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片瀬菜帆
（瑞江くん…）
片瀬菜帆
（今日は話せるかな）
ガラッ
片瀬菜帆
あっ、今日も一番乗りだ
片瀬菜帆
（暇だなー）
片瀬菜帆
（そういえば消しゴムに好きな人の名前を書くと恋が叶うっていうおまじないあったな）
片瀬菜帆
片瀬菜帆
書いちゃった///
ガラッ
ドキン！
片瀬菜帆
（瑞江くんだ…）
片瀬菜帆
お、おはよう
瑞江寿也
おはよ
片瀬菜帆
瑞江くんいつも早いね
瑞江寿也
早く来た時の教室に人が少ない感じが好きなんだよ
片瀬菜帆
へぇ～
実は私も好きなんだよね
実は私も好きなんだよね
瑞江寿也
気が合うな（笑
片瀬菜帆
うん
片瀬菜帆
（ドキドキ）
──会話が途切れる──
丹澤さん
キャハハハ！
丹澤さん
まじウケる～!!
瀬戸さん
アイツほんとバカじゃん
瀬戸さん
あははっ！
片瀬菜帆
（あっ、丹澤さんたちだ）
片瀬菜帆
（私はいつも1番に来るけど）
片瀬菜帆
（2人っきりになることなんてめったにないから嬉しかったのにな…）
瑞江寿也
相変わらず元気だよな、あの2人
瑞江寿也
まだ教室から遠くにいるのにこんなに声が聞こえてる
片瀬菜帆
うん
片瀬菜帆
（瑞江くんもやっぱりああいう元気な女の子が好みなのかな…）
瑞江寿也
俺は教室で静かにしてるような女子の方が好きだけどな
片瀬菜帆
（えっ心を読まれた？）
片瀬菜帆
ふーん、そうなんだ
瑞江寿也
興味無さそうな返事だな（笑
片瀬菜帆
そんなことないよ
片瀬菜帆
（興味ありそうな反応したら好きってバレちゃうよ）
ガラッ
丹澤さん
ぺちゃくちゃ
瀬戸さん
ぺちゃくちゃ
瑞江寿也
《立って提出物を出しに行く》
瑞江寿也
《菜帆の机の横を通る時にメモを置いていく》
ドキンっ
片瀬菜帆
片瀬菜帆
（えっ…何これ…）
片瀬菜帆
《メモを開く》
瑞江寿也
瑞江寿也
瑞江寿也
瑞江寿也
【放課後、屋上で話そうよ】
片瀬菜帆
（えっ/////）
バチッ
片瀬菜帆
（目が合った…/////）
片瀬菜帆
（私もお返事書こう）
片瀬菜帆
片瀬菜帆
【もちろんいいよ！】
片瀬菜帆
──放課後、屋上
片瀬菜帆
･･････──
片瀬菜帆
（誰もいないや）
片瀬菜帆
（しばらく待っとこ）
数分後
瑞江寿也
お待たせ
片瀬菜帆
あっ、瑞江くん！
瑞江寿也
待たせちゃってごめんね
片瀬菜帆
大丈夫
今来たところだから
今来たところだから
瑞江寿也
俺、前から好きなんだ
片瀬菜帆
（えっ…もしかして…）
瑞江寿也
瑞江寿也
この景色が
片瀬菜帆
…。
片瀬菜帆
（勘違い…）
片瀬菜帆
（そうだよね。私のこと好きになるわけないよね）
瑞江寿也
この学校って高いところにあるから景色の邪魔になるものとかなくて
瑞江寿也
海も見えるし綺麗な景色だから結構来るんだ
片瀬菜帆
へぇ…
片瀬菜帆
私、屋上って初めて来たんだよね
瑞江寿也
そうだったんだ
瑞江寿也
いい景色でしょ^^*
片瀬菜帆
うん
片瀬菜帆
私も、好きだよ
片瀬菜帆
片瀬菜帆
この景色
しばらく沈黙が続く
片瀬菜帆
あのっ
瑞江寿也
あのさ
2人の声が被る
瑞江寿也
なっ、なに？
片瀬菜帆
いやっ瑞江くんから…
瑞江寿也
…あのさ
瑞江寿也
できれば俺の事瑞江くんじゃなくて…
瑞江寿也
名前で呼んでくれないかな
瑞江寿也
///
片瀬菜帆
う、うん…わかった///
瑞江寿也
俺片瀬さんのこと名前で読んでいい？
片瀬菜帆
うん
──それから、いろんな話をした──
瑞江寿也
ごめんね、こんな時間まで残らせちゃって
片瀬菜帆
ううん、大丈夫
片瀬菜帆
楽しかったから時間が経つのも忘れちゃったよ
瑞江寿也
そっか
よかった
よかった
片瀬菜帆
また明日ね
瑞江寿也
うん、また明日
片瀬菜帆
バイバイ
瑞江寿也
バイバイ
電車の中でも寝る前のベッドの中でもサクサク快適に。
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