テラーノベル
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君も何か都合が悪いことがあれば、僕を見捨てるのではないか。
何度も君に問い掛けた。
こう言えば君は否定してくれるから。
台湾
いつか誰にも見捨てられ、一人になってしまうのが怖い。
だからこそ、嘘も打算もない君の純粋な笑顔は心地好かった。
僕が好きなのは君の、この人は僕から離れないと思わせてくれるところだろう。
僕は自分の不安を埋めるために、君の善意に付け込んでいるのかもしれない。
しかし君がいなくなったら、誰がこの恐怖心を拭ってくれるというのか。
僕の質問に、君はまた変わらず僕の望む通りに答えた。
台湾
君は呪詛のように僕に問い掛ける。
僕は何も考えていないみたいに、無垢な笑顔を作り決まった答えを言った。
パラオ
寂しそうな手を握ると、君はやっと安心したように歪に笑う。
君が欲しい言葉を言っても、君は僕が欲しい言葉など言ってはくれない。
バイバイと別れの挨拶をすると、君は満足げに帰路についた。
僕はその場でただ君を眺める。
君はきっと一人ぼっちにされないという確証が欲しいだけ。
君は安心させてくれれば別に僕じゃなくてもいい。
君の前に僕より理想的に慰めてくれる人が現れたらどうなるだろう。
きっと君は僕のよりその人のことを好きになる。
君が僕を求めなくなるのが怖い。
君が僕以外の全員から見捨てられてしまったらいいのに。
そしたらずっと僕が隣にいてあげるのに。
気付けば君の不幸を願ってしまう。
最初は本当に、笑っている君が一番好きだったはずなのに。
君の求めるようにするから、君には僕しかいないと思わせてほしい。
君を慰めるのは僕だけじゃないと、君が離れていってしまいそうだから。
どうであれ、この泥水のような感情は君の前では嚥下することしか許されない。
君にとって、幼く純粋でない僕に何の価値があるというのか。
パラオ
パラオ
小さくなっていく君の後ろ姿にそっと吐き出す。
残った空虚感を飲み下すように、振り向く君に大きく手を振った。
終
日本国民
日本国民
日本国民
日本国民
日本国民
日本国民
日本国民
日本国民
日本国民
コメント
2件
うわぁぁぁ!! 大好きです、、🥹 親日……いいっすね🫣💘
二人共中々歪に愛しあって(自覚無し)いてめっちゃ刺さりました☆ ちょっとハマりそうで怖いです、、、