TellerNovel

テラーノベル

アプリでサクサク楽しめる

テラーノベル(Teller Novel)

タイトル、作家名、タグで検索

ストーリーを書く

夏の思い出は絶対に忘れない

一覧ページ

「夏の思い出は絶対に忘れない」のメインビジュアル

夏の思い出は絶対に忘れない

1 - 夏の思い出は絶対に忘れない

♥

31

2018年10月27日

シェアするシェアする
報告する

華香

ん〜どうしよう…そろそろ決めなきゃまずいよね…

夜桜先生

まだ決まらないの?

華香

先生〜進路希望なんてないですよ〜!

夜桜先生

華香は行きたくないの?大学にさ

華香

大学は…付き合いとか苦手なんで…

夜桜先生

まぁ色々あるからね…私達にも

私と先生、もう1人の子は病気を持っていて

私は精神障害

先生は睡眠障害もう1人の子は原発性不眠症という病気を持っている

華香

精神障害、か

私は幼い頃、虐待を受けていてそのせいで幻覚、幻聴がよく出る

華香

あぁ…ほんと、地獄だったな

夜桜先生

そうね

ガラッ

はぁはぁ…すみません遅れました…

華香

遅いよ〜

ご、ごめんねご飯食べてたら時間過ぎてた汗

夜桜先生

次からは気をつけてね?

はい!

夜桜先生

っと、今日はどうしよっか

華香

えっ!決めてないんですか!!

夜桜先生

夜遅くに寝て忘れちゃった(*^-^*)ゞテヘヘ

華香

(*^-^*)ゞテヘヘじゃないです!!仮にも教師ですよね!!?

ま、まあまあ…みんなで考えようよ!きっと楽しいと思うよ!!

華香

…それもそうだね!

夜桜先生

やりたいことある?

華香

アニメ見たいです!!

ゲームやりたいです!

夜桜先生

見事に意見が分かれたわね…(^_^;)

ん〜じゃあ譲るよ

華香

え?でも…

大丈夫、ゲームなんていつでも出来るからさ!

華香

っ!//////あ、ありがと…

夜桜先生

じゃあ早速パソコン室に行こうか

ガタン

夜桜先生

準備がいるからちょっと待ってて

ガラララ

華香

ねぇ、ほんとによかったの?

うん、僕は華香のしたい事をやりたいんだ

華香

ん〜、あ!

華香

パソコン室だからゲームも出来るんじゃないの?

確かに…

華香

近くにゲームソフトないかな…

のそのそ

華香

あ、みっけ!!

見つけたゲームはホラーゲームで

華香

これ、遥がいつもやってる奴だ!

ほんとだ笑

ガラッ

夜桜先生

準備できたよ?…アニメ見るんじゃ?

華香

ゲームがやりたいなぁって思って!

夜桜先生

…じゃあ私もやろうかな!

結構怖いですよ?

夜桜先生

大丈夫よ、怖いのには慣れてるから!!

室内にはゲーム音が響いた

帰りの教室では

夜桜先生

ちょっと用事があるから適当に帰ってていいからね

華香

はーい

ガラッ

パタン

華香

んー!

今は楽にしてるけど

本当は苦しかった

何やってるの?

夜桜先生

早くこっちに来なさい

華香

いや、いや…

グッ

華香

!!

大丈夫?うなされてたよ?

華香

ん…あぁ…大丈夫、夢見ただけだから!

そっか…

はぁ…はぁ…

あれ、どうして苦しいの

華香

うっ…いき、が…

息が出来ない…このままじゃ…

倒れちゃ…

バタンッ

…ひどい匂い

人が焼けたような焦げ臭い匂い

私はどうしたんだっけ

確か、遥と一緒に…

あれ?遥って…

誰?

切ないな

君にまた会えないなんて

寂しくて、悲しくて、苦しくて

何故だか

悔しい

僕はずっと待ってるから

君の近くで

君がまた目覚めるまで

……

夜桜先生

遥くん、あの時から1度も笑ってないよね

せ、んせい…

夜桜先生

分かるよ、君にはあの子が必要だって事

…っ!…辛いなぁ…やっぱり、何回夏を迎えても変わらない

忘れたいけど忘れられないんだ

忘れたらもう二度と思い出せないような…

忘れないで

…声が

大丈夫、遥なら乗り越えられる

私と違うから

ちゃんと生きられる

また会えたら

気持ちを伝えるよ

またね

…華香

夜桜先生

さ、行こう

夜桜先生

華香ちゃんも連れて

はい…

…暑いな…何年出てなかったんだろう

自分の横には

車椅子で眠ったようにしている友達がいる

そんなこと、あるわけないか

それは幻覚で

太陽のせいだろうか

消えずに残っているような気がして

僕に笑いかけている

華香

…おはようニコ

暑さのせいか汗が出た

夜桜先生

遥くん?…泣いてるの?

え?

汗ではなく涙だった

…少しだけ塩辛さがあった

僕は泣いているんだ

華香

泣かないでよ〜!

えへへ…ごめんね、拭っても流れてきちゃうんだよ…

華香

ほら、ハンカチ貸してあげるからさ、拭いて?

ありがとう

目の前にいない君に話しかけるほど僕は君が好きみたいだ

夜桜先生

ちょっと呼び出しくらっちゃった…

夜桜先生

またね、遥くん

はい、先生

それにしても外はこんなに暑かったっけ?

6年前は

もうちょっと弱かったはずなのに

華香

熱中症になりそう…

そうだね笑

華香

やっと笑ってくれたね!

え…?

華香

嬉しいな

華香

遥は笑った方がいいよ?

う、うん

華香

ふふっじゃあまたね

華香

またいつか2人で色んなとこに行こう!

目が覚めた

…夢、か

白い天井……どうやらあの出来事は夢の中の事で

カーテンを開けると

眩しい…

あの子の病室の窓から身を乗り出し空を見る

暑いけど…暖かい…

…また…会いたいよ…

届くはずもない声が

華香

また、会えるといいね…いつか

僕の耳に染み込んでいくような感覚がした

この作品はいかがでしたか?

31

コメント

0

👏 最初のコメントを書いて作者に喜んでもらおう!

チャット小説はテラーノベルアプリをインストール
テラーノベルのスクリーンショット
テラーノベル

電車の中でも寝る前のベッドの中でもサクサク快適に。
もっと読みたい!がどんどんみつかる。
「読んで」「書いて」毎日が楽しくなる小説アプリをダウンロードしよう。

Apple StoreGoogle Play Store
本棚

ホーム

本棚

検索

ストーリーを書く
本棚

通知

本棚

本棚