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これは俺の高校時代の密かな楽しみ
放課後
始まりは、友達に図書室に本を返しに行って欲しいと頼まれ、行き慣れない図書室に入ったのが始まり
菊田 冬利
当時は高校二年生だったが、図書室なんてほんの1、2回程度しか入ったことがなかった
元々、本なんて興味なかったし 図書室に面白い漫画なんてないしな
菊田 冬利
初めて入る図書室 中には数人程いた
菊田 冬利
???
急に女子に話しかけられて驚いてしまった
後ろを振り返るとそこには
大層可愛い子が立っていた
セミロングのふわっとした栗色の髪からは、甘い果実の匂いがした。
きめ細かい肌、ツンとした鼻、薄くて淡いピンク色の唇、垂れ気味な眉、大きいアーモンド型の瞳。
細い真っ赤な薔薇色のリボンを胸に着け、ふわりとしている紺の制服はとても似合っていた
うちの高校の制服は他の高校とは少し違っていて、お嬢様感溢れるこの制服をここまで着こなしている人は初めて見た
一言で表すと、姫。 童話の世界から飛び出してきたお姫様のようだった。
菊田 冬利
菊田 冬利
???
???
菊田 冬利
名前は、何と言うのだろう
菊田 冬利
図書室を出ると図書委員の当番表が貼ってあった。
さっきのお姫様はきっと図書委員のはず。 今日は火曜日。 火曜日の当番表をまじまじと見つめた
菊田 冬利
菊田 冬利
1- A 乙崎 赤薔薇 おとざき アリス
赤薔薇と書いてアリス。 なんとも言えないキラキラネームくさいが…。
火曜日のの当番表に1年生の名前は他には内容だから、あの子が乙崎さんでほぼ確定だろう。
どうやら金曜日も当番らしい
菊田 冬利
俺はまたあのお姫様に会いたいなと思った。
俺はどうやら一つ下のお姫様に、一目惚れしてしまったらしい。