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第十五話 たった一人で戦い続ける者達8
スマイルは小さく口を開いた
スマイル
シャークん
?
狐の面の男は
腹を抱えて笑っているし
スマイルは無表情で
シャークんを見つめている
なんともシュールな 空気が漂った
きんとき
きんとき
きんとき
きりやん
きりやん
きりやん
きんとき
きんとき
きりやん
?
?
スマイル
?
?
シャークん
スマイル
スマイル
シャークん
?
とうとう狐の面の男は
その場に笑い転げてしまった
たまらずきりやんは
大きく口を開いた
きりやん
きりやんの怒声に
狐の面の男の笑い声も
ぴたりと止んだ
そしてきりやんは
びしりとスマイルを指差した
きりやん
きりやん
スマイル
きんとき
きんとき
きりやん
スマイル
きりやん
?
Broooock
Broooock
Broooock
Broooockと名乗った男は
狐の面を取って
素顔を晒した
きんときは彼の挨拶に
目を見開いた
きんとき
記憶の中の 仲が良かったという
六人の内の一人の名だ
スマイル
Broooock
Broooock
Broooock
きりやん
きりやん
そう言ってきりやんは
訝し気にBroooockを見つめる
Broooockはにこりと笑った
Broooock
Broooock
きりやん
きりやん
Broooock
Broooock
Broooock
きりやん
Broooockはきゃぴっと
ウインクをして
舌をぺろりと出した
そんなBroooockに
きりやんは肩を落とすと
スマイルに視線を移した
きりやん
スマイル
スマイル
スマイル
スマイル
きりやん
Broooock
Broooock
Broooockはスマイルの 首を掴んで引き寄せると
ぎゅむっと自分の頬と
スマイルの頬をくっつけた
Broooock
きりやん
Broooock
Broooock
Broooock
スマイル
スマイル
きりやん
きりやん
きりやん
スマイル
きりやんはずっと
館の中に感じる
Broooockとは別の
悪魔の気配を探っていた
早くBroooockの件を 片付けて
そちらへ 向かいたかったのだが
当の悪魔には
逃げられたようだ
スマイルはちらりと
頬をくっつけている
Broooockに視線を移した
スマイル
きんとき
きりやん
きりやん
きりやん
きりやん
きりやん
きりやん
Broooock
Broooock
Broooockは スマイルから離れると
一人前に躍り出て
きりやんの目の前に立った
少しばかり 背の高いBroooockが
きりやんを見下ろす
Broooock
Broooock
きりやん
Broooock
それからBroooockは
視線をシャークんに移した
シャークん
目が合ったシャークんは
びくっと過剰に驚いて見せる
Broooockはそんな シャークんに微笑んだ
Broooock
シャークん
Broooock
Broooock
Broooockが先頭を歩きだして
その後に従ったのは
スマイルだった
きりやんは遅れて その後追い
スマイルの隣に並んだ
きりやん
きりやん
スマイル
スマイル
スマイル
きりやん
スマイル
スマイル
きりやん
きりやんはすっと冷えた目で
スマイルを見据えた
きりやん
きりやん
スマイル
スマイルは目を伏せた
きりやん
きりやん
きりやん
きりやん
スマイル
きりやん
きりやんがBroooockを 追い続ける以上
きっとその鬼ごっこは
永遠に終わらなかっただろう
スマイルにはそれだけの
覚悟があったと言う
Broooockが 浄化対象ではなかったから
そうはならなかっただけだ
きりやん
スマイル
スマイル
きりやん
その表現は言い得て妙だ
人間だって
血のつながらない人間を
家族と表現したり する事がある
それで言えば
スマイルから 生み出された魔族は
皆スマイルの子と 言えるだろう
言い換えれば
魔族はすべてスマイルであり
スマイルではない何かであり
ただの魔力なのだ
つまり――
どう表現しようと
魔族は魔族
自由というわけだ
最後尾を歩いていた きんときは
むすっとした表情のまま
きりやんを睨みつけていた
その様子に気付いた
シャークんが隣に並んだ
シャークん
きんとき
シャークん
きんとき
きんとき
きんとき
きんとき
シャークん
きんとき
きんとき
シャークん
シャークん
シャークん
きんとき
何の目的もないまま
きんときはきりやんに
くっついて生きている
Broooockとの出会いが
何かこの生に
意味をもたらす結果に
なってほしい
きんとき
きんとき
このまま意味のない
時間を送るのは嫌だ
早くこの焦燥感に
ケリをつけたかった