歌穂はいつものように薫のお見舞いに行った。
すると、歌穂より先にお見舞いに来ていた人がいた。
その人は私よりも少し年上っぽい女の人だった。
歌穂
…誰だろ?何か喋ってるみたい。
歌穂
もしかしたら薫の体のことも聞けるかもしれない!
歌穂は薫とその女性の会話を聞くことにした。
???
何であんな事故起こしちゃったの?😭
薫
だって…親友が…
???
何言ってんの~?友達の命より自分の命でしょっ!?
???
しかも心臓悪くてもう生きられないんだから!最後くらい充実した生活送れたら良かったのにね~
薫
分かってるけど…。
薫
だからって親友を見捨てろってこと!?
薫
そんなの出来るわけないよ!!
???
友達なんて最終的には別れるんだしさっさと見捨てれば良かったじゃーんww
薫
そんなこと軽々しく言わないで!!!
薫
もう出てって!!!
???
何でよ~
薫
もういい!トイレ行ってくる!
薫
その間に帰っといてよ!
???
はいはい
歌穂
…あ!!!薫来る…
薫
……歌穂
薫
今の話聞いてたの?
歌穂
う、うん
薫
そ、そっか!歌穂には言わないつもりだったのになーw
歌穂
薫!ムリして笑わなくて良いんだよ…
歌穂
泣きたいときは泣いて笑いたいときは笑って…!
歌穂
私と薫はずっと一緒だったじゃん
薫
歌穂…。何で私歌穂に話さなかったんだろ…
薫
さっきのは私のお姉ちゃん。
歌穂
そっか。私、薫の親友として薫を支えていくから。
薫
ありがとう。歌穂…。
大好きだよ…。
大好きだよ…。
歌穂
私も…
病院の廊下には2人の泣き声が響いた__
その涙は悲しみの涙でも苦しみの涙でもない__
友達と分かち合えた嬉しみの涙だった。