何も覚えてないんです

けれど……

確かに、私の大切な人だったのは覚えています

それ以外のことはほんの少ししか覚えていません

ですが王の解明した歴史と照合して、少しだけ思い出したことがあるのです

戦争時、大きな戦いが2回起こりました

1度目の大きな戦いで多くの戦士が亡くなり、2度目の戦いでは一部の学生も兵として戦場に送り込まれました

……その中に、私もいたのです

幼少期パラオ

ゲホッゲホッ…!!

周りの同級生たちに既に息はありません

そんな中、一人で戦線に立ちました

幼少期パラオ

……このままじゃ、…僕も……

その時、背後から敵が襲ってきました

幼少期パラオ

ぐぁ……!!

敵の姿は見えませんでした

死を覚悟したその時……

異世界日帝

パラオ!!!

幼少期パラオ

!?

幼少期パラオ

な……い、ち……?

ナイチが周囲の敵を倒し、こちらに寄ってきてくれました

幼少期パラオ

ぼ、ぼくはだいじょう、ぶ、だから……

異世界日帝

どこがだ!!!

異世界日帝

重症じゃないか!!!

敵に囲まれ、自分の身も危ないと言うのに私を助けてくれようとした

異世界日帝

クソッ……ここじゃ……!!

ガサゴソ

異世界日帝

!?

幼少期パラオ

!?

その時、一斉に敵兵が草木から姿を現したのです

異世界日帝

パラオ……

異世界日帝

すまない…!!

そして、ナイチは私を突き飛ばして

異世界日帝

転移!!!

私に転移魔法を使った

幼少期パラオ

……

幼少期パラオ

ん……?

幼少期パラオ

ここは……どこ……?

目が覚めたら、私は全然知らない場所にいたんです

幼少期パラオ

ナイチ……?

幼少期パラオ

ナイチ…!!どこ!!

幼少期パラオ

ナイチー!!

幼少期パラオ

……あれ……

幼少期パラオ

ナイチって……

誰だっけ…?

幼少期パラオ

なんで…!?なんで覚えてないの…!?

ナイチの魔力が膨大すぎて、ナイチの魔法を直に受けた私は記憶障害になりました

それが……魔法の代償

幼少期パラオ

ここどこ!?見覚えあるはずなのに…!?

幼少期パラオ

わからない…!!なんで……!?

幼少期パラオ

誰か…!!誰か助けて!!

忘却……それは、私を孤独感で押しつぶしました

幼少期パラオ

誰か……!!

パニックを起こした私はひたすら叫びました

しばらくして、街の方から人が来て……私を保護してくださいました

戦争の話をしたら、何故か王に呼ばれて

戦争の出来事について聞かれて……

……私は、何も答えることができませんでした

そして、その時知ったのです

私は……戦後65年の時代に転移されたのだと

……ナイチに助けられた日から

65年……経っていた

パラオ

私は……それから少しずつ記憶を思い出そうとしました……

パラオ

それで、すこーしずつ……ナイチのことを思い出したのです

パラオ

正直、あなたと会う前まで……ナイチの名前さえ忘れていました

日帝

……

パラオ

……ナイチに助けてもらった命で、私はできる限り命を救おうとしました

パラオ

ナイチにしてもらったことを返せば

パラオ

何か思い出せるかもしれないと……思ったんです……

パラオ

……浅はかかもしれませんね

日帝

……それでも

日帝

パラオなりに頑張ったんだろ?

そう言って、日帝は優しくパラオの頭を撫でた

パラオ

…!

日帝

よく頑張ったな

……あの日の出来事を思い出して

パラオは静かに涙を流した

パラオ

…ははっ………

パラオ

……ありがとう、ナイチ

ナチス

……にしても背高いな……

ナチス

羨ましい……

パラオ

……確かに、ナイチより背が高くなったかも……

ソ連

他に何か覚えてることはないのか?

パラオ

あー……たしか……

パラオ

ナイチはよく、『なんとか魔法は繋げる魔法』って教えてくれたんです

イタ王

なんとか魔法?

パラオ

なんとかの部分は忘れてしまったんですけど……

ソ連

……ん?

ソ連

あれ?もしかして……

ナチス

どうかしたか?

ソ連

日本から借りた本に『ーー魔法はーーる魔法』って書いてたんだよ

パラオ

日本……あぁ、あの子ですか

パラオ

もしかしたら、私があげた本かもしれませんね……

パラオ

彼は勤勉だったので、何冊か私のお下がりの本をあげたことがあって……

ソ連

じゃあ、パラオの字か?これ

パラオ

そうですね

ナチス

何の魔法が繋げる魔法なんだ……?

パラオ

当時の私は基礎魔法が繋げる魔法だと考えてその本にメモをしていたのですが……

パラオ

なんだか少し違うような気がして……

パラオ

よく分かりませんが……

ソ連

誰か知ってそうなやついねぇかな……

イタ王

あ、そうだ、聞きたいことがあるんだけど……

イタ王

国の暗号って何かわかる?

パラオ

え……知ってはいますが……

イタ王

教えてもらうことってできる…?

パラオ

……うーん……

パラオはしばらく考えて、言った

パラオ

……皆さんは、信頼できます

パラオ

……話しても大丈夫かと

イタ王

え!?いいの!?

パラオ

そこまで大したものではありません

パラオ

それに、異世界とはいえ、ナイチとナイチの友人ですよね

パラオ

……なら、疑うことは何もありませんよ

日帝

いいのか?

日帝

そんな簡単に信用して

パラオ

あなた方だからお話するんですよ

パラオ

そうですね……

パラオ

国の暗号というのは、他国との連絡手段です

ナチス

連絡手段…?

パラオ

はい

パラオ

国のリーダー同士でしか会話できないように、暗号化されているんです

パラオ

一般市民に情報が広がるのを避けるという目的もあります

イタ王

なるほど……

パラオ

王室の奥の部屋に連絡専用の隠し部屋があるんです

パラオ

そこに暗号が書かれてます

パラオ

でも……こんな事知ってどうするんです?

ソ連

裏社会がこの国の暗号を探っているって聞いてな

ナチス

俺達、裏社会に命狙われてる疑惑があるから、裏社会の目的ってなんなんだろうなーと思って

パラオ

ええ!?それ危なくないですか!?

日帝

なんとかなっている

パラオ

いやいや……今は良くてもいつか……

ナチス

俺たち、強いから大丈夫だ

ソ連

そうだな

パラオ

そういう問題じゃ……いや

パラオ

でも……皆さんなら大丈夫そうですね……

パラオ

なんとなく、そんな気がします

パラオ

……あ、そういえば、別の世界から来たってどういう……

キィィィ……

その時、扉の開く音が鳴った

台湾

兵隊長はいらっしゃいますか?

パラオ

パラオ

どうしたんだ?

台湾

……数名の兵隊が奇襲にあったそうです

パラオ

!?

台湾

皆命に別状はありません

パラオ

なら良かった……何者からの奇襲だ?

台湾

魔法ではなく……この国で使用率の低い拳銃が使用されていたので……恐らく、他国の者かと

パラオ

……それは…

パラオ

まさか……

台湾

……80年前の敵国

アロティア王国

……その線が濃厚かと思われます

パラオ

……すぐ、ナゾル街へ向かう

パラオ

……

パラオ

……すみません……

パラオ

私は……これで失礼します

日帝

あ、あぁ……

そうして、パラオは去っていった

日帝

……アロティア王国……

イタ王

……あの子、パラオ君だったんだ

イタ王

雰囲気違いすぎて忘れてたんね

ナチス

お前なぁ……

ソ連

でも、どういうことなんだ?

ソ連

80年前に日帝はこの国にいたってことか……?

日帝

なら、もしかしたらお前らもいたかもしれないな……

イタ王

80年前は……ってことは……

イタ王

こっちの世界のioたちは……死んでるかもってこと……?

ナチス

恐らくな……

ナチス

……裏社会の目的も良く分からん

ソ連

繋げる魔法ってのも謎だったな

イタ王

謎が深まっただけのような……

謎の人物2

こんにちは

旧国

!?

謎の人物2

すみません、驚かせてしまったようで…

日帝

……(こいつも中々の強者だな……)

ナチス

……何の用だ

謎の人物2

……師匠から伝言です

謎の人物2

伝えたいことがあるから、戦士の墓の前に来てください……と

ソ連

怪しすぎるんだが

日帝

それは、私たちに行くメリットはあるのか?

謎の人物2

……

謎の人物2

あなた方が異世界からやってきた場所……

謎の人物2

あの花畑で待っている……と、おっしゃっていました

ナチス

……は?

イタ王

知ってたの……?

イタ王

ioたちが、異世界の人だって……

謎の人物2

……詳しくは、戦士の墓で

謎の人物2

では、お先に失礼します

日帝

は?

そう言って謎の人物2は

姿を消した

ソ連

どこいったんだ!?

ナチス

多分、魔法の力だ

ナチス

転移魔法か何かだろう

イタ王

……行くしかないんね…?

日帝

今のところ、一番の手がかりだ

日帝

ここで行かずに、いつ行く

ソ連

……そうだな

ナチス

……行こう

戦士の墓へ

ナチス

……

数日ぶりに来た戦士の墓前

そこは、いつ見ても美しかった

ナチス

来たぞ

ナチス

不審者

そこには謎の人物1と謎の人物2が立っていた

謎の人物1

…その呼び方どうなの?

ナチス

それ以外呼び方ねえし

イタ王

なんでioたちをここに……?

日帝

何故、私たちが異世界の者だと知っている?

ソ連

詳しく聞かせてもらおうか?

謎の人物1

……

謎の人物1

じゃんけんで寝る場所を決めるのは

謎の人物1

君たちらしくて中々面白かった

ナチス

…は?

謎の人物1

ナチスが皆を起こすとき激臭の花を咲かせるアイディア、斬新でよかったと思うよ

ソ連

な、なんで……

謎の人物1

イタリア王国

イタ王

な、なんなんね……?

謎の人物1

……もう何も失いたくないって思えることは……とても素敵なことだと思うよ

謎の人物1

まだ、手元にちゃんと大切なものが残ってるってことだから

日帝

……お前は何者だ……

日帝

何故私たちの会話の内容を知っている

謎の人物1

……ナチスにあげたハンカチ

謎の人物1

それに、盗聴魔法と守護魔法をかけておいた

ソ連

は?盗聴……?

ナチス

こ、このハンカチか……?

謎の人物1

そう、それだ

日帝

勝手に盗聴とか気持ち悪いぞお前……

謎の人物1

まぁまぁ、その代わり守護魔法で、君たちが魔法教員の青年に襲われたとき守ってあげたから許して?ね?

ナチス

何を言って……あ!

その時、ナチスと日帝は思い出した

日本との戦闘のとき、間一髪で現れた謎の光を

日帝

あれお前だったのか……

謎の人物1

そうだよ

イタ王

なんで……盗聴なんてしたの?

謎の人物1

全てを話すタイミングを計るため

ソ連

全てを……?

謎の人物1

そう……その前に、ナチス

ナチス

……なんだ?

謎の人物1

この…、戦士の墓に触れてみて

ナチス

は…?なんで……

ソ連

何いってんだ……?触ったら怪我するだろ

謎の人物1

いいから、早く

ナチス

わ、分かった……

イタ王

ナチ!罠かもしれないよ!!

ナチス

大丈夫だ……多分

そして、ナチスは

戦士の墓に触れた

触れたとき、激痛は走らず……戦士の墓周りの苔や蔦が剥がれ落ちた

そして、その真の姿を現したのだ

ナチス

……は、え……?

それは、紫色の光を放つ石がつけられた杖だった

謎の人物1

それは魔道具だよ

日帝

ええ!?

イタ王

これがなんね!?

ナチス

紫色の石だが……中枢石なのか…?これ……

謎の人物1

膨大な魔力が長期間閉じ込められた中枢石だからね

謎の人物1

紫色に変色したんだ

謎の人物1

魔力が膨大すぎて、長い間誰も触れることができなかった

謎の人物1

見合わない量の魔力に触れると、激痛が走るから

日帝

……ん?待て

日帝

なら、なぜナチは触れられたんだ?

謎の人物1

……それは簡単だよ

謎の人物1

その魔道具の持ち主が、ナチスだから

ソ連

……?

ナチス

え、おれ?

謎の人物1

ごめんね、言葉が足りなかった

謎の人物1

この世界のナチス・ドイツ

謎の人物1

僕の……いや

謎の人物1

ioの旧友だよ

イタ王

……え?

ナチス

待て、今……

ナチス

ioって……

謎の人物1

……申し遅れたね

そう言って謎の人物1は

顔を覆っていた布を外して、その顔を露わにした

謎の人物1

……ioは、80年前の戦争を生きた

謎の人物1

元祖魔法使いの一人

イタリア王国なんね

おまけ

作者

皆様いつもこの作品を見てくださってありがとうございます!!

作者

11万いいね突破したので、小ネタをあげていきます

作者

本当に励みになっています皆様ありがとうございます…!!

作者

今回はパラオが兵隊長だったというヒントを説明します

作者

その1、日本の推し

作者

ノーマル世界?では日本や日帝など日本家の癒しとして描かれやすいパラオさん

作者

異世界でも日本の癒しとなっているようです

作者

その2、アイコンの色

作者

言わずもがな始めから水色でしたね

作者

その3、日帝の帽子

作者

第21話の最後の挿絵にちらっと描かれていた兵隊長の帽子は日帝の帽子にひどく似ていました

作者

その4、承認

作者

台湾は第21話にて、『兵隊長さんは僕のことを認めてくれた』と言っています

作者

台湾を国として認めている国は数少なく、その中の一国がパラオです

作者

その5、日帝と似ている

作者

一人称が『私』であること、言葉遣い、日本の発言を考慮してみると非常に日帝に似た部分が多いです

作者

あと、一人で居るとき心なしか口調が幼くなってるように見えます(見えててくれ)

作者

……これくらいですかね

作者

え?そうだったの?って思った人はもう一度読んでみてください!(完結後の方がいいかもしれない)

作者

次は12万♡でします!

作者

読んでくださってありがとうございました!!

作者

また次回!

旧国、異世界へ!?

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