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実況者短編集(主の気分転換)

第48話 - 恋と努力のチョコレート

2025年02月14日

#BL

#コメントが主食

#たぐ？あぁあれ意外とまずかったよ

#実況者

わたがし@イケメンになりたい

まぁバレンタインやしな

書く書く

あてんしょんぷりーず！ BL表現アリとってもキャラ崩壊ロスト的なのある題名ほど甘々じゃないっす

それでも良い方はお進みくだせぇ

俺はなな湖

自分の顔が嫌いだ

nnk

……、

ショーウィンドウに映る自分の顔を見て慌てて目を逸らした

別に太っているわけでも特別不細工というわけでもない

ただこの全身からあふれる地味な雰囲気

自信なさげに伏せられた目、口角が下がった唇

曲がった背筋

それらが全部嫌いだ

nnk

…帰ろ

nnk

…あれ？

家に帰っているところで気が付いた

見慣れない建物が建っている

nnk

…昨日までなかったよな…？

見たところ店のようなのでそっと中を覗いてみる

チョコレート店…？

n-sk

お、お客さん？

nnk

うひゃぁっ！？

…変な声出たんだが

おそるおそる後ろを振り返ると

n-sk

そんなとこで覗いてないで、見においでよ

nnk

えっ、で、でも俺は…

n-sk

良いから！

店員さん？に手を引かれ店内に連れられる

ちょっと見て帰るとこやったのに…

n-sk

いらっしゃい

n-sk

好きに見てってよ

思わずきょろきょろと見渡してしまう

…え、ここって日本？

nnk

ほわぁ…きれー…

n-sk

綺麗？ありがとね

ちらりと店員さんを見ると、彼は不思議な笑みを浮かべていた

人懐っこそうで、少し皮肉で、ミステリアスで

n-sk

なんか買ってく？お客さんイケメンだし安くしちゃおっかな～w

nnk

…イケメン、？

n-sk

え？うん

nnk

…イケメンなわけ、ないじゃないですか

nnk

俺のどこを見てそう言えるんですか？

nnk

顔なわけないし心、とか？

nnk

残念ですけど俺は卑怯で卑屈で、イケメンとは程遠いですよ

n-sk

……、

店員さんはきょとんとした後ふっと笑った

nnk

……っ？///

あれ…

なんか、ドキッとした…？

n-sk

そんなことないよ

n-sk

お客さんの美しさは、まだ眠っているだけ…

そして店員さんは俺のあごを軽く掴んだ

n-sk

これ、あげるよ

nnk

…チョコ…？

n-sk

うん、特別なチョコレート

n-sk

1日1粒食べれば綺麗になれる…

n-sk

なんて、サプリみたいで怪しいかな？w

n-sk

でも、騙されたと思ってやってみてよ

nnk

……、♡

俺は気づけば頷いて、チョコレートがたくさん入った袋も受け取っていた

n-sk

またおいでね、可愛いお兄さん

nnk

……、

あの店員さんの不思議な笑みを浮かべるだけで顔が熱くなる

熱を冷ますために顔を上げると目に本屋が映った

…『男性のためのスキンケア』？

nnk

…ちょっとだけ、ちょっとだけね

誰に対してかわからない言い訳を呟きながらその本を手に取る

ちょっとだけ頑張ってみようかな

綺麗になる努力…

trp

お邪魔しまーす

まーす

nnk

お、いらっしゃーい

trp

……、え？

nnk

え？

なな湖さん…だよね？

nnk

ん？そうだけど何、酷くね？

trp

いやっ…なんか…

trp

…えげつないイケメンになってない？

nnk

あー…最近スキンケアとかメンズメイクとか勉強し始めたからなぁ

あのなな湖さんが！？

nnk

ん？^^

ごめんなさい

trp

草

nnk

…俺イケメン…？

trp

めっちゃイケメン

イケメンだねぇ

nnk

…ふへ、

今の俺なら気おくれせずにチョコレート店に行ける

あ、今日の分まだ食べてなかったし食べないとな

nnk

…ぁの、！

n-sk

ん？

n-sk

あ、この前のお客さんじゃん

n-sk

…へぇ、

