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この世界には 「魔法」が存在しています。
そんな、幻の様な世界にいる ある妖精のお話です
あるところに、涙の妖精という種類の泣き虫な妖精がいました。
涙の妖精という種類の妖精は、 生まれたその日から泣き通しでした。
本当は涙の妖精は泣くことが嫌いでしたが、それを考えるとまた泣けてきてしまいます。
泣いてばかりいる妖精は皆にバカにされ、ますます泣いて過ごすようになりました。
そんなある時、妖精が泣いていた池のほとりに旅の魔法使いがやって来ました。
魔法使いは疲れ果て、 池の水を口にはこびました。
ふと見上げると、 妖精が泣いています。
魔法使いはたずねます。
魔法使い
泣き虫な妖精
泣き虫な妖精
魔法使い
そう言って、魔法使いは妖精の鼻先に素敵なランプを近づけました。
妖精はランプの明るさに 目をパチくりさせました。
その瞬間、生まれて初めて涙が止まりました。
魔法使い
泣き虫な妖精
魔法使い
魔法使い
魔法使い
それから妖精は魔法使いと旅に出て、一緒に冒険をしました。
ランプの光を先頭に、世界中を駆け回ったのです。
不思議なことに、それ以来、 世代が変わっても涙の妖精は涙を流すことはなくなったそうです。