TellerNovel

テラーノベル

アプリでサクサク楽しめる

テラーノベル(Teller Novel)

タイトル、作家名、タグで検索

ストーリーを書く

声が出なくて、

苦しくて

喉の奥が痛くて

胸がきゅーっとなる

それから、目頭が熱くなってじわじわと涙が出そうになる。

界 雫

あー...やっと、終わったなぁ......

終わってしまった

誰にも、言えないまま_

佳代は知っているのだろうか。

樹がトマト苦手なこと。

佳代は知っているのだろうか。

樹が寝相悪いこと。

佳代は知っているのだろうか。

樹が泣き虫だったこと。

知るはずもない。彼はあなたに弱みを見せたがらないから...

界 雫

これから、知っていくんだろうなぁ......

私は知ってたよ。

ずっと前から佳代に恋していたことも。

全部知ってた、わかってた。

なのに、、なんでかなぁ......

界 雫

私の方がもっと...

_なんて、言える立場じゃないのに。

色々な気持ちが込み上げてきて視界にモザイクがかかる

あ......やば、、

界 雫

...____

真田 佳代

え...?しーちゃん!?どうしたの、大丈夫?

界 雫

うん...大丈夫、、!嬉し泣きだから……!

その言葉を聞いて安堵の息を漏らす佳代は、

華やかな白いドレスがとてもよく似合っていた__

真田 佳代

本当に大丈夫?何かあったなら言ってね!?

界 雫

大丈夫だってば!!佳代が結婚なんて感慨深くて...笑

真田 佳代

もぉ~笑 しーちゃん!ありがとう、!!

界 雫

えへへ...笑笑

そうだ、知らなくていい

彼女は知らなくていい

ただこのまま、平和に暮らしてくれればそれでいい_

いつか_私の知らない樹を、あの子は知るのだろう

界 雫

あ~あ.....

こんなに辛いなんて、思わなかった。

いつかこうなると、頭ではわかっていたのに。

こんな想いするくらいなら...こんな気持ち、、

界 雫

気づかなきゃ良かった...

知らなくてよかったのに。

こんな気持ち...私は、

界 雫

__いらない。

???

ダメですよ。自分の気持ちを無かったことにしたら、

界 雫

ぇ...?

聞き慣れた声に顔を上げるとそこには

もう誰も居なくて_

ただ、春の香りとハンカチだけが漂っていた。

界 雫

__...!

どうして...あの人はいつも、、

界 雫

はー...ちゃんとしなきゃな...笑

急いで額の雫を拭き取って、私は歩き出した。

そして、並んだ2人に向き直る

界 雫

佳代、樹、

界 雫

2人とも、本当におめでとう...!!

真田 佳代

_うんっ!ありがとう...しーちゃん!

真田 佳代

えへへ...笑笑

真田 樹

ありがとう、雫

真田 樹

色々と...相談とか!ホントに助かったよ

界 雫

んーん、全然!

界 雫

むしろ楽しかったよ?恋バナ

界 雫

佳代のこと溺愛してたからねぇ〜...

真田 樹

あっ、おい!ちょっと...!!

真田 佳代

へ!?そうなの...?

真田 樹

いやっ、それは...別に、

真田 樹

~~っ!!雫!!

界 雫

あははっ!ごめんって~笑笑

紅く染まった二人を見てやっと...

やっと吹っ切ることができた気がした

界 雫

__...笑

界 雫

改めて、本当におめでとうね!

これは本心だ

真田 佳代

うん!ありがとう!

真田 樹

あぁ、ありがとう

界 雫

ふっ、、息ピッタリじゃん!笑笑

20XX年 11月 30日 土曜日

本日、結婚式日和である。

終わり

年下なんてどうですか?

作品ページ作品ページ
次の話を読む

この作品はいかがでしたか?

0

コメント

0

👏 最初のコメントを書いて作者に喜んでもらおう!

チャット小説はテラーノベルアプリをインストール
テラーノベルのスクリーンショット
テラーノベル

電車の中でも寝る前のベッドの中でもサクサク快適に。
もっと読みたい!がどんどんみつかる。
「読んで」「書いて」毎日が楽しくなる小説アプリをダウンロードしよう。

Apple StoreGoogle Play Store
本棚

ホーム

本棚

検索

ストーリーを書く
本棚

通知

本棚

本棚