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テラーノベル(Teller Novel)

太宰くん

ボー

中也

ジー

仕事が一息ついて暇なので とりあえず太宰を眺める中原。

、、を気にしていないのか、 ただ単に気づいていないのか、 太宰もまた、呑気に外を眺めていた。

、、はたから見たらシュールで あるのは間違いないであろう。

芥川くん

、、、、

芥川はその中の一人である。 現に彼はこう感じている。 「落ち着くがソワソワする」と、、。

そう、この2人はこうした矛盾を 生み出してしまうほどに、異様さを 持ち合わせているのだ。

簡単に言うと、 天然やマイペースの類である。

しかし、そんな沈黙のひとときを、 無自覚にも終止させる者がいた。

ガラガラガラ…

彼の名は国木田独歩、 太宰達の通う高等部の 生徒指導件、数学担当教師なのである。

国木田先生

む、お前らまだ居たのか

国木田先生

もうとっくに下校時間は過ぎているぞ

中也

、お、もうそんな時間か

太宰くん

、ぼーっとしてたから気づかなかった、、

芥川くん

やつがれもです

呆れたような様子で3人の 言葉を耳に入れる国木田。

そう、何を隠そう、 この3人は※過集中の中でも特に過集中しがちな メンバーなのだ!! ※活動や者に没頭してしまうあまり、 何かしらの困り事が生じる状態。

国木田先生

兎に角下校の準備をしろ、
生徒用の玄関はとっくに閉まっている、
なので裏門から下校するように

太宰くん

、はーい、、

芥川くん

はい

国木田は、厳しく、個性派で、 情に厚い教師である。 そんなまさに"理想的"である 国木田に、太宰は心を開いた。

教師陣の中でも、中原の次に 太宰と心を通わせていると 言っても過言では無い。

太宰くん

、、あ、あの、国木田先生

国木田先生

何だ?

太宰くん

、、あっ、、芥川くん、先行ってていいよ、

芥川くん

分かりました

芥川くん

失礼しましたペコッ

そうして芥川が保健室を去った後、 ほんの数秒ほど沈黙が訪れた。

そしてまたもや彼が沈黙を止めた。

国木田先生

それで、俺に何か用か?

太宰くん

えっと、、

中也

(小声)気合いだーファイトだ太宰ー!

国木田先生

言っておくが俺にも聞こえているぞ中原先生

中也

ギクッ

国木田先生

、、まさか共犯かお前ら

中也

言い方!国木田先生言い方って
もんがあるじゃないですか!!

中也

まるで太宰と俺が悪者みたいな!!

国木田先生

それは悪かったスマン!!!!

いい加減面倒になってきたので、 国木田は声量で中原をどうにかした。 勿論国木田なので謝罪に心はある。

太宰くん

、国木田先生、手のひら出して

国木田先生

?あぁ、

ようやく話し始めたかと思いきや、 国木田には訳の分からない指示を出され、 困惑しつつもその指示に従う。

太宰くん

、、や、やっぱり目も瞑って、、

国木田先生

??あ、あぁ

何か何かと更に困惑する国木田だが、 無闇に抵抗して太宰を傷つけるのは 己の理想に反しているので 絶対しない国木田。

そしてほんの少し2人から 離れたところから太宰に 頑張れとでも言っているかの ような目で静かに2人を眺める中原。

太宰くん

、、い、いいよ、先生、目、開けて

国木田先生

パチッ

国木田が目を開ける。 太宰は一体何をしたのか、それは、、。

国木田先生

、、、、

国木田先生

クッキー、、?

1袋のクッキーだった。

太宰くん

きょ、今日、紅葉先生に貰ったんだけど、
全部食べきれないから、その、、

太宰くん

お、おすそわけ、、、!

国木田先生

、、、

国木田先生

ありがとう太宰、これは俺が
責任をもって完食するポンポンッ

国木田は太宰を優しく撫でる。

太宰くん

ホワホワ

中也

良かったなぁ〜太宰

太宰くん

、うん、!

太宰くん

僕、そろそろ帰るね、!

太宰は先程の嬉しさを 引きずったまま、突然帰る準備を 大スピードでし始めた。

中也

ん?あ、あぁ、、

太宰くん

"また明日"ね、せんせ、国木田先生、!

国木田先生

あ、あぁ、また

中也

、、太宰、"また明日"って言ってたな

国木田先生

、、あぁ

中也

彼奴は悲しいこととかも引きずる分、
ああいう嬉しいことも引きずるんだよ

国木田先生

、、それが悪いように転ばないといいがな

中也

あぁ、そうだな

中也

それは太宰の両親の機嫌次第だな

国木田先生

、、、、、

保健室に残ったのは、"沈黙"。 先程まで沈黙を絶っていた国木田でさえ、 この時はただ無言でいた。

中也

、、、、

中也

(太宰、俺はお前が言った"明日"に期待するぞ)

国木田独歩 年齢↓ 25歳 性格↓ 真面目 理想主義者 情に厚い 好↓ 手帳 魚釣り 嫌↓ 権威 情のない行為、言動 設定↓ 太宰が通う高等部の 生徒指導件数学教師 太宰の隣のクラスの担任であり 決して悪い人では無い、むしろ良い人と いうのは生徒達も理解しているのだが、 あまりにも生徒指導時の国木田が 怖すぎるあまり、生徒たちから 恐怖されている。なお、対太宰では 生徒指導などしたことが無いので 太宰からの心の開きようは 当然中々のものだ。←いい人

治くんは保健室登校らしいです

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コメント

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次回ちろっと母親出てきます。 (おかゆ様の作品を先に見た方、初めましての方初めまして。おかゆ様の神作品に泥を塗らないようこれからも1信者として頑張らせていただきます)

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