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あの...とりまタヒんできます。んで感想書きます。(は? いやまって尊すぎないかこれ。ほんとに神作品すぎてやばい。今まで生きてきた中で1番尊い作品に出会ってしまった。やばい。好き。ほんとに。マジで。 大好きです。(え?
attention! ・地雷さんは今すぐUターン! ・まろにきが付き合って同棲してます(終盤には白水、赤桃要素も含まれます) ・様々な天気の日の青黒のお話をお楽しみください☀️ ・nmmn ・ご本人様方とは何も関係のないフィクションです ・口調&キャラ崩壊あり ・通報❌
曇りの日
使っていたパソコンの電源を一度落とし、口から息を吐き出した。
悠佑
今の今まで部屋に篭って歌ってみたを撮っていたのだが、なんだか今日は調子がイマイチらしい。撮り直しに撮り直しを重ねたが、納得の行くレベルには至らなかった。
まぁこんなことを某青い鳥のアプリで呟けば、優しいリスナー達はそんなことないとか努力家で凄いとか云々褒めてくれるのだろうけど。
それでもこの性格上、自分が納得行かないと嫌だし、そもそも聞いてもらうものなのだから最高な状態に仕上げたいのが一活動者としての意地なのだ。
だからと言って、俺もそこまで馬鹿ではないので、我武者羅にただひたすら撮るなんてことはしない。駄目な時は一旦間を置くのも大事だ。
息抜きをしようと部屋を出る。防音室の重い扉を開けリビングに出ると、ソファの上に死体が・・・、おっと表現が宜しくない。
If
悠佑
むにゃむにゃ、と寝言を呟き、その体格もあってか少し窮屈そうなソファの上で身動きをしたまろに、思わず笑いが溢れた。
と言うか休めとるよ。現在進行形で。
今日は休日。仕事が無いからと朝9時過ぎにのそのそと起きて来たまろは、昼飯を食べてからまたソファで寝落ちした。
社畜をしている彼は疲れていることだろうし、存分に眠れるのなんて休日くらいなのだから好きにさせたいと俺はさっさと防音室に引っ込んでいたのだ。歌みた撮りたいのもあったし。
しかしそんな歌みた収録が難航し一時中断。まろは寝ているし、何をしようか。夕飯を作るにはまだ早い。
少しその場で考えた後、俺はよし、と小さく呟き歩き出した。
悠佑
よし、とか言って決めたものの、行動に移して数十秒でこれである。
休日なんだし偶にはちゃんと外に出よう、気分転換にもなるかもしれない。と考えたのがついさっきのこと。この日初めて外に出た俺は、頭上に広がる空を見て早速気分を落としたのだった。
俺はもっとこう、快晴とかを期待していたのだが、目の前に広がるのはなんとも言えない白くもやがかかったような空。これでもかと言うほどの曇り空だった。
曇り空って気分が上がらない。俺はあまり曇りの日が好きではない、と言うか、特別良いところを見つけられない。
晴れの日は言わずもがな、雨の日はまぁ濡れるのは嫌だがその音を聞くのは結構好きだ。雪の日なんて初雪だだの積もっただのみんな喜ぶだろう。雪かきは嫌やけど。
それが、曇りってなんだ。気分は上がらないしそのハッキリしない天気になんだかこっちの心までモヤモヤしてくる。
やっぱり家に戻ろうか。いや、でもせっかく出たんやし、と葛藤。
天気アプリを見てみれば、どうやら今日は一日中曇りらしい。降水確率が低いのはありがたいが、晴れる可能性も無いのか。
何処に行ったものか。近くのコンビニ?公園くらいまで走るか?それともスーパーに行って今日の夕飯の具材でも調達しようか。メンバーの家にアポ無し訪問?いや流石にあれか、せめて連絡・・・あっスマホ置いて来た。
さて、財布片手にどうしようかと行き先に迷う。
なんだかずっと気分が上がらない。こんな空だし、歌みたも微妙だったし。人間ってやっぱり天気に左右されるんかなぁ、なんて深いところまで考える。が、すぐに思考放棄。
初兎の家にでも突撃してやろうかな。アイツなら暇やろ、と失礼なことを考える。
行き先もいまいちハッキリ決めないままぶらぶらと歩いていると、後ろからガバッと誰かに抱き締められた。
悠佑
If
悠佑
聞き慣れた声に振り返れば、その頭を見て俺は思わず吹き出した。
悠佑
そう言えば、昼飯を食べてる時もろくに直してない寝癖が暴れていたな。休みだから良いの!と直していなかった寝癖が、さっきの昼寝で新たに出来たのであろう寝癖と混ざってこれはもう立派な芸術である。
