コメント
1件
ジェシカたちが揃ってエレノアを追い詰めている。
エレノアが必死になにかを口走り、やがて窓の外から身を乗り出し…。
ジーナ
ジーナはハッと目を覚ました。
汗が頬を通じて流れている。
ジーナ
マックスと共謀して次々と殺人を実行に移して以来、
ジーナは毎晩同じ悪夢に悩まされていた。
彼女にはまだハッキリしないことが一つだけあった。
エレノアは本当に自殺を図ったのか?
その場合、原因はジェシカたち仲間内でのいじめによるものなのか?
ジーナ
本当は自殺などではなく、誰かに窓から突き落とされたのではないのか?
殺人。
立て続けにうなされる悪夢に映るエレノアが自分を見詰める目は、
一体どんな事実を語りかけているのだろうか…。
ジーナ
ジーナ
ジーナ
ジーナ
ジーナ
不意に寝室の電話が鳴った。
受話器を取る前に時間を確認すると既に深夜の2時を過ぎていた。
真っ先に娘のナディアのことを思い浮かべたジーナは一瞬顔を強張らせた。
受話器から聞こえたのは娘を誘拐した男の声だった。
マックス
ジーナ
マックス
マックス
ジーナ
マックス
ジーナ
マックス
マックス
ジーナ
ジーナ
マックス
ジーナは少し躊躇ってから口を開いた。
ジーナ
ジーナ
マックス
マックス
マックス
マックス
マックス
マックス
マックス
マックス
ジーナ
ジーナ
マックス
ジーナ
ジーナ
ジーナ
ジーナ
マックス
マックス
マックス
マックス
ジーナ
ジーナ
ジーナ
マックス
ジーナ
ジーナ
マックス
マックス
マックス
マックス
マックス
マックス
マックス
マックス
マックス
マックス
ジーナ
ジーナ
ジーナ
マックス
ジーナは少しの間があってから、
ジーナ
ジーナ
ジーナ
受話器の奥からマックスが小さく溜め息を吐くのが聞こえた。
マックス
マックス
マックス
マックス
マックス
マックス
ジーナ
ジーナは心の中で呟いたが、黙ってマックスの言葉に耳を傾けた。
ジーナは誤魔化したが、夢の中のエレノアの目が訴えていた言葉はこう捉えていた。
「彼女たちを恨まないで」
迫るジェシカたちを哀れむような眼差し、ジーナにはそう感じられた。
たかが夢だと割り切れるが、ジーナは得体の知れない不吉な予感を抱いていた。
そんな彼女に気付く気配もなく、マックスは諭すように言った。
マックス
マックス
ジーナ
マックス
マックス
ジーナ
ジーナは記憶を辿らせたがある疑問が頭から離れられなかった。
ジーナ
モリーの父親は暴力亭主で、平和な家庭環境とはとても言えなかったが、
その境遇から暴力と犯罪を徹底的に憎むようになった。
現在は、確か犯罪心理学者として活動しているはずである。
ジーナ
ダンス・スクールでの2人は仲間同士として生徒たちと団結していたが、
プライベートでのジェシカとモリーはお互いを毛嫌いしていたはずでは…。
…いや、それよりも不自然なのがもう一つ。
マックスは確かキャサリンで最後だと言っていたはずでは…?
2019.12.29 作