TellerNovel

テラーノベル

アプリでサクサク楽しめる

テラーノベル(Teller Novel)

タイトル、作家名、タグで検索

ストーリーを書く

音桜

はぁ〜…(やっと居なくなった……)

アイツらはつい先程別の道を歩いて行った

音桜

……(静かだな…それよりも早く母さんの傍に行かなきゃ…)

肩掛けカバンを両腕でぎゅっと抱き締め走ろうとしたら誰かに肩をトントンと叩かれ後ろを見ると知らない男に殴られ掛けた

音桜

!?っと……(んだよコイツ…)

反射的に体を動かし相手を睨みつける

音桜

随分なご挨拶だな、確か……クラスメイトの姫子だっけ……

姫子

あんた、あの御三方にどうやって近づいたクソビッチ

音桜

ビッチぃ?あの人達から勝手に近付いてきてんだ…それに、ビッチなのはお前の方だと思うけど?1日いるだけでお前のいろーんな噂……聞いてんだけど?

カバンの中からボイレコを取り出して「ほら、今ここで私が聞いた事…もう一度流してもいいけど?」と含みの籠った笑みを浮かべると女は顔をひきつらせた

音桜

あのさぁ、どうあの海鈴達が好きなんかも知んないけどアイツらある意味馬鹿だから

「姫」が横槍入れて不機嫌なんだよ、早くあの3人こっちに引き渡せ

音桜

???何言ってんのお前……あたしの頭が悪いだけか…?

「引き渡せ」…?「姫」?何言ってるんだコイツら

音桜

えっと……姫子って奴、お前あの3人と付き合ってんの?

姫子

付き合ってないわよ!私はあの御三方を狙っているのよ!あんたみたいなドブネズミみたいな顔をしたあんたにあの御三方を近づける訳には行かないの!

音桜

ん〜……?やば、何言ってんのかわかんね

結果…

音桜

日本語喋れよサルども

あ"!?てめぇ"!姫になんてこと言ってんだ!

音桜

姫姫言ってるけどこいつどこの国のお姫様だ?笑

音桜

お姫様ならボディーガードとか居るよな?なんで居ねぇんだ?笑どーせお前の中だけの「偽物の姫様」だな笑

と、煽りと皮肉を込めて言い放つと男が再度殴ろうとしてきた

音桜

はぁ〜…「警察さん?今な殴られそうなんですけど……」

カバンの中からスマホを取り出して耳に当て通報すると2人は逃げて行った

音桜

……バーカベー

通報はもちろん嘘、私だって平穏な学校生活を送りたいからな

音桜

ったく…こちとら時間ねぇのに……早めに帰ろ

あれから数日……数週間?まぁ結構な時間は経った

あの殴ってこようとした人達はこっそり教師側に流し込み今はなうで出席停止中だ

音桜

(ほんっと…バカなヤツら)

黒板に書かれた文字、問題を全てノートに書いて行き休み時間にはいつものヤツらが私の周りに蔓延る

海鈴

音桜?顔色が悪いですよ

音桜

んぁ?あ〜…ちょっとな(そう言えば月一のものが今来てたな…よく気づくな……)

海鈴

なんというか…青白いと言うか…痩せこけてる人みたいな…

音桜

へーきへーき…ちょっと辛いだけ……

顔を突っ伏させぐでぇーっとすると海鈴が制服のブランケットを掛けてくれた

音桜

はぁ……(気持ち悪い…お腹痛い…)

海鈴

本当にいいのか…?

音桜

素が出てる…

海鈴

保健室行くぞ、これ以上続けてるとぶっ倒れるぞ

音桜

へーき…

翠羽

??どーした?音桜、海鈴

私たちのやり取りを聞いた翠羽がひょこっと顔を出して聞いて来た

音桜

なんにも…

翠羽

あ〜…(察し)音桜あんま深く聞かんけど取り敢えず保健室行くぞ

透羽に手を引っ張られ渋々席から立ち上がると……

音桜

ドバァッ)んぅ!?(や、やばいやばい…凄い出てきた…きもちわる…)

翠羽

音桜!?

不快感と一気に波のように押し寄せてきた吐き気に耐え切れずその場に座り込むと教室にいた全員が「音桜ちゃん大丈夫?」「誰か保健室連れて行ってやれ!」と色んな声が聞こえたが…私には何が何だか分からずただその場で蹲ることしか出来なかった

音桜

はぁ…はぁ…ッ…ウプッ……

口を手で覆い呼吸を荒くさせていると透羽が制服のジャケットを私に羽織らせ流れるようにお姫様抱っこをして早足で保健室に向かった

海鈴

ッ…透羽のヤツ……一番乗りしやがって…

運ばれている最中に気を失ったのか気づけば保健室にいて保健室の窓から差し込まれる光の色はオレンジ色に染っていた

音桜

いたた…(お腹…それに頭も痛いな……)

下腹部を抑え蹲っていると保健室の先生が顔を出して「大丈夫?」と、優しく聞いてきた

音桜

えっと…平気ですけど…透羽は……

保健室の先生

あ〜、透羽くんならあなたが起きるまで教室に残るって言ってたわ

音桜

いつ起きるかもわかんないのに…?

保健室の先生

えぇ、もし起きるのが遅くなったらどうするのかって聞いたんだけどね、そしたら…

翠羽

もちろん俺が最後まで連れて行きますし先生たちから見てそれがアウトなら俺の親呼んでもらえばいいです、事情は俺から話しますんで

保健室の先生

ってね、あなたの事情は既に知ってるからそう無げに出来なくてね…

音桜

そう…でしたか

体を起こしベッドの縁に座る

保健室の先生

もう体は平気?もしまだ違和感があるなら寝てていいのよ?

音桜

いえ、もう平気です

保健室の先生

そう?

音桜

はい、色々ありがとうございます

保健室の先生

いいのよ、私よりも透羽くんにお礼を言ってあげて、あの子ね、貴方が途中で気絶した時凄い心配してたのか冷や汗が凄かったんだから

音桜

!!わかりました、そうします

保健室の先生

えぇ、それじゃあ気をつけてね

音桜

はい

転校生の私は…惚れられ易い人?

作品ページ作品ページ
次の話を読む

この作品はいかがでしたか?

2

loading
チャット小説はテラーノベルアプリをインストール
テラーノベルのスクリーンショット
テラーノベル

電車の中でも寝る前のベッドの中でもサクサク快適に。
もっと読みたい!がどんどんみつかる。
「読んで」「書いて」毎日が楽しくなる小説アプリをダウンロードしよう。

Apple StoreGoogle Play Store
本棚

ホーム

本棚

検索

ストーリーを書く
本棚

通知

本棚

本棚