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"支配率" "序列" ここらへんの響きが好きすぎる
小さい頃、体調を崩したことがあった。
ひどい高熱と吐き気で、本当に死ぬかと思った。
母は私を教会へ連れて行った。
マカロン
マッド
そこで私は初めて、自分が異質な存在なのだと知ることになる。
魔法の適性属性が光であること、
そして、体内でつくられる魔力量が、人のそれより何倍も多いということを。
私が体調を崩したのは、この体質のせいだった。
魔力量が魔族並みにある。
良いことと思う人もいるかもしれない。
しかし、実際は違うのだ。
魔力があろうと、それを制御する器官は人のもの。
人の器官では耐えられない。
制御自体は技術で改善はできるが、それにも限界というものがある。
それに魔力量も、私の成長とともに増えていく。
マッド
マッド
風船は、空気を入れすぎれば破裂する。
私はまさにそれだった。
いつ破裂してしまってもおかしくない、そんな薄っぺらく伸びた人間だ。
平民が魔法に手を染めることは禁じられている。
魔力を消費しなくては殺されるが、魔法を使えば殺される。
この時ばかりは、世界の不条理を嘆いた。
マッド
マッド
マッド
それは私を閉じ込めていた立方体、その足元の一面が開いて、世界が輝くみたいな……
私にとっては、信じられないほどありがたい提案だった。
当時まだ五・六歳の私は、マッド神父様の助手となった。
助手というのは、神父様が個人的にしていた魔導具研究の助手だ。
魔導具研究が進まなかった要因の一つに、必要な魔力量がある。
初期はどの魔導具も魔力効率が悪いため、どうしても魔鉱石などで人以上の魔力が必要になる。
神父様もそれをする資金があるなら、子どもたちに当てるようにしたいと考えていた。
これまで自分の命を脅かすだけだった、この魔力量が求められたのだ。
それから私は、魔導具研究のために魔力を消費することで、どうにか生きながらえた。
しかし、それにも終わりがくる。
マッド神父様の魔導具研究が王国に認められた。
これからは、城に行かなくてはならないという。
私はついて行くと言った。
マカロン
マッド
そして、神父様はこう言ったのだ。
マッド
マッド
マッド
マッド
マッド
マッド
マッド
マッド
マカロン
マカロン
私はこの魔法学園に、常識を変えるためにきた。
ならば、この程度の逆境、
あの時の苦しみと比べれば―― これから成すことと比べれば――、
なんて小さな絶望だ。
押し潰されてなるものか。
負けてやるものか。
超えてみせる……そして、その先へ私は行く。
セイボリー
セイボリー
マカロン
マカロン
セイボリー
ビスコッティ
ビスコッティ
ビスコッティ
ビスコッティ
マカロン
小さな魔法は、制御が難しくて時間が掛かる。
けれど、難しくて大きな魔法であれば……。
マカロン
光が地を迸った。
魔力が陣を描く。
ジェラート
召喚魔法は極めて高度な魔法だ。
その難易度は上位属性とも比にならない。
必要な魔力量が多い上に、魔法への理解度が求められる。
しかし、魔導具研究を通して得た知識や経験がマカロンにはあった。
それは一般には正当ではない方法での技術かもしれない。
それでも、そこに偽りはなかった。
マカロン
マカロン
マカロン
現れたのは空気清浄機。マッドの試作品の一つ。
あたりの空気を風魔法で吸う仕組みだが、この個体はその強さが無制限の問題作。
実用的な風力とは言えず、さらに魔力消費も多すぎる。
また、聖魔法を魔導具にするという、グレー(たぶん禁忌)も犯してしまっているため、
倉庫の奥に忍ばせてあった。
これを知るのは、マッドとマカロンの二人のみ。
マカロン
マカロンの制御されていた魔力が解放。
空気清浄機が作動し始めた。
ガレット
その空間に異変が起こる。
重量が反転したのだ。
ガレットは衝撃に備え、剣を地面に突き刺していたが、
そのまま身体がふわっと浮き上がった。
そして、次の瞬間。
風が、その空気清浄機へと吹き荒れる。
宙に浮いてしまったガレットは、当然その渦に巻き込まれた。
剣を必死の思いで握り、なんとか耐える。
しかし、風は強い。
ガレットは考える。
「このままじゃあ、剣も抜ける」
「そうしたら……」
ガレットの手が滑った。
ビスコッティ
ジェラート
ビスコッティとジェラートが同時に動いた。
掴んだのは、ガレットの右腕。
ジェラート
ビスコッティ
ガレット
ガレットは二人の助けを借りながら、態勢を取り直す。