n-sk

綺麗になったね

俺が声をかけると店員さんは気づいてこちらに寄ってきてくれる

そして俺の頬を撫でるとあの不思議な笑みを浮かべた

nnk

う、ぁ…♡

俺、やばい、かも

この店員さんのこと、…好きになっちゃったんかな

名前も知らないのに

n-sk

何か買ってく？

nnk

ぁ、いえ

nnk

ただ会いに来ただけなので…

n-sk

そっか？

n-sk

そうそう、あのチョコはちゃんと食べてる？

nnk

もちろん！1日1粒ですよね

nnk

本当に、ありがとうございます…

n-sk

…ふふ、

n-sk

何かあったらいつでも良いからここにおいでね

nnk

はっ、はい！

nnk

～♪

nnk

～～♪

鼻歌を歌いながらシャワーを浴びる

努力するって

好きな人のために綺麗になるのって楽しい

生まれ変わったみたい

街を歩く時だって、今までより胸を張って歩けるようになった

この前はスカウトまでされたし、断ったけど

nnk

全部、あのチョコと店員さんのおかげだよね！

でも、なんか最近変なんよな…

チョコを飲み込んだ時に体の中に張り付くみたいな変な感覚があるんよな…

nnk

…ま、いっか

nnk

スキンケアスキンケア～♪

nnk

んん～…

目が覚めた

起きなきゃ…

nnk

なんか通知…

スマホを手に取ろうとしたところで違和感に気づく

手が思うように動かない

nnk

……、！？

そして手を見て驚愕した

…手が、こげ茶色の硬い何かに

たぶん「チョコレート」に変化している

nnk

＿＿ッ！？

血の気が引いていくのを感じる

nnk

ちょこ、チョコレート店…

nnk

店員さんっ…！

このままでは危ないと本能で感じた俺は、慌ててあのチョコレート店へ走った

nnk

店員さんっ！

nnk

手が変っ、で…！

nnk

店員さん！どこ！？

n-sk

んん？

n-sk

あぁ、お客さんかぁ

n-sk

どしたの？

nnk

手、手がっ…！

n-sk

…ん、良いね

俺の手を取った店員さんはぺろりと唇を舐める

n-sk

甘い…少し苦くて、でも極上…

n-sk

ありがとね、お客さん

nnk

ぇ、？

n-sk

あのチョコには君を綺麗にする効力なんかないよ

n-sk

今の姿になったのはお客さんの努力と

n-sk

恋心の産物だね

nnk

な、何、なんなの…？

n-sk

まだわかんないの？鈍いなぁ

n-sk

そんなとこも可愛いけど♪

店員さんは俺の耳元に口を寄せてこう囁いた

n-sk

君の体をチョコレートに変えたのは俺だよ

nnk

…ぇ？

n-sk

俺はチョコレートをこよなく愛する…魔法使い？的な存在

n-sk

ここにあるチョコレートは全部今まであのチョコレートを食べてきた子たち

n-sk

俺が愛情込めて加工してあげてるんだよね♪

nnk

あ、ぁ…

眼鏡の向こうで細められる瞳

それに恐怖しながらかっこいいとも思ってしまう俺は末期なんだなって思う

n-sk

俺のことを好きになればなるほどチョコレートは甘く極上になる…

n-sk

君は今までの子たちの中でも最高に美味しい

n-sk

ほんとに俺のこと好きなんだね

店員さんは俺をそっと抱き寄せる

もう体もかなり変化してきて、ちゃんと動けない

n-sk

怖くないよ

n-sk

君のことは、俺がちゃーんと愛してあげる

n-sk

ずっと、永遠に…

nnk

ぁ…

nnk

ほん、と？

n-sk

もちろん

優しい声色

n-sk

可愛いお兄さん

優しい目

この人に愛してもらえるなら

このまま身を委ねるのも悪くない

気がして…

n-sk

……ふふ、

わぁ…綺麗…

n-sk

お、お客さん？

おわっ！？

え、あ、店員さんっ…？

n-sk

んふふ

n-sk

そんなとこで覗いてないで見においでよ＿＿

くっそなげぇよ

ぬーすけ先輩こんなんじゃ無さすぎて草なんだが

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