そこは、豪奢絢爛というべき大きくて華やかな誰かの屋敷だった
そして、玉座に腰掛けるが如く、“白髪の少女”が、足元に赤と白の和傘を広げて、テーブルの椅子に腰かけている
???
君たち、よくここを見つけたね、…あぁ、君たちの力だけじゃない

???
無論、僕“ら”も手伝ったんだ、来れて当然と言うべきかな

???
長々すまないね、人が来るのは久々で…もとより人と話すのが好きでね

???
さて自己紹介をしようか

特別な研究員
あなた、…は、…

noa.
な、んで…

Jpp.
……((俯きつつ睨む

ur.
…ぁ、……

???
君たちの前でちゃんと話せてなかったね

???
僕の名は

レリエル
レリエルだ

レリエル
とは言え、僕だけじゃない

レリエル
他の奴らもいるんだけど…今は少々席を外してるんだ、すまないね

レリエル
ただ、一人は居るから、紹介しよう

ルナ
あらあら、騒がしいから何かと思えば、久しぶりのお客人じゃない

ur.
……!?

Jpp.
……ッ!?

hr.
…ひ、ッ……

nokr.
へ、…

tattn.
ぁ、……

レリエルと名乗るこの子の隣にふわりと浮かぶ天使の様な小さきナニカ
レリエル
……ルナ、…早く自己紹介して

彼はそれをルナと呼び、呼ばれた彼女は嬉しそうに笑顔を作る
ルナ
あら?レリエルちゃん!?久しぶりねぇ、っと…話は後にしましょうか

厭に礼儀正しい天使は、ふわりと僕らより少し高く浮かび上がり、優雅に一礼する
ルナ
皆さん、こんにちは

ルナ
あなた達、よくここまで来れたわね、“迷宮の路”は発動しなかったのかしら?

レリエル
…俺が手伝った

ルナ
あら…どうして?何故、手伝ったの?迷路は自力で解くものでしょう?

レリエル
……ラファエルが、

ルナ
またあの子なのね…まあ、私の立場で言える事では無いわ

ルナ
この子たちは?

レリエル
…あそこの子供たちのとこ

ルナ
……そう

ルナ
経緯は後で話しましょう、まずはこの子たちを

ルナ
それと、貴方の“中に”2人が居ないこともね

レリエル
…じゃあ君たち、こっちへ案内するから、おいで

特別な研究員
……

mf.
…どこに、行くの?

ur.
そもそも、ここどこだ?
アンタは、……誰だ?

レリエル
……

dnk
ちょ、今のは流石にまずかったんじゃ…?((小声で

Jpp.
聞いてみる他なかったけどさ…

hr.
お、俺ら殺されないよな…、?

レリエル
そうだね、ここで話そうか

レリエル
わざわざ移動する必要もない

ルナ
…そうね、あなたに実体化できる魔力は残ってないようだし、私も参加させて貰うわ

レリエル
ここは“僕”の屋敷さ

レリエル
そして、僕らのことを簡単に言うと、…僕らは

天から堕ろされた出来損ないまたは罪を償い途中の天使
レリエル
ってところかな?

レリエル
あまり僕らを紹介するのは気分のいいものではないので質問に答える気はあまり無い

ルナ
こら((額を弾く

レリエル
あで、っ

ルナ
ちゃんと質問に答えてあげなさい

mf.
……(なに、見せられてんだろう…)

ur.
(なに、してんだ、?こいつら…)

ルナ
みんな、質問があったら、私に言ってちょうだいな

ルナ
この子、少し偏屈だから

レリエル
ち……((舌打ち

Jpp.
……ッあの、

dnk
!?(え、話しかけれるの?この人に…)

sv.
は…

ur.
うわ……((小声
(よく話しかけれるな…)

et.
すご……((小声

noa.
こくこく

hr.
(強すぎでしょ……笑)

tattn.
あ……(勇気あるなぁ…笑)

ルナ
あら、何かしら?

レリエル
なんだ?

Jpp.
……いや、その…なんで手伝ってくれたのかな、って……

特別な研究員
!

レリエル
…

ルナ
あら、そういえばレリエルちゃんが手伝ったのだったわね

レリエル
……僕たちの他に、もう2人居るんだ、

Jpp.
ふた、り、?

sv.
さっきから、どういう事?2人って、あんたらみたいなのが2人いるってこと?

hr.
ちょ、なにやってんの!((小声&小突く

sv.
……

レリエル
…正確に僕らのことをいうと、僕らはひとつの身体に、天使が四体、宿っているんだ

sv.
やど、る…?

dnk
例えば、俺の身体が天使(?)4体に乗っ取られてるってこと?

レリエル
いや、死んだ生き物の身体に入り込んで借りてるってだけだ

レリエル
生き物なら何でもOKなんだが、まぁ人間の方が入りやすいし、都合良い時もある

レリエル
まあ、人間の次にいいのは猫とか犬とか人間がペットにするやつだな

et.
に、人間の中に、入り込むってことは、…レリ……あなた達も、…?

レリエル
まあそうだな、天界ってのもいずれは説明しなきゃなんなくなるけど、今はいいや

ルナ
はぁ、まさかそこまで説明して無かったなんて

レリエル
まだ来たばかりだし、他の奴らも馴染んでないから…

ルナ
まあいいわ、ここでは冷えてしまうもの

ルナ
各空き部屋に案内しなさい!みんな!

モブ
はい、レリエル様…じゃない!

モブ
る、ルナ様ぁ!?

ルナ
久しぶりねぇ!後でお部屋においでなさいな、たっぷり構ってあげるわ!

モブ
ええ、有難く……

モブ
と、あの方達をとりあえず案内してからにしましょう

レリエル
……おい、二人の世界に入り込まないでくれ

モブ
失礼いたしました。それでは、彼ら男子3人をわたくしが、私の部下が3人ずつ、それと、…

モブ
彼女たちは、?

ルナ
あら、“あの子”達と仲が良かったのでしょう?なら、そこへ

ルナ
…いえ、私が案内するわ

モブ
そう、ですか?ならば、よろしくお願いします

et.
……、

noa.
、ッ……

ルナ
着いておいでなさいな

モブ
3人ずつに好きなように別れてください

モブ
わたくしが3組ずつ部屋に案内致しますので

sv.
ぇ、バラバラにさせられるの?((小声

yuan.
え、まじ、?((小声

レリエル
…部屋は近くにするから、好きに交流して構わないよ、けど屋敷の外に出るのは辞めてね

レリエル
それ以外は好きに屋敷を歩いてくれていいよ

レリエル
使用人も待機させるから、好きに使っていいよ

特別な研究員
…ッ、……

tattn.
、…

mf.
、

レリエル
流石に言葉足りなさ過ぎ、ちゃんと補足して))耳打ち

モブ
……申し訳ありません、ですが言葉足らずと言えば、レリエル様も同じことを言えないのではないですか?

レリエル
煩いな、自覚してんだから言うな

レリエル
お前さ、ルナ姉だけを贔屓すんのそろそろやめてくんない?確かにお前を造ったのルナ姉だけどさ

モブ
失礼いたしました、マスターはルナ様でございますので、そこら辺、うっかり失念しておりました

レリエル
うっかりでこっちは済ませられないの!わかる?まあ、案内しといて

モブ
承知いたしました

レリエル
はぁ、……じゃあ、また後で少し話があるから呼ぶけど、それまでゆっくりしてな

レリエル
屋敷を見て回ってもいいし、庭にくらいになら出ていいよ

モブ
では、こちらへ