まろって寝相凄いからな。その場からは動かないのにドリルみたいに回転し・・・、この前配信で言ったな。
手櫛でとかしながら、そのぴょんぴょん跳ねる寝癖を撫でる。まろ、この髪でここまで来たんか。
If
悠佑
起きたら一緒にいた相手がいない時の不安は分からなくもないから、素直に謝る。俺はそこで多分ぐるぐる考えてしまうけど、まろって行動派やな。
悠佑
If
悠佑
まろは至って本気なのかもしれないが、熱意が凄過ぎて笑ってしまう。と言うかそんな頭で言われても妙に緊張感が伝わらんのよ。
悠佑
If
思わず笑い出す俺に、まろは首を傾げた。
If
悠佑
良いこと。
さっきまでこの空みたいにパッとしなかった気分が、いつの間にか明るいものに変わっていた。
悠佑
If
曇り空にもう惑わされないくらい、俺の心を明るく照らしてくれる太陽が。
雨の日
If
会社を出て広がっていたのは、真っ黒な雲に覆われた空。
辺りが暗いのは、夜だからなんて簡単な理由だけでは無いだろう。
すぐそこの車道を走る車が、水飛沫を上げて走り去って行く。
空から降りしきる雨の音が嫌と言うほど大きく聞こえる。
今日の朝、俺は慌ただしく家を出た。
急な会議が入ったと連絡が来たのが、のんびりあにきと朝食を食べていた時のこと。
会議で使う書類などの準備だってある。いつも通りに家を出れば、会議に間に合わないのは目に見えていた。
連絡を見て、食べていたトーストを咥えたままドタバタと準備をして家を飛び出した。
帰り雨降るらしいから傘持ってけよ〜
なんて、準備中に聞いた彼の言葉を、家を出る頃にはすっかり忘れてしまっていた。
If
大好きな恋人が気にかけてくれたのにそれを忘れてしまった自分も、この天気も。
今日はとことんついてない。朝急に入った会議もそうだが、後輩のミスで一緒に頭を下げ、資料作成ミスで上司から叱責を喰らい、あにきが作ってくれた大大大好きな弁当を落として。
そして、この始末である。
なんなんや今日は。厄年ならぬ厄日か?メンバーカラーが青なだけに心もブルーってか?はぁ??
落ち込むどころか一周回ってイラついてきた。もうやだ、会社とか一旦投げ出してあにきとずっと家で過ごしたい!!
なんて、自分の心の欲を爆発させたところでこの雨は止まないわけで。
If
500円を一度しか使わないであろうビニール傘に当てるなんてなんだか癪だが、こればかりは仕方が無い。
びしょ濡れになって帰る方があにきに迷惑をかけるだろう。いや、でもあにきなら笑ってタオルで髪とか拭いてくれるんじゃ・・・!
なんて、恋人兼ファンとしての考えが暴走する中、ぶんぶんと頭を横に振った。
しょうがない。ビニール傘を買ってさっさと帰ってあにきとゆっくりしよう。
そう決意し、1番近いコンビニまでダッシュを決めようとしたその時。
悠佑
If
雨で視界が悪い中、こちらに向かって手を振りながら駆け寄ってくるその姿。その声。間違える訳がない。
If
悠佑
If
悠佑
まぁあの急ぎ様じゃ忘れてくだろうなとは思っとったけど、なんて笑うあにきに、なんだか体の力が抜けて行く気がした。
悠佑
If
尊い。その一言に尽きる。
あまりの尊さに言葉という言葉すら発せなかった。なんだはぇって。
いや、でも、可愛すぎん?優しすぎん?完璧過ぎん?推しが尊い。なんなんだあにきは、あぁ俺の恋人か。え、マジで?俺前世でもしかして人の命救った??
悠佑
If
悠佑
今日のあの数々の小さな不幸はこの為にあったのだろうか。それならプラマイゼロどころか断然プラスだ。
朝あの連絡が来る前以来の幸せに、思わずオタクが顔を覗かせる。覗かせるどころやないな、ばっちり目の前まで出て来たわ。
・・・とりあえず一旦落ち着こう。あにきが困る。
一度深呼吸をして、なんとか落ち着きを取り戻す。そして俺が乱心してる間もうずっと待っていてくれたあにきを見る。うんかわいい。
If
悠佑
違和感を感じて思わず呟いた。そうして気付く。あにきは傘を一本しか持っていなかった。
悠佑
あにきも今漸く気付いたんだろう。自分の手元と傘を交互に見て視線を彷徨わせた後、悪い!!と勢いの良い謝罪が飛んで来た。
悠佑
If
雨。一本だけの傘。クセ。
少し思考を巡らせ、ここ最近の雨の日の記憶が蘇る。
If
あにきあにきっ!相合傘で帰ろ!