そして、もう一度剣を握り、今度はより深く突き刺した。
セイボリー
それだけ呟くと、セイボリーはこの風に身を委ねに行った。
強い風の中、瓦礫も飛び交うが、そんなことはお構いなしだった。
小さな石かなにかが肌を掠めていく。
頬に腕に脚。もう、何箇所も。
しかし、その瞳は真っ直ぐと一点にある。
そこにいるのはマカロン。
この風の渦の中央、空気清浄機とともにいる彼女。
瓦礫がいくつもそこへと飛んでいるが、それらは彼女が展開している防御魔法を貫けない。
だが、セイボリーは見たのだった。
自分と対極に立つ赤鬼。
それがあるものを風へ投げたことを。
セイボリー
三本の槍を構える。
足りるのか……いや、足りないだろう。
これは決死の突撃なのだ。
マカロン
ついにマカロンが気づく。
そう、赤鬼は投げたのだ。自身の武器である、その棍棒を。
瓦礫とはわけが違う。
質量も魔力も、十分すぎるほどにある。
それがこの勢いで飛んでくるのだ。
その威力は半端でないはず。
セイボリー
そして、ついに追突の時がくる。
セイボリーは槍を放つ。
ビスコッティ
衝突の瞬間、
空気清浄機のなにかが限界を迎え、爆発した。
マカロンとセイボリーのいる位置の様子は、その煙で確認できない。
しかし、それでも二人は感じた。
ガレット
ジェラート
煙が明ける。
マカロン
セイボリー
そこに立つ、二人の少女。
マカロンとセイボリー。
ともに怪我をしている様子だ。
セイボリー
セイボリー
セイボリー
それは、この地下闘技場の空間、そのものへ作用する魔法。
要領としては強化魔法と同じで、それを空間で行うだけではある。
ただ、その発動範囲が広ければ広いほど、その難易度は上がる。
今回はかなり難しい部類に入る広さだろう。
事前に魔力を空間全体を包むように配置し、それから、空間の魔力支配率が優位でなくてはならない。
発動自体の条件が厳しい魔法だ。
しかし、セイボリーはこれを勝ち筋とし、用意をしていた。
ビスコッティにお姫様抱っこをされ、この場を駆け回っていた時。
あの時に魔力を仕込んでいた。
セイボリー
すると、空間は闇に支配された。
この地下闘技場、そのすべての空間が、今はセイボリーのもの。
セイボリー
赤鬼が動くより先に、魔法が発動。
赤鬼の体内から作られた数十本の槍。
一撃だった。
それで勝敗は決した。
先生②
先生①
先生①
メイド
先生②
先生②
メイド
先生①
国王とタルトタタンが現れた。
騎士団長
騎士団長
先生②
国王
騎士団長
先生①
先生②
殺気が奔る。
騎士団長
騎士団長
メイド
メイド
騎士団長
騎士団長
騎士団長
騎士団長
騎士団長
メイド
騎士団長
先生①
先生②
騎士団長
騎士団長
先生①
騎士団長
次の瞬間、タルトタタンが消えた。
どこへ行ったのかと振り返る。
すると、そこにいたはずの大量の魔物が、一体もいなかった。
地下闘技場へ繋がる、もう一つの通路にて。
メイド
エクレア
エクレア
メイド
メイド
メイド
メイド
メイド
エクレア
エクレア
メイド
メイド
メイド
メイド
エクレア
メイド
エクレア
エクレア
エクレア
エクレア
エクレア
メイド
エクレア
メイドは地面に座り、そして頭を下ろした。
土下座だ。
エクレア
エクレア
エクレアはその頭を掴み、押し付ける。
メイド
メイド
メイド
エクレア
メイド
エクレア
エクレア
エクレア
エクレア
メイド
エクレア
エクレア
エクレア
エクレア
エクレア
エクレア
メイド
エクレア
エクレア
メイド
メイド
メイド
メイド
メイド
エクレア
エクレア
エクレア
メイド
メイド
地下闘技場
騎士団長
ビスコッティ
騎士団長
騎士団長
ガレット
ジェラート
ビスコッティ
騎士団長
マカロン
セイボリー
ビスコッティ
ビスコッティ
ビスコッティ
騎士団長
騎士団長
ビスコッティ
ガレット
ガレット
ジェラート
ジェラート
ジェラート
ビスコッティ
ビスコッティ
ビスコッティ
ガレット
ジェラート
騎士団長
騎士団長
ガレット
ガレット
ガレット
ガレット
ジェラート
ジェラート
ビスコッティ
ビスコッティ
騎士団長
騎士団長
騎士団長
ガレット
騎士団長
騎士団長
天井を見上げる。
騎士団長
騎士団長
騎士団長
アップルパイ
ブラウニー
オペラ
クロッフル
四人は、光の壁を越えた。
サヴァラン
サヴァラン
サヴァラン
サヴァラン
サヴァラン
アップルパイ
アップルパイ
ブラウニー
オペラ
クロッフル
サヴァラン
クロッフル
クロッフル
決戦が始まる。