選択を間違えた哀れな男

始まり始まり

いつものように仕事をこなしている時だった

焦った様子で俺に話しかけてくる社員に 驚いた

霊安室にて...

重たい扉を開けたところにはとても静かに 眠るフィンの姿があった、俺はそんなフィン の近くに行った

無意識にファンの名前を呼ぶがフィンは 起きるどころかぴくりともしない

呼びかけに返事がなく思わずフィンの頬に 手をやった...フィンはとても冷たかった

何度も弟の名前を呼ぶが反応がない

わかっている返事が来ることがないことなんて

だが諦めきれない信じきれない 信じたくない...

何度も何度も呼びかけたがフィンが目覚めることはない

本当に死んでいるのか？なぜ？ なんで？

案内してくれた社員が心配そうに こっちを見ている

冷たく静かに眠る弟を眺めながら俺は 名前を呼び続けた

何度も何度も何度も何度も何度も何度も何度も何度も何度も何度も何度も何度も何度も何度も何度も何度も何度も何度も何度も何度も何度も何度も何度も何度も何度も何度も何度も何度も何度も何度も何度も何度も何度も何度も名前を呼んだが反応がない

起きて起きて起きて起きてくれ俺を ひとりにしないでくれ

息が上手くできなくなっていく

頭がふわふわしてきた

あれ？

気づくと俺は床に倒れ込んでいた

息ができなくなり意識が飛びそうになる

そんな中でも弟が死んだと言う事実が全身 を痛みに包む

俺の何がいけなかった？どうしてフィンが... そんなことを考えていると次第に意識が薄くなってきていた意識がとうとう途切れた