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高梨柚亜
…言われた通り来ましたけど、何ですか？
いじめっ子女子
あんたさあ、最近調子乗ってない？
高梨柚亜
……
いじめっ子女子B
ほらまた無視してる。
高梨柚亜
…別にそういったつもりは
いじめっ子女子
だからww少しお灸を据えなきゃねww
グイッ……
高梨柚亜
やっ！ちょ、何して！離して！
いじめっ子女子
うるさいなぁ…動いてちゃできないでしょ？
いじめっ子女子B
そうよ。それにこれは、飼い犬が飼い主に噛み付いた罰なのだから。
ジュウウウウウウ……
高梨柚亜
やっ！熱い！辞め！やめてっ！
高梨柚亜
（これっ…煙草の火……!?どこまでやるの？この人達…！)
いじめっ子女子
あとはぁ〜仕上げに！w
ザクッ……ザクッ……ザクッ…
きゃははははっww
いじめっ子女子
お似合いの髪型になったわねぇwww
いじめっ子女子B
ほんとほんとwwww
高梨柚亜
……っ……。
私の長かった髪は
抵抗する間も無く無惨に切り裂かれた。
証拠はバッチリと私の付けているリボンの中に入っている。
（凄いよね…笹崎さんって…こんな物もいとも容易く作れるんだから…。カメラと音声機能が着いているリボンだなんて…普通は思いつかないよね…それ程にまであの子達を恨んでるんだよね…大丈夫だよ。私頑張るから。一緒にこの人達に懺悔させようね……)
いじめっ子女子
さ！沢山遊んだし、もう帰ろw
いじめっ子女子B
そうだねw
いじめっ子女子
じゃあね〜玩具さん？ww
高梨柚亜
……
ガチャ……パタン…
高梨柚亜
（私も帰ろう…)
ガチャ……パタン……
バタバタバタバタバタ……
高梨立夏
柚亜……！
高梨柚亜
お、お姉ちゃん…？早い帰りだね…
高梨立夏
柚亜…！その髪……
高梨柚亜
嗚呼…これね…油断しちゃった…
高梨立夏
柚亜…
ギュッ……
高梨立夏
ごめんね…。私が学校に乗り込めれば良いのに…。
高梨柚亜
お姉ちゃん…
高梨立夏
待ってて…今、那月さんを呼ぶから……
高梨柚亜
……うん
高梨立夏
那月さんすぐに来てくれるって。
高梨柚亜
うん
高梨立夏
那月さん来たら今後のことについて話し合おうね。
高梨柚亜
うん…
高梨立夏
ごめんね……柚亜…っ
高梨柚亜
……っ…うん…
私に何度も、震えるような声で謝りながら泣いている姉を見て、今迄我慢していた涙が一気に出てきた。
抑えきれない感情を隠していた蓋が、外れた気がした。
那月さんが来るまでの間、今までの苦しみを共有するかの様に2人で抱き合いながら泣きあった。
（お姉ちゃん…今まで誤解しててごめんね……。)
私は今迄酷い誤解をしていた事を､心の中で姉に謝った。
高梨立夏
…そろそろ那月さん来るから、顔洗っておいで？
高梨柚亜
うん
ガチャ……
パタン…
高梨柚亜
（うわぁ……確かにすごい顔…。)
パシャ……パシャ……
高梨柚亜
（ふぅ……。腫れた顔…那月さんに分からないといいけど……)
ガチャ……パタン……………｡
電車の中でも寝る前のベッドの中でもサクサク快適に。
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