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俺は、昔から、扱いが酷かった。
家では親に虐待され、
学校ではクラスメイトに虐められ、
居場所がなかった。
ずっと一人で、
寂しかった。
そんな俺に、 味方ができた。
名前は、神代類。
俺の一つ年上の、俺の”兄さん”だ。
俺は”霊”が”視える”。
類は”霊”の”気配”を”感じる”。
一度、類が『僕達、似た者同士だね』って言って、微かに微笑んだ。
その時の類の顔が忘れられなかった。
今でも、どうして忘れられなかったのかは分からない。
でも、その時、俺は気付いた。
『類は.....皆に大切にされているんだな』
と。
羨ましいとも思った。
でも同時に、
どうして類ばっかり
と、嫉妬もしていた。
その時、類は、俺の考えていることが見えているかのように、俺を抱きしめた。そして、こう言った。
冬弥、もう大丈夫だから。
もう、あの時のようなことはしない。
辛い想いはさせないから。
僕を信じて。必ず、
冬弥を幸せにするから__