音桜
アイツらはつい先程別の道を歩いて行った
音桜
肩掛けカバンを両腕でぎゅっと抱き締め走ろうとしたら誰かに肩をトントンと叩かれ後ろを見ると知らない男に殴られ掛けた
音桜
反射的に体を動かし相手を睨みつける
音桜
姫子
音桜
カバンの中からボイレコを取り出して「ほら、今ここで私が聞いた事…もう一度流してもいいけど?」と含みの籠った笑みを浮かべると女は顔をひきつらせた
音桜
男
音桜
「引き渡せ」…?「姫」?何言ってるんだコイツら
音桜
姫子
音桜
結果…
音桜
男
音桜
音桜
と、煽りと皮肉を込めて言い放つと男が再度殴ろうとしてきた
音桜
カバンの中からスマホを取り出して耳に当て通報すると2人は逃げて行った
音桜
通報はもちろん嘘、私だって平穏な学校生活を送りたいからな
音桜
あれから数日……数週間?まぁ結構な時間は経った
あの殴ってこようとした人達はこっそり教師側に流し込み今はなうで出席停止中だ
音桜
黒板に書かれた文字、問題を全てノートに書いて行き休み時間にはいつものヤツらが私の周りに蔓延る
海鈴
音桜
海鈴
音桜
顔を突っ伏させぐでぇーっとすると海鈴が制服のブランケットを掛けてくれた
音桜
海鈴
音桜
海鈴
音桜
翠羽
私たちのやり取りを聞いた翠羽がひょこっと顔を出して聞いて来た
音桜
翠羽
透羽に手を引っ張られ渋々席から立ち上がると……
音桜
翠羽
不快感と一気に波のように押し寄せてきた吐き気に耐え切れずその場に座り込むと教室にいた全員が「音桜ちゃん大丈夫?」「誰か保健室連れて行ってやれ!」と色んな声が聞こえたが…私には何が何だか分からずただその場で蹲ることしか出来なかった
音桜
口を手で覆い呼吸を荒くさせていると透羽が制服のジャケットを私に羽織らせ流れるようにお姫様抱っこをして早足で保健室に向かった
海鈴
運ばれている最中に気を失ったのか気づけば保健室にいて保健室の窓から差し込まれる光の色はオレンジ色に染っていた
音桜
下腹部を抑え蹲っていると保健室の先生が顔を出して「大丈夫?」と、優しく聞いてきた
音桜
保健室の先生
音桜
保健室の先生
翠羽
保健室の先生
音桜
体を起こしベッドの縁に座る
保健室の先生
音桜
保健室の先生
音桜
保健室の先生
音桜
保健室の先生
音桜
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