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(また…昔の夢)

あら。まだ居たの?
さっさと部屋戻りなさい。
邪魔よ。

…すいません。

なんであんな子
産んでしまったんだろうな

ほんとよね。
私たちは望んでないのに

『望んでない』

(気持ち悪い。)

姉貴

おい。

…?

ふわっ

宙に浮いた俺は

は、

ダダダダダダダ

階段から落ちた

う…はぁ…

全身打撲で 立ち上がれないくらい痛い。

姉貴

ははっ。どんくさっw
ちゃんと前見なきゃダメだよ?w

(落としたのテメェだろ…)

今のは完全に姉貴が 浮遊能力を使った。

姉貴

あら?
私が悪いとでも言うの?

…いえ。

姉貴

…あ?なんだよその目はよォ

ぐいっ

い"っ…

前髪を掴まれた。 いつもの光景だ。

ごめんなさい…

姉貴

チッ…

姉貴

こんなろくでなしが
妹なんて…

…はぁ。

兄貴

琥珀?こんなとこで何やってんの?

琥珀…とは 俺の偽の名前だ。 ツナグも琥珀も偽名

ネム…

ネム

はぁ…
またやられたのかよ

ネム

部屋行くぞ。

…?

ネム

その傷見てられねーの。
早く手当すんぞ

…ありがとう。

ネム

ネム

うげー。
こりゃ傷残るぞ。

傷ばっか増えるなぁ

ネム

お前には俺がいるだろ?

ほっぺをつねられる

…はいはい

ネム

全く…母さんも父さんも姉貴も
琥珀のいい所なんてこれっぽっちも
見てくれねぇよな。

そう。 ネムも俺と仲良くしてたからか、 両親や姉貴に嫌われてる。

ごめんね…ネム。

ネム

なんで琥珀が謝んだよ。
謝るべきなのはアイツらだろ

…だってボクのせいで

ネム

んなわけねーよ。
アイツらは元々俺も嫌ってる。

…ボク分からなくなるんだ。

なんで生きてるのか。
なんで生まれてきたのか。

ボクは…何をしたら
真っ当な人生を歩めるの?

ネム

ネム

んなの簡単。

ネム

笑ってればいーんだよ。
お前は可愛いから。

可愛くないっ…

ネム

お前は可愛い。

ネム

俺が言うから間違いねー。

…?

ネム

そ。可愛くて美人の自慢の妹だよ

可愛くて…美人…?

ネム

嗚呼。

そんなことないよ

ネム

…はぁ…

ネム

分かったよ…

ネムはボクの耳に触れた

カランッ

ネム

ん。できた。

…わぁ、お揃いだ…

ネム

このピアスがお前を守ってくれる。

ピアスが…?

ネム

そう。

ネム

だから安心しろ。

…ありがと。

その1週間後、 何者かによってネムは殺された。

ネムは羽がもがれていた。

パチッ…

また…あの夢…

ウル

んぅ、?
蒼起きたの…?

ごめん。
起こしたか?

寝てていいぞ。

俺ちょっと外行ってくる

ウル

分かった…
気ぃつけてな…

嗚呼。

パチッ

幼い頃、ネムに貰った ピアスを片耳に付ける

…嘘つき。

守ってくれるって言ったのに。

人間も…吸血鬼も…

ボクは大ッ嫌いだ

チカッ

…!?

…気の所為かな。
ピアスが光ったような…?

気の所為か。

…はぁっ

世界が私を拒んでも

今、愛の唄

歌わせてくれないかな

もう一回

誰も知らないその想い

この声に預けてみてもいいかな。

はぁ。

愛なんて…くだらない。

ボクは優しさなんて
持ち合わせちゃいないからさ

壊すことでしか、
前に進めない。

…それが、
"ダンピール"だ。

ボクもトランスに…
なっちまうのかな

『全部壊しちまえ』

もう1人の俺が そう言ってるような 気がした。

嗚呼…

気持ち悪い…

仮面を被ったジブンなんて 大ッ嫌いだ

絶対に…
ネムを助ける。

そしたらまた、
頭撫でてね。ネム

…朝。

ウル

蒼〜おはよ〜

おはよう。ぐっすり寝てたな。

ウル

うん…沢山歩いたし

お前の場合
飛んでたけどな

…あ。寝癖直してやるよ

おいで

ウル

やったー

ウル

気まずいからなんか喋れ

ウル

いや話題無さすぎるでしょ。

ウル

…あ。そうそう。

ウル

今日出かけね?一緒に。

急すぎだな。

いいけど。

ウル

じゃ、着替える〜

パチンと指をウルが鳴らすと 霧がウルを包む

そして

ウル

どーよ?

あーいいんじゃね?

ウル

蒼もオソロな〜

えぇ…

パチン

…どうだ?

ウル

羽織るタイプもイケるな
いやでも俺の着てる服でも
ちょっとダボってしてるから
可愛いかもしれない。
いや蒼は元がいいから何でも似合うんだけどさ俺がオソロって言ったんだけど超似合いすぎてやばい。
可愛い結婚しよ…ボソボソ

独り言やばくね?