ええけど、狭くね?(笑)
あにきと一緒ならいいの!くっついて帰ろ〜!!
しゃあないなぁ〜
最近2人で出かける時、雨が降ればいつも相合傘で歩いていた。
2人とも傘は持っているのに、一番最初に俺が発案してからは毎回自然と相合傘で。
お互いなるべく濡れない様に気を付けながら、1本の狭い傘の下で2人、肩をくっつける様に身を寄せ合って歩くあの時間が、俺は結構好きだった。
それで、そのクセで一本だけ持って迎えに来たってこと・・・?
悠佑
If
悠佑
慌てて踵を返そうとするその手首を掴む。名前を呼べば、彼は驚いた様に俺を見る。
If
悠佑
If
いつかと全く同じ言葉で微笑めば、あにきもくしゃっと嬉しそうに笑みを溢した。
悠佑
やっぱり狭いね、なんて笑いながら、2人で肩をくっつけて歩こう。
さっきまで忌々しかったこの雨の音も、なんだか幸せな音に聞こえる。
身を寄せ合って歩こう。お互いが濡れない様に。
でももし濡れてしまったら、濡れちゃったねなんて笑いながら、お互いの体を、髪を拭き合おう。一緒にお風呂に入って温まって、雨の音でも聞きながら家でゆっくり過ごそうか。
ああ。俺って、雨の日結構好きかも。
何をしても、何が起こっても、君が一緒なら幸せに変わるんだから。
雪の日
-hotoke-
りうら
初兎
ないこ
りうら
-hotoke-
初兎
ないこ
りうら
初兎
If
公園に来てほんの数十秒。あっという間に始まった雪合戦。巻き込まれない様に、そそくさと雪玉が当たらなそうな場所まで逃げた。
ないこハウスにメンバーで泊まったのが昨日のこと。雪は昨日の夕方から降っていた。
夕飯を食べながら見ていた天気予報で、明日には積もるでしょうと天気予報士のお姉さんが言うのを聞いて(主に子供組が)大いに盛り上がっていた。
クリスマスにサンタ待ってる子供か?ってくらいには、子供組がソワソワソワソワと中々寝付けていなかった。雪とか今まで何回も見とるやろ、若いなコイツら。なんて思ったものだ。
生憎、普段社畜してる社会人には雪合戦に参戦してはしゃげるほど子供心は残っていない。と言うか、雪で遊びたい欲よりも寒いが勝ってしまっている。何対何とかではない。ストレート勝ちで。
外に出てこの公園まで来ただけでも偉いと思う(ほぼ引っ張り出されたのだが)。個人的には朝食を食べた後そのままこたつでもう一眠りでもしたいところだったのに。
ないことかあれ素手やん。ガチ勢なんか?一応ないこも社会人やったよな?え、俺がおかしいん?
