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あの日私は定食屋で そのまま寝てしまい 弟の悠真くんは先に帰った
起きた時には 広瀬君が待っていてくれて 何も言わずに広瀬君にノートを預けた
あれから1週間 仕事は有給をもらい ずっと休んでいる
今日は広瀬君に頼んで ノートを持ってきてもらう ことになっている
凜
ピンポーン
凜
同僚(広瀬)
凜
同僚(広瀬)
凜
同僚(広瀬)
凜
同僚(広瀬)
2人掛けのソファーに腰掛け 私は重い表紙を開いた
きっと君がここまででノートを閉じてしまうと思って。 ここからは届かない話だと思って書くね。
まずは広瀬康太のこと。 彼は君の同僚でもあり、僕の幼馴染みそして親友でもある。
君が就職した時、広瀬康太の名前を聞いて驚いたよ。彼が君と同じ会社なんて。 なぜ君にそのことを伝えなかったか。 それは康太が初めてまともな恋をしたのが君だったから。
後から聞いた話だけど、一目惚れだったらしい。自己紹介する君を見て惚れたんだって。 幼馴染みってここまで似るものかと思ったよ。
だから君の会社の同僚の名前に康太の名前を見つけて、康太に俺の彼女と同じ会社かよって言った時、康太はとても残念そうだった。
だけど康太はやっぱり康太だった。 「俺は2人の仲を邪魔するつもりなんてない。だけど、俺は真っ直ぐに立花凛さんを好きでいる。想うだけならいいだろ?好きでいさせてくれないか?」って真っ直ぐに僕に言った。
そんな辛いことないよな、普通。だけど、あの遊び人だった康太がその後一度も遊ぶことなくずっと君を想い続けてた。
だからこそ、君に僕の親友だなんて言えなかったんだ。ごめん。
それから僕が君にプロポーズする時 「絶対に凛さんを幸せにしろよ!泣かせるようなことがあったらすぐに俺が凛さんを奪う!」 って言ったんだよ。康太は泣いてた。笑いながらだったがそして俺達はその日肩を組んで酒を飲んだ。
だから、そんな康太だから俺のかけがえのない心から信頼出来る親友の康太だから、俺の病気が分かった時康太に頼みごとをした。
すでにボロボロの顔を上げて 広瀬君を見ると 広瀬君は真っ直ぐに こっちを見て言った
同僚(広瀬)
凜
同僚(広瀬)
同僚(広瀬)
同僚(広瀬)
凜
同僚(広瀬)
奏多
奏多
同僚(広瀬)
奏多
奏多から渡された検査結果から 素人の俺が見ても 嘘ではないことが明らかだった
奏多
同僚(広瀬)
同僚(広瀬)
奏多
同僚(広瀬)
奏多
奏多
奏多
その時幼馴染みの 奏多の泣き顔を俺は初めて見た
同僚(広瀬)
同僚(広瀬)
奏多
奏多
カチャッ
病室の入口が開き そこにいたのは 奏多の弟の悠真だった
悠真
同僚(広瀬)
兄の病気を知ってからだろう そこにいた悠真は だいぶげっそりしていた
奏多
奏多からのお願いはこうだった ・広瀬康太は今のまま立花凛をさりげなくサポートすること
・松永悠真は松永奏多と偽って凛の後輩として働くこと
・康太と凛がよく行く定食屋には凛に何かあればすぐに康太に伝えてもらうよう話はしてあること
・もしも凜が俺をずっと待ってしまっていたら、悠真には俺のノートを見つけてもらえるよう誘導して欲しい それは俺が天国にいってしまってから
奏多
奏多
奏多
奏多
同僚(広瀬)
同僚(広瀬)
奏多
奏多
奏多
同僚(広瀬)
同僚(広瀬)
奏多
奏多
奏多
奏多
悠真
奏多
奏多
奏多
悠真
奏多
同僚(広瀬)
奏多は涙を浮かべながら答えた 「松永奏多」と言った時の 凛ちゃんの表情を確認してほしい
もしももう自分のことを 忘れてしまっていたなら もうそれで良い
この計画もなかったことに してほしい
だけどもし まだ少しでも凛ちゃんが 想っていてくれるなら
この計画を実行してほしい
嘘だ、、、 本当は弟の名前を変えてでも 君に覚えていてほしかった