あと結婚はしねぇよ

ウル

えー…

ウル

つかそのピアスいつも付けてるよな

ウル

そんな人間から
貰ったの大切なのかよ?

コレを貰った人間は
ボクの味方してくれたから

ウル

ふーん。

ウル

俺だけ見てればいいのに((ボソッ

何か言った?

ウル

いや?行こうぜ〜!!

はいはい。
帽子被れよー

ウル

わっ

ウル

力加減!!

うるさい

行かねぇぞ?

ウル

(  ・᷄-・᷅ )

ウル

水族館!!

うるっ…さ。

ウル

呼んだ?

呼んでねぇよ

はよ進め

ウル

みてあの魚!!
超美味そ____

ゴッ

そうゆうとこキライ

ウル

ちぇ…

ウル

あ!!
次行こ!!

ここって…

ウル

そ。ショッピングモール

そう。

ウル

トマトジュース買いに行こ〜!!

俺の?

ウル

当たり前じゃん

ウル

俺も血飲みてぇし

それが本願かよ

ウル

まぁな

ドカッ

ドヤるな殺す

ウル

いや…ホントに!!
止まるの!!心臓!!
人間だったら死んでる!!!

お前人間じゃねぇだろ。

ウル

そうだけど!!!
もしもの話!!!

はいはい

買いに行くぞー

ウル

無視んな!!

うるせー。

ウル

よし。
こんぐらいかな〜

ちょっと待て。
多すぎね?

カゴに山のように置いてある トマトジュース。

俺のそんな金ねぇよ?

しかもそんな持てねぇし

ウルはそーゆうとこ馬鹿だよな

勉強してねぇから馬鹿になるんだよ

ウル

2回も言わなくていいだろ!!

一応確認

ウル

世界で1番要らない確認ッ!!

(うるせー)

じゃあせめて半分にして

ウル

えーやだ。

そっ。

じゃあ血飲ませねぇから

ウル

半分でいいよ☆(即答)

きも

ウル

辛辣すぎじゃね?

さぁ。

おっも。

ウル

待ってるの
俺の半分以下だろ。

テメェと一生出かけ行かねぇわ

ウル

やだやだ!!

(子供あやしてるみたいだな)

ウル

蒼〜

ングッ!?

トマトジュース突っ込むな 窒息するかと思ったわ

ウル

はいゴクゴク〜♡

ゴクッ…

いや死ぬて マジ窒息するて

ウル

おいし〜?

トマトの味しかしねぇわ

ウル

んー?どれ?

ちゅっ

ウル

んー…なんかトマトの味する

トマトジュース飲んだんだから
当たり前だろ。

…あ。ちなみに 驚いてると思う君に言うけど これウルの平常運転だから安心して

ウル

蒼の唇やらかいから好き〜

しれっとやばいこと言うな

ウル

トマトジュース飲んだから
血飲ませて。

えぇ…

ウル飲みすぎるから嫌なんだよね

ウル

そんなストレートに言われると
俺だって傷付くよ?

ウル

今度は飲み過ぎないように気をつけるからさ

いやそれ何回目だよ

ウル

飲みすぎちまうの

えぇ

ウル

いざとなったら俺が
動かしてやるからさ

いやそれが1番辛いの
知ってて言ってる?

ウル

ちぇ。

ウル

ねぇ。おねがーい。

…はぁ。
分かったよ

飲みすぎたら分かってんだろうな?

ウル

はいはい

あ?

ウル

分かっておりますとも

…ん。

ウル

いただきます…♡

かぷ

ウル

ゴクッ…ゴクッ…

ウル

…んむ。

グラッ

ウル

おわっ

…ごめん。

ウル

大丈夫。大丈夫。

ウル

落ち着け。

ウルが背中をさすってくれる

…はぁ…っ

溜めてた言葉が 漏れだしてくる

…気持ち悪い…

ウル

…うん

…気持ち悪い…はずなのに…

人間も吸血鬼も嫌いなはずなのに…

ウル

うん

何処がで
『コイツなら信用しても
いいんじゃねぇか』
って思う自分がいる

そんな自分が嫌なんだ。

なんでだろう… ウルの傍に居ると 本音が漏れだしてくる

ウル

…そっか。

ウル

じゃあさ

ウル

俺を見てよ

…?

ウル

蒼は俺しか
信用しちゃダメ。

…うん。

ウル

…蒼!!
目の色が!!

…?

ウル

鏡!

合わせ鏡の前に立たせられる

な…!!

俺の瞳の色が 水色と赤のオッドアイに なっていた。

え、は、なんで!?

ウル

(…あー。そういえば)

ウル

(契約してる間
両契約者が相手のことを信頼してると
瞳の色が変化するって聞いたことある)

…あ。戻った。
なんだったんだ…?

ウル

(ま、おもしろそーだし。
言わないでおくか。)

ウル

ねー蒼ー

ん?

ウル

お揃いのアクセサリーほしい

いいよ

ウル

やった〜

すると

??

…見つけた。

吸血鬼ですが??

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