あ、いむしょーが仲間割れした。
ほとけの雪玉が頭にクリーンヒットしたしょにだが、ほとけへと矛先を変える。面白がったりうらがしょにだに追い打ちをかけるかの様に雪玉を当てる。チーム戦がいつの間にか崩壊して個人戦として始まる乱闘。カオスか。
元気やなぁ、と遠目にそれを見つめながら、首に巻いたマフラーに顔を埋めた。ないこハウス戻ってええかな。
雪がちらほらと降り出した。これからまた積もるのだろうか。
なんてぼんやり考えていると、頬にピタッと何かが触れた。
If
悠佑
その温度に驚いてシュバッと離れれば、いつの間にか姿が無かったあにきが立っていた。
手に持っているのは缶のココア。熱かったのはこれか。
悠佑
If
悠佑
1本を俺の手に握らせ、もう1本を小さく掲げてにひひっと笑うあにき。
If
悠佑
If
大好きな恋人の前ではかっこよくありたいのが男としてのプライドである。些細なことだろうと、あにきにだけお金を出させるのはなんだか落ち着かない。
If
悠佑
俺の鼻を摘み、間抜け面、なんておかしそうに笑うあにき。これが他のメンバーならば雪でも投げつけていたが、相手があにきなだけでこんなにも愛くるしいものに変わる。
If
悠佑
その頬に、ココアを持ってない方の片手を添えた。
If
悠佑
あ、耳まで真っ赤。
視線が泳ぎに泳ぎまくるあにき。照れてるのかわいいなぁなんて思いながら、ふと思う。なんかこの体勢、キスするみたいやな。
悠佑
手を少し添え直して、その顔をそっと持ち上げる様にすれば、あにきもその雰囲気を感じ取ったのだろう。おずおずと向けられた視線と視線が絡み合う。
If
受け入れる様に目を瞑った彼に、顔を近づける。
その距離は、もう───
If
悠佑
距離が0になる直前、横から俺の頭に勢い良くぶつかって来たのは、言わずもがな雪玉。
目の前のあにきも驚いた様子で俺を見る。俺はギギギ、なんて音が出そうな動きでゆっくりと雪玉が飛んで来た方向を見た。
初兎
-hotoke-
りうら
ないこ
ムードもクソもあっという間に無くなった中、俺はワナワナと震える体で足元に積もる雪をガシッと一掴み。
悠佑
If
ココアを預け、片手に捕まえた雪を両手でしっかりと固めた。
If
-hotoke-
ないこ
初兎
りうら
その日、散々雪まみれになった俺は、次の日無様にも風邪を引くのだった。
If
悠佑
風が強い日
びゅうびゅう、ガタガタ。そんな大きな音に、俺の意識はゆっくりと浮上する。
まだぼんやりとした意識で何度か瞬きを繰り返していると、またゴーゴーと音が聞こえる。
これは目覚まし要らずやなぁなんてしょうもないことを考えていると、隣で眠るまろがぴくりとその瞼を動かした。
If
悠佑
If
殆ど開いてないと等しいそのしょぼしょぼした目に、思わず笑みが溢れる。
If
荒れている外の音を聞き、まろが呟く。小さく頷いて、カーテンの閉まった窓を見た。
今日は一日風が強いらしい。正確には昨日の深夜から。強風注意報も出てるようだ。今日が休日なのが不幸中の幸い。こんな中外に出るなんて大分無茶だ。
のそっとベッドを降り、カーテンを持ち上げて窓の向こうを覗いた。
悠佑
丁度、何処から飛んで来たのか分からないビニール袋が荒ぶりながら目の前を飛んで行った。見える範囲の木々は吹き荒れる強風に揺らされ、忙しなく揺れている。
こんな天気だから、いつも程良く人通りがある道にも人影一つ見えなかった。
If
悠佑
明日家から出た時の惨状が心配だ。うん、考えたくもない。
寝起きでまだちゃんと目が覚めてない舌足らずなまろを見れば、上半身だけ体を起こしてぼーっとこっちを見ていた。
悠佑
折角の休日。5日ほど前まで、最近出かけられてなかったから今度の休みは何処かに行こうかなんて喋っていたのだが。そんな考えは簡単に打ち破られてしまった。
カーテンを閉め直し、時計を見た。大体いつも起きる時間だ。朝飯作るかぁ。
ぐっと伸びをする俺を依然ぼんやりと見つめていたまろが、あにきあにき、と手招きをした。
悠佑
なんだと首を傾げて近付く。起きれないから引っ張って起こして、なんて言うんだろうか。
悠佑
まろの近くまで辿り着き、どうしたん、と口を開こうとした時、まろが俺の手を掴みぐいっと引いた。
突然の事に驚き対応出来ず、俺の体は簡単にベッドへ逆戻り。あっという間にまろの腕の中。
悠佑
If
にへへ、とへにゃへにゃした笑みを浮かべるまろ。その腕はしっかり俺の背中に回されている。
If
悠佑
If
むふふ!と面白い遊びを思い付いた子供の様に、何処か誇らしげに自慢げに笑うまろの言葉に少し考える。
どうせこんな風じゃ外には出られない。今日はいれいすでの活動も無いし、2人でここまでゆっくり出来るのも珍しい。
ベッドもまろの腕の中も、彼の体温で心地良いくらいに温かい。一度目が覚めたと思ったが、またすぐに睡魔がやって来そうだった。
悠佑
If
返事の代わりに、俺もまろの背中に腕を回し、その胸元に擦り寄った。あ、あったかい。
贅沢な一日だ。一度起きて、君の温かい腕の中で二度寝して。次起きた時は、のんびりお昼にしよう。最近ハマってる曲を2人で聴き合って、それから、それから。
ああ、案外幸せな休日だ。
風の音ももう気にならないくらい、微睡みに沈んでいく。
背中に回された腕が、俺の頭を優しく撫でたのが分かった。
If
風が強い日も、悪くない。
晴れの日
眩しい太陽。
サラサラ光る砂浜。
キラキラ輝く青い海。
-hotoke-
初兎
-hotoke-
ないこ
りうら
この暑さに負けないくらい、はしゃいで騒ぐメンバー達。
ちゃんと水分取れよーなんて、珍しく俺が保護者っぽいことを言ってみる。水をかけ合ってるアイツらにはもう聞こえてない様だが。
ないこが立てたパラソルの下で、俺は4人を眺めていた。夏。夏だ。今年ももうそんな季節か。
と言うかなんかこの構図デジャブ。なんなん、俺歳なんかな。いや俺やって海にテンションが上がってないとかじゃない。むしろ上がってるから!!ほら、荷物見とく人って大事やん!?
なんて、誰に対してか分からない反論を心の中で繰り広げていると、後ろから声が降って来た。
悠佑
If
大好きな彼の声にパッと後ろを振り返った俺は、その姿を見てカチンコチンに固まった。
悠佑
If
悠佑
If
パクパク。口の開閉だけを繰り返し、一向に言葉は音にならなかった。
あにきの長くて綺麗な髪はお団子にまとめられていて、長さの問題で少し降りているその髪すら魅力の一つ。
羽織った白いシャツから覗く頼もしい体付き。それでも、かっこいいとかそう言うのよりかわいいが勝ってしまうのはやっぱり恋人フィルターと言うものなのだろうか。
夏のせいさ こんなに頬が赤いのは
悠佑
If
悠佑
If
あにきに恋してのぼせそうだよ。
りうら
悠佑
りうら
ないこ
りうら
悠佑
ないこ
悠佑
If
パシッと手を握られ、分かりやすく動揺してしまった。
悠佑
If
あにきはそのまま俺を引っ張って走り出した。いってら〜なんて赤組の声を背中で受けながら、あにきの背中を追って走る。
悠佑
水飛沫を上げ、あにきが海に飛び込んだ。日光を受けキラキラと反射して輝く水が跳ねる。
悠佑
この太陽と、君の笑顔はどっちが眩しいんだろう。
その笑顔に見惚れていると、バシャッと顔に水がかけられる。
If
悠佑
If
ああもう、その笑顔は反則!!
キラキラ煌めく この海と
ドキドキ波打つ 僕のハート
この気持ちは恋のスタート
もう限界!君にズッキュン♡です!
If
悠佑
バシャッと水をかけ返せば、ふんわりとしていたその前髪がぺしゃりと水と共に垂れる。
悠佑
初兎
-hotoke-
悠佑
初兎
悠佑
初兎
-hotoke-
あぁ、その眩しい笑顔を簡単に振り撒かないで。
その太陽に溺れるのは、俺だけで良いのに。
ジリジリ焼けつくこの視線
ダメダメもう君を独占
超えちゃいたいよこの一線
もうずっと!君に夢中♡です!
If
悠佑
その手を引っ張って、自分の背中から水の中にダイブ。
日光が差し込む水の中で見るその姿は、やっぱり何よりも輝いて見えた。
悠佑
If
悠佑
If
普通に過ごしていて、この歳で海でこんなにはしゃぐなんて。考えてもいなかった。
あれもこれも、やっぱりいれいすがあって、そして隣にあにきが居るから。
なんだって最高な毎日に変わるんだよ。
悠佑
If
目を細めたあにきが、俺を見て口元を緩ませた。
悠佑
If
あぁ駄目だ、にやける顔を抑えられない。
考えることが、どうしてこうも同じなんだろう。
どうして、こんなにも嬉しいことを言ってくれるんだろう。
If
悠佑
If
何があっても、どんな時でも俺を照らしてくれる。目を瞑ってしまうくらい、眩しい太陽。
君の心が、表情がどれだけ曇っていても、俺が照らしてみせるから。
これから君も、隣でずっと俺を照らしてね。
初兎
-hotoke-
初兎
-hotoke-
初兎
-hotoke-
初兎
-hotoke-
初兎
-hotoke-
夏のせいだよ
夏のせいだよ
初兎
言い訳はあとで考えて
りうら
ないこ
りうら
ないこ
りうら
ないこ
りