届け、僕の｢好き｣。

新連載です！

腐は書きませんとか言っときながら書きます()

でもＲ１８なシーンは一切ないと思います🙇🏻‍♀️

そもそも私そういうの書けないので...w

BLはBLでも、健全で純粋なラブコメです！

似たような作品があっても、決してパクリではございません。

それではさっそく第1話です！どうぞ！

届け、僕の｢好き｣。

4月、新学期。

桜が舞い散る中、とある学校のとある男子高校生たちの恋が動き始める。

アホを見送り、体育館からぞろぞろと出てくる新1年をぼーっと眺める。

やっぱ新入生ってまだガキっぽいな。

そらそーか、ついこないだまで中学生だったわけだし。

新入生の中に、一際目立つ水色の髪をしたやつがいる。

よくぶりっ子って言われてるやつ。

たしかにかわいい系だけど、男でぶりっ子ってちょっとキツくないすか......

なんだこれ

さっそく新入生と仲良くなれてハッピー！！♪

おうち帰ったら何しよっかな〜？(勉強する気なし)

あの子.....うちの制服着てる.....

今日制服着て歩いてるってことは新入生？

でも入学式のあとにガイダンスあるんじゃなかったっけ....？

その子はゆっくり振り向いて、不審そうな顔でこっちを見た。

やった！！かわいい後輩できちゃった！

ガラガラ....

うちの学校は、自分の教室に入るまで、クラスメイトが分からないようになっている。

自分のクラスは、一人一人渡される小さい紙で分かるのだけれど。

やっぱり俺って罪な男だな〜

みんな同じクラスなっただけでこんな喜んじゃってw

こいつ嫌われてんのかな。

いや正確には、決して嫌われてるわけではないけど、煙たがられてんのか。

てかこいつ同クラかよ。ふつーにやだな。

こいつはほんとに老若男女に好かれてるよな。

まあこの性格だから納得だけど。

ペコッとお辞儀する後輩。

やっぱりかわいい〜！♡

年下ってだけでこんなにもかわいく感じるのか....

横を通っていく3年生を見ながら言う。

髪が長いほうの先輩(実は僕の幼なじみ)がなにか落とした。

気づいていないようだ。

ニカッと眩しい笑顔を見せ、去っていった。眩しい、さすがだなぁ…

隣の人は根暗で、対照的な2人組だったな。

廊下を歩いていると、空き教室から歌声が聞こえてき、気になって覗いてみる。

その正体は...

俺の好きな人だった。

どうやら、運動場にいる友達に向かって叫んでいたようだ。

一瞬でも自分に向かってかと期待した自分がバカみたいだ。

勉強以外なんにも出来ない俺とは違って、彼はなんでも出来た。

頭が良ければ、運動神経も抜群で、超絶美男子の陽キャ。更には次期生徒会長。

そりゃあモテるよね。

きっと、こんな目立たない先輩のことなんて眼中に入ったこともないんだろうな...

しまった、見てることがバレてしまった。

あーあ。変なやつだと思われた...最悪だ。

俺は今、サッカー部でもなんでもないのにサッカー部のヤツらとサッカーをしている。

なんでそんな迷惑なことをって？

理由はただひとつ。

俺がやりたかったからだっ！！

......って言ったらさっき富崎にめちゃくちゃ怒られた。

が、それでも折れずにやってる俺は、本当に諦めが悪いんだと思う。

そう、諦めが悪い。諦められない。

いふ先輩のことが、諦められない。

まあ、それでも諦めるわけないんだけど。

ないちゃんに追いかけられてるの、いふ先輩...！？

いふ先輩は、走って俺らから逃げて行ってしまった。

続く