俺とウルドとシャルルは
ガキの頃からの幼馴染みだ
だけど本当は……
俺らは“三人”ではなく
“四人”だった
ウルド
ウルド
シャルル
カイト
カイト
レイト
俺には妹が居た
名前は“レイト”
俺と同じ白い髪に
俺とは反対の紅い目をしてた
俺と同じで魔法が使えない
それでも腕っ節は強かった
レイト
カイト
俺より体力もあったし
俺は身体が小さく
食べる量も少なかったから
体力もそんなになかった
ある日ウルドが
ウルド
シャルル
シャルル
ウルド
レイト
レイト
レイト
シャルル
カイト
シャルル
シャルル
レイト
シャルル
シャルル
カイト
俺がここで
興味を持ったりしなければ
あんな事には……
カイト
祖父
カイト
カイト
カイト
祖父
祖父
祖父
祖父
祖父
祖父
祖父
祖父
カイト
祖母
祖母
カイト
カイト
あの時の
じいちゃんの言いつけを
守ってさえいれば……
カイト
カイト
俺は好奇心が抑えられなくて
その石を見に行った
カイト
カイト
その時……
剥がせ……
カイト
剥がしてくれ……
助けてくれ!!
カイト
あの時
あの“声”の言う事を
聞かなければ……
ベリッ!!
ブワァッ!!
カイト
???
???
???
???
カイト
カイト
???
???
ベリアール
ベリアール
ベリアール
カイト
この時俺は初めて
“死”を
肌で感じた
祖父
カイト
カイト
ベリアール
ベリアール
カイト
祖母
祖母
祖父
祖父
カイト
ベリアール
祖母
ザシュッ!!
祖母
カイト
この後
俺を庇ってじいちゃんも
ベリアールに殺された
ベリアールは
街の一番の精霊士
“アナスタシア先生”に
この世から祓われた
しかし俺は……
俺“達”は
“大悪魔”を解放した
“大罪人”として
“印”を付けられた
俺は“毒蜘蛛の刺青”
レイトには同じ
“毒蜘蛛の焼印”が
身体に刻まれた
その後俺達は
奴隷として使われて
レイトは弱って死んだ
レイト
レイト
レイト
それがレイトの
“最期の言葉”だった
カイト
カイト
ハル
カイト
カイト
カイト
カイト
ハル
カイト
ハル
ハル
カイト
カイト
ハル
ハル
ハル
ハル
ハル
カイト
ハル
ハル
カイト
カイト
ハル
カイト
カイト
ハル
カイト
俺は子供みたいに
大声で泣いた
ハルはその間ずっと
俺を抱きしめて
受け止めてくれた
この時……
自分の事で久々に
泣いた気がする……
コメント
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ハル:頑張ったねカイト…偉いよ ヨシヨシ(。´・ω・)ノ゙