主
三話 ルナの過去
主
始まるよ!
松野ルナ
何だか複雑な気持ちだな…
だって僕は…
女なんだもん
松野ルナ
みんなに伝えたくなかったんだ…
松野ルナ
だんだんと中学生の頃から自分が
男か女かわかんなくなって来た…
男か女かわかんなくなって来た…
松野ルナ
その症状のせいで…
いじめっ子
ねぇ病人♪
松野ルナ
なっ…何ですか
いじめっ子
宿題めんどくさ〜い!
やっといてねー
やっといてねー
松野ルナ
…はい
いじめっ子
はは!いい気味w
いじめっ子
かわいそーwww
いじめっ子
性同一性障害と統合失調病とかwww
松野ルナ
(何で私がこんなこと…)
松野ルナ
親はいない
松野ルナ
昔、親は僕を産んだのに
僕のことをちゃんと育ててくれなかった
僕のことをちゃんと育ててくれなかった
松野ルナ
生きてるだけ無駄
松野ルナ
そして近所の人がそれを見てくれて
松野ルナ
通報してくれた
松野ルナ
けど
松野ルナ
施設に入って
そこで色々検査した結果…
そこで色々検査した結果…
松野ルナ
……
松野ルナ
性同一性障害と統合失調病って
検査で出たんだ
検査で出たんだ
松野ルナ
正直、嘘だと思ってた
松野ルナ
そして
施設でのいじめっ子
おーいwびょうにーんww
松野ルナ
はい
この名前は私のあだ名
施設でのいじめっ子
あれ??病人はー?ww
松野ルナ
ここにいますよ?
施設でのいじめっ子
あwいたんだwww
空気に隠れて見えなかったぁwww
空気に隠れて見えなかったぁwww
松野ルナ
……そうですか
こんな毎日が何日も続く
何日も
何日も
何日も
松野ルナ
正直な気持ち
松野ルナ
何も感じなくなってる
松野ルナ
死のうかな…って思うけど、、
松野ルナ
何だか怖くて
松野ルナ
私の死のうとしている姿を
偶然見ているかもしれない
そしてそのまま精神科に連れてかれるんじゃ無いかって…
偶然見ているかもしれない
そしてそのまま精神科に連れてかれるんじゃ無いかって…
松野ルナ
怖くて
松野ルナ
こんな妄想をしてしまうのも
松野ルナ
全部病気のせい
松野ルナ
このまま死にたい。
助かりたくない_。
助かりたくない_。
松野ルナ
ってずっと思ってた
松野ルナ
本当は居場所を見つけたくて…
でも
でも
松野ルナ
いつも楽しそうな3人を
見て思ったの
見て思ったの
松野ルナ
ここなら良いんじゃないかなって
松野ルナ
すっごく勝手だけど
松野ルナ
あの時あの人たちに出会ってなかったら
松野ルナ
もう私は助からなかっただろう
松野ルナ
十分な食事も与えられなくて
松野ルナ
泣いたら絶対殴られる
松野ルナ
6歳になる時
新しい親ができた。
新しい親ができた。
松野ルナ
学校にも通わせてくれた
松野ルナ
孤児の私を引き取るなんて…
失礼だけど、違う人と間違えたん
じゃないかなって思った
失礼だけど、違う人と間違えたん
じゃないかなって思った
松野ルナ
けど
松野ルナ
私を引き取ってくれた
松野ルナ
でも私は嬉しくなかった
松野ルナ
ずっとこの生活をしていたから…
松野ルナ
また暴力を振るんじゃないかなって
思い込んでた
思い込んでた
松野ルナ
でも
松野ルナ
優しかった
松野ルナ
それから中学にも通えた
松野ルナ
そして…お父さんが
交通事故で死んだ
交通事故で死んだ
松野ルナ
悲しかった
松野ルナ
お母さんは悲しそうじゃなかった
松野ルナ
理由はすぐ分かった
松野ルナ
保険金目当てだろう
松野ルナ
予想は的中した
松野ルナ
怖くなってそのまま出てしまった
松野ルナ
それからのことはよく覚えていない
松野ルナ
ただ一つ覚えているのは
松野ルナ
あの親は私のことを愛していない
続く?