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かげよこ

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かげよこ

4 - 奥の想い

♥

101

2023年12月10日

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俺は、気づいたら影山くんが好きだった

恥ずかしいことに俺の中心は影山くんだった

3年前

グループを組んですぐのこと

影山拓也

いや〜ここはもっとこうだな!

基俊介

おっけ

松井奏

はい

影山くんがリーダーでみんなを仕切ってくれていた

影山拓也

あ、横原ここもっとこうできる?

横原悠毅

はい

俺と影山くんの関係は良きビジネスパートナーだったのかなと思う

影山拓也

お!!めっちゃ横原いいね!!

影山拓也

いーわそれ!

横原悠毅

あざーす笑

影山くんは

俺の中で特別だった

3年前_事務所

影山拓也

いや〜でもここはもっとこうでしょ!

基俊介

たしかにね…その考えもいいね

頻繁に7人でパフォーマンスのことを話していた

横原悠毅

俺は影山くんの意見いいと思うな

横原悠毅

ここに割り込んだらいんじゃない?

パフォーマンス面では俺と影山くんが話を進めていた

影山拓也

いーなぁそれ!

影山拓也

横原っていっつもいいこというよな!

横原悠毅

あぁ〜そう笑

基俊介

ヨコ照れんなよ〜笑

横原悠毅

ちょいーから笑

影山拓也

笑笑笑

影山くんの笑顔を何故かずっと覚えていて

俺の中にずっとその笑顔がいた

あまりにも、その笑顔が眩しかった

今思えばこの時からもう好きだったんじゃないかと思う

ただ、認めるのが怖かっただけ

2年前

思えば俺が自分の想いに気づいた時だった

7人でご飯を食べに行った時

影山拓也

みんなめっちゃ酔ったな〜笑

完全オフで7人で飲み、 俺と影山くん以外酔ってみんな半寝状態だった

影山拓也

横原さ、これからどうしたい?

横原悠毅

どうしたいって…?

変なことに俺は混乱してしまった

影山拓也

7人でどんな活動していきたい?的な?!

横原悠毅

あ、あぁ

冷静に考えてそうだよな

なに、考えてんだろ

少し期待してしまった自分がいた

2人で抜け出す?笑

頭の中で影山くんの声でそう再生した自分が嫌になる

横原悠毅

なに、してんだ…

影山拓也

横原?

影山拓也

流石に酔ってきたか!

横原悠毅

あ、いや

影山拓也

もうお開きにするか!

もっと一緒に居たい

声をきいていたい

顔をみていたい

そう思ってしまった時はもう

取り返しがつかなかった

横原悠毅

(俺、影山くんのこと好きだ)

気づいてしまった

気づきたくなかったのに

ピンポーン

横原悠毅

あ、やべ

気づいたら考えてた

影山くんのこと

考えたくないのに

松井奏

よこぴー出るの遅すぎじゃない?笑

松井奏

3回ぐらいピンポン押したんだけど!

横原悠毅

あ、まじ

横原悠毅

ごめん

松井奏

やっぱなんかあったでしょ

横原悠毅

ないよ

松井奏

顔にあるって書いてある

横原悠毅

松井奏

言ってみなよとは言わないよ

横原悠毅

なにそれ

松井奏

ずっと考え込ませるの悪いし

松井奏

そろそろあのこと話した方がいいのかなって

横原悠毅

あぁ

そうだったな

あんなこともあったな

長く恋をしてきたのが完全に終わらされて

俺は人生に絶望してた

まさかこんなにも好きだったとは

こんなに想いが強くなっていたとは思ってなかった

ほんと自分が嫌になる

松井奏

よこぴーまた考え込んで

横原悠毅

あ、

影山くんのことになると考え込んで

昔聞いたな

恋は辛いこともあるし嬉しいこともある 恋は色んなことを教えてくれるよ

学生時代にそんなこと聞いたな

松井奏

あの日ね、

横原悠毅

俺どこまで話した?

松井奏

どこまでって…

松井奏

よこぴーがいうどこまでがどの定義分かんないけどあの日

松井奏

俺、止めたんだよね

横原悠毅

え?

あの日

松井奏

別に無理に言わなくても…

よこぴーが缶ビールを全部飲み干してしまった

松井奏

ちょよこぴー危ないから

横原悠毅

俺、

横原悠毅

俺さ…

松井奏

よこぴー!!ダメだよ

松井奏

酔った勢いで言うのあんまり

横原悠毅

でも…でも!!

横原悠毅

俺はこのままじゃ嫌なんだよ、、

よこぴーはかすかに泣いていた

見たことない顔で心から辛そうにしてた

新しい缶を開けようとしてるよこぴーを止めることは出来なかった

松井奏

よこぴー、落ち着いてね、?

できるだけ優しく言ったが、本人には聞こえてなかった

いくら酒が強いよこぴーでも早いペースで何本も飲んだから泥酔状態だった

横原悠毅

みなと…

松井奏

うん

横原悠毅

好きになっちゃいけないのに好きになるってそんなにダメなことなのかな……

酔ったよこぴーからこぼれ落ちるように吐き出されたその言葉は

あまりにも切なくて胸が苦しくなった

横原悠毅

おれ、分かってんだよ

横原悠毅

このまま好きじゃダメって!!

横原悠毅

でも言うこと聞かなくて、、!

感情の浮き沈みが激しいよこぴーにどう声を掛けたらいいか迷ったが、素直に話を聞くことにした

松井奏

好きになってダメなことなんてないでしょ

横原悠毅

おれ、仕事にも影響だして

横原悠毅

何してんだろって…

横原悠毅

こんなのダメじゃん

松井奏

ダメなんかじゃないよ

松井奏

恋愛のことあんま分かんないけど

松井奏

よこぴーが好きならそれでいいじゃん

松井奏

そんなに人を好きになること素敵だと思うよ

松井奏

聞かなかったことにするから全部話していいよ

横原悠毅

影山くんが好きでしょうがないんだよ…

横原悠毅

何してても影山くん思い出すし

よこぴー、リーダーのこと好きだったんだ

正直驚いた

まさかとは思ったけど

でも

それと同時に安心した

よこぴーが我慢してたことを言ってくれて

横原悠毅

だいたいあんな笑顔するから好きになんだろ

横原悠毅

誰にも優しくて

横原悠毅

おれが持ってないもん全部もってて!!

横原悠毅

あれは好きになるんだよ!!!!

横原悠毅

影山くんのバカ、!!!!

女々しいけど

これでよこぴーがすっきりするならいいかな

今だけはよこぴーの話を聞いてあげよう

そう思った

横原悠毅

影山くんが……、

目尻に涙がたまったよこぴーは何本も酒を開けた

それと同じぐらいリーダーのことを口にした

1時間後ぐらいだろうか

話つかれたのかよこぴーは寝落ちしてしまった

俺は置き手紙を書いてその場を離れた

松井奏

そういうことです

横原悠毅

う、わ

横原悠毅

まじか…

松井奏

まあ人生色々あるさ

横原悠毅

一気に突き放すなよ

横原悠毅

じゃあ…

松井奏

まぁあれからよこぴー見てたら

松井奏

たしかにリーダーのこと好きそうだった

横原悠毅

はず

全部全部奏に言ってんじゃん

一時的な感情がこんなことになるなんて

いや、

一時的じゃないかもしれない

俺はずっと

耐えられなかったのかもしれない

横原悠毅

あんまんは…?

松井奏

あ〜これ

松井奏

それ食べたら話聞かせてよ

松井奏

惚気話でもなんでも笑

横原悠毅

あぁね

食べ終わってようやく脳の整理がつき始めた

松井奏

まずさ…

松井奏

よこぴーリーダーのことって好きなのは本当だよね?

横原悠毅

うん、まあ

松井奏

そっか…

奏にこんなこと言わせるのが辛かった

横原悠毅

まじごめん

横原悠毅

引くよな流石に

横原悠毅

メンバー間でこんなこと思ってて迷惑でしかないよな

横原悠毅

自分でも分かってるから

そう、自分が1番分かってる

こんなんおかしいって

横原悠毅

ごめん

松井奏

いやいや、前も言ったけど

松井奏

好きになってダメなことなんかないんだから

松井奏

そんなに人を好きになること、素敵だと思うよって

奏にそんなことを言われるのが

今までの俺を慰めてくれているようで

間に受けてしまった

本当にそう考えてもいんだろうか

でも

俺のこんな恋も

今、終止符を無理やり打たれたのだけど

横原悠毅

まぁ、でも

横原悠毅

もう終わったんだよな

松井奏

いや、だから…

横原悠毅

影山くんさ

横原悠毅

彼女いた

改めて声に出して言ってみると思いのほか辛かった

松井奏

え?

松井奏

え〜!!!!!!!

松井奏

うそ!!いつ

横原悠毅

今日知った

あの通知が頭の中でよぎった

それが辛くて目を奥が痛くなった

力を抜くと涙が出てしまいそうだった

松井奏

え、嘘でしょ

松井奏

ついこの間彼女いないって

松井奏

まだいなくていって

横原悠毅

全部嘘だったんじゃない

奏が困惑してるのに反して

俺は冷静というより

感情の出し方を忘れてしまった

体に力が入らなかった

全部の世界が白黒に見えた

松井奏

リーダーに限ってありえないって!

松井奏

絶対彼女いたら分かるよ!!

横原悠毅

だから最近付き合ったんでしょ

松井奏

本人が言ってたの?!

横原悠毅

いや、違うけど

松井奏

じゃあなんで分かったの

横原悠毅

あぁ…

あの通知が過ぎってしまった

好き

あの言葉は俺じゃない違うものに向けての好きで

影山くんが好きなのは俺じゃない

それを突きつけられてしまって

力が入らなくて

涙が出てしまった

松井奏

あ、よこぴーごめん

松井奏

今のはよくなかったよね

奏に気を使わせてしまっているのが

申し訳なかった

横原悠毅

ごめん奏

横原悠毅

帰っていいよ

松井奏

えなんで

横原悠毅

これ以上メンバーに迷惑かけたくないから

横原悠毅

明日の撮影までには忘れるようにするから

横原悠毅

今日はもう大丈夫だよ

横原悠毅

ごめん来てもらって

松井奏

よこぴーらしくない

横原悠毅

え、

松井奏

全然よこぴーらしくない

松井奏

よこぴーだったら帰ってなんて言わないよ

松井奏

居れば?って居させてくれるじゃん

横原悠毅

だからメンバーだからもうこれ以上迷惑かけたくないんだよ

松井奏

メンバーだからって

松井奏

メンバーだったら迷惑かけちゃいけないの?

松井奏

迷惑かけてよ…

松井奏

お互い迷惑かけてそれでも一緒に上にあがっていくんじゃないの?

松井奏

俺ら7人それ1番分かってんじゃん

松井奏

いっぱい迷惑かけて

松井奏

いっぱい頼ってよ

松井奏

メンバーなんだから

横原悠毅

頼り方なんか分かんねーよ

横原悠毅

影山くんのこと自分で整理しないといけねんだよ

横原悠毅

自分が1番分かってるから

影山くんがどんだけ好きかも

自分で整理をつけないといけないことも

全部自分が1番分かってる

はずなんだよ…

横原悠毅

ごめん、1人にさせて

横原悠毅

明日の撮影ちゃんと行くから

横原悠毅

ごめん

松井奏

謝んないで

松井奏

よこぴー悪くないから

松井奏

たださ、辛くなったら相談していい相手がいるってこと知っててほしい

松井奏

俺に限らず

松井奏

メンバー全員思ってるから

松井奏

メンバーの悩み、明かしてほしいって

松井奏

俺ら6人がいるって

松井奏

知っててほしい

松井奏

いつでも電話してよ

松井奏

俺に限らずね

松井奏

じゃあねよこぴー

松井奏

元気だしてとは言わないけどさ!

松井奏

元気だして!

横原悠毅

なにそれ笑

松井奏

じゃあね

横原悠毅

うん

奏の優しさにいたたまれなかった

今度、改めてお礼言わないとな

奏の言葉は

今の俺には

優しすぎる言葉だった

横原悠毅

これからどうすればいんだよ…

俺はこれからの人生に絶望した

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