テラーノベル
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部屋に取り残されてから 、いくらか時間がたった頃 。
< がちゃ
玄関の扉が開く音がした 。
なつ( 過去 )
いつもより早い帰り 。
にいちゃんが 、連絡したからかな 。 それとも 、今日は 、にいちゃんの誕生日だったからかな 。
なつ( 過去 )
なつ( 過去 )
幸せな誕生日だったはずなのに 。 大好きなにいちゃんの誕生日なのに 。
みんなで一緒に 、お祝いするはずだったのに 。
おれは 、 にいちゃんと母さんを 、傷つけて 、 今 、暗い部屋で 、1人っきり 。
なつ( 過去 )
なつ( 過去 )
なつ( 過去 )
涙が溢れて 、床のカーペットに水が落ちる 。
なつ( 過去 )
少し前まで 、雲一つなくて晴天だったおれの心 。 でも 、今はもう真っ暗で 、ざ ー ざー と 、雨が降り続けてる 。
その雨が 、 悲しみなのか 、悔しさなのか 、罪悪感なのか 、 わからないけれど 、 このこころが晴れることは 、もうないような気がした 。
父
父
真っ暗で 、ぐちゃぐちゃになった部屋の中に 、
父さんの 、少し低めで 、でも優しい 、 重みのある声が響いた 。
なつ( 過去 )
『 なぁに ? 』 と 、いつものように聞き返したかった 。
でも 、声が出なかった 。
おれは 、にいちゃんと母さんを傷つけたから 。 父さんも 、傷つけてしまうかもしれないから 。
父
ゆっくりと扉を開けて 、部屋に入ってくる父さん 。
父
座り込むおれから 、少し離れたところに 、 向き合うように座って 、父さんは声をかけた 。
なつ( 過去 )
どうして 、父さんが謝る必要があるのか 。
にいちゃんも 、母さんも 、 どうして 、謝るの 。
悪いのは 、おれなのに 。
おれが 、『 ばけもの 』だから 、 いけないのに 。
父
暖かくて 、大きな父さんに 、包み込まれる 。
冷たいおれの体温が 、父さんの体に伝わっていく 。
なつ( 過去 )
涙が 、溢れた 。
『 また 、傷つけてしまうのかもしれない 』 そう思うと 、怖かった 。
でも 、 父さんの腕の中に居たかった 。
なつ( 過去 )
なつ( 過去 )
父の胸を 、弱々しく押して 、 ほぼ無意味な抵抗をする 。
そうしないと 、気が済まなかった 。 大切な家族を傷つけてしまう 、自分の存在が怖かった 。 嫌だった 。 許せなかった 。
涙をぼろぼろこぼしながら 、 父さんの体温を噛み締める 。
おれを抱きしめて 、背中をさする父さんの手が止まった 。
父
父
父
冷たくて 、でも 、少し暖かい 。 水が 、おれの首元に落ちた 。
それが 、父さんの涙だと気づくのに 、時間はかからなかった 。
なつ( 過去 )
いつもとは違う 、弱々しい声 。 初めて見た 、父さんの涙 。
改めて 、 もう 、“いつも通り”なんてものは 、なくなってしまったんだと 、 気づいた 。
父
なつ( 過去 )
父さんの 、腕の力がまた少し 、強くなる 。
背中に 、ちく 、っと痛みがして 、 目の前が真っ暗になった 。
父さんは 、ずっと 、暖かかった 。
なつ( 過去 )
なつ( 過去 )
真っ暗な部屋 。 恐ろしいぐらいに 、何もない 。
窓も 、時計も 、 何も 、ない 。
あるのは 、小さな机と 、布団だけ 。
なつ( 過去 )
なつ( 過去 )
なつ( 過去 )
なつ( 過去 )
なつ( 過去 )
なつ( 過去 )
どれだけ呼んでも 、 どれだけ泣いても 、 俺の声は 、真っ暗な闇に溶けていく 。
さっきまで触れていたはずの温もりが 、 夢だったんじゃないか 、そう思うぐらいに 冷たくて 、真っ暗な 、怖い部屋 。
たすけて 、父さん
怖いよ 、にいちゃん
かあさん 、どこにいるの 、
なつ( 過去 )
なつ( 過去 )
苦しい 息ができない
にいちゃん
かあさん
とおさん
なつ( 過去 )
たすけて
怖いよ
なつ( 過去 )
なつ( 過去 )
なつ( 過去 )
くらいのやだよ 誰か
誰か
たすけて
暇野 なつ
暇野 なつ
暇野 なつ
暇野 なつ
暇野 なつ
暇野 なつ
紫衣 いるま
笑えよ 、いるま 。
暇野 なつ
暇野 なつ
暇野 なつ
暇野 なつ
暇野 なつ
暇野 なつ
暇野 なつ
紫衣 いるま
そんな 、泣きそうな顔しないでくれよ
暇野 なつ
暇野 なつ
暇野 なつ
暇野 なつ
暇野 なつ
暇野 なつ
暇野 なつ
これは 、笑い話なんだから 。
暇野 なつ
暇野 なつ
暇野 なつ
暇野 なつ
暇野 なつ
暇野 なつ
暇野 なつ
哀れで 、
暇野 なつ
暇野 なつ
暇野 なつ
暇野 なつ
暇野 なつ
醜くて 、
暇野 なつ
暇野 なつ
暇野 なつ
暇野 なつ
暇野 なつ
どうしようもない物語なんだから 。
暇野 なつ
暇野 なつ
暇野 なつ
暇野 なつ
暇野 なつ
暇野 なつ
暇野 なつ
暇野 なつ
暇野 なつ
暇野 なつ
暇野 なつ
暇野 なつ
暇野 なつ
暇野 なつ
暇野 なつ
暇野 なつ
暇野 なつ
暇野 なつ
母さん 、父さん 、にいちゃん 、
ごめんなさい 。 守ってくれてたことに 、気付けなくて 。
こんな俺が 、生まれてきちゃってごめんなさい 。
もし 、俺が 、普通の子供だったら 、 生まれてきたのが 、俺じゃなかったら 、
みんなは 、幸せに生きれてたんだろうな 。
俺のせいで 、いっぱい迷惑かけて 、ごめんなさい 。
暇野 なつ
暇野 なつ
暇野 なつ
暇野 なつ
暇野 なつ
そうしたら 、俺は
俺は 、
本当に 、独りになれる 。
誰にも 、
迷惑をかけずに 、
このまま __
急展開だったかもしれない …((
次か 、次の次で 、🍍くん編は終わりそうな予感 …
まにき来ましたからね … ほとんど喋ってませんけど()
そもそも 、なつくん過去編をどうやって書き出したのか 、 あんまり覚えてなくて 、ストーリー性とか時系列が危うい …
第二章のPrologueは 、多分そのうち消えると思います((
結構内容詐欺なのでね …
一応元軸はあそこなんですけど …
その場で設定付け足してくタイプなので 、 頭の中で設定増やしすぎて 、初期の設定が抜けてるんですよね … 困ったもんだ …
そもそも 、初期設定が多いからな 、このお話 。 人数も多いし 。
頭いっぱいだよネ …
頑張って書いてはいるので 、ちょっとしたズレは勘弁してください …
それでは次回 ! かけ次第更新 ! お楽しみに 〜 !
( ♡や🌾いただけると 、主のテンションが爆上がりします )
ちなみに 、なうでテスト期間なので 、投稿頻度落ち気味かもです … 勉強してないけど …( ヤバイ )
コメント
2件
投稿ありがとうございます!!!!!