僕は魔法使い。
といっても、最初は魔法使いなんかじゃなかった。
____それはある、小さい頃。
その技に目覚めてしまったんだ____…
____昔
ジャブジャブ…
歩いていると、川の方からそんな音が聞こえた気がした。
魔法使い(僕)
そう思いながら、川の方へと向かった。
魔法使い(僕)
川にいたのは魚でもない。
ある女の子
女の子だった。
魔法使い(僕)
ある女の子
魔法使い(僕)
頭が真っ白になったその瞬間。
魔法使い(僕)
そう、願いながら言った瞬間、
魔法使い(僕)
女の子がキラキラと一緒に浮かんだ。
魔法使い(僕)
ある女の子
案の定、女の子はまだ意識がない。
そして、僕の隣にそっと置かれると、キラキラは消えていった。
魔法使い(僕)
ある女の子
魔法使い(僕)
ある女の子
魔法使い(僕)
女の子は服が醜く、顔は汚れているところが所々にあった。
魔法使い(僕)
ある女の子
魔法使い(僕)
ある女の子
魔法使い(僕)
大体はわかってる。
別に僕は何もしていないし、見返りなんて求めてすらない。
魔法使い(僕)
ある女の子
一瞬暗くなった顔をして、シンデレラは去っていった。
シンデレラの通った道には水がポツポツと垂れていた。
魔法使い(僕)
…良い、名前だなぁ…
優しい声、笑顔…。
親がいなく、親友に裏切られた僕にとっては惚れさせるには充分だった。
魔法使い(僕)
そう言った瞬間、さっきのキラキラがまた来て、僕を温める。
魔法使い(僕)
魔法使い(僕)
そう通り過ぎた猫に指をさしながら言うと、猫は人間になった。
人間なのに「にゃーにゃー」言って目立っている、というのは気にしない。
魔法使い(僕)
どうやら僕は、魔法使いになったそうです。
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わしも←
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我?水月ですよ?うん