あの日僕を好きと言った君
僕も大好きだった
大好きだったんだ
なのに
何であんなふうに
言ったんだ
君は何時もみたいに
冗談だと
ふにゃっと笑って
ヘラヘラしてた
怖くて言えなかった
思いや言葉が
行き場を無くして
僕の中で暴れて
声が出ない
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グクの手からイチゴをほうばる
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病院の中で見るジミンは
何時も本を読んでる
青白く線の細い指で
ゆっくりページをめくり
時折窓の外を見て
何かを考える様に
ふと苦しそうな顔をしたり
笑ったり
涙ぐんだり
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ジミンの手から本を取り上げる
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1時退院を無事果たせたジミンは
結局病院に戻る前日まで
毎日本を借りに図書館に行ってた
図書館の帰りにイチョウが
落ち葉が綺麗で
車を停めてもらって
少し歩いた
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夕日に当てられて
眩しくて
黄色い光の中で
微笑むグクがキレイで
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悪戯な顔で僕を覗きこむ
グクにキスをした
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みるみる耳まで
赤くなる顔
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健康な身体
優しい瞳
力強い手
身長だって僕より高い
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本当に綺麗だな
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グク……
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病院に戻ったと
連絡が来たのは次の日だった
「お見舞いに行きます」
そう言った僕におばさんは
「ありがとう」
「でもね、しばらく面会は出来ないの」
「ちょっとはしゃぎ過ぎちゃったのかな」
「また良くなったら……」
そう言ったおばさんの声は
少し震えてた
電話の後、ジミンの家に行って
借りてた本を預かった
次会う時に僕が先に
本を読んだ事を自慢してやろう
なんて思ったんだ……
昔から目を閉じるのが怖かった
二度と開かない気がして
暗い夜は嫌い
静かな日はつまらない
ベッドの上は退屈で
ゆっくりと
だけど確実に
約束の日が近くなる
本を読むと
不思議と怖くなくなるんだ
僕が出来ない事
見た事の無い景色
食べた事の無いご飯
未知の冒険
僕の知らない感情
まだ
まだ知らない…
まだ出来てない…
グガと一緒に……
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最後に話した日
冗談交じりで言われた言葉に
ちゃんと気持ちを伝えれば良かった
今では確かめようの無い
この気持が
苦しくて
苦しくて
もどかしい思いが
溢れて
結局全部読めなくて
返却日になり
本を数冊めくってみると
読み掛けのページに
イチョウの葉が挟まっていた
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そこにジミンが居るようなきがして
初めて声を出して泣いた
僕の気持ちが恋だったと知って。
[END]
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ジミナァァァァ(;´༎ຶД༎ຶ`) ジョングガァァ(;´༎ຶД༎ຶ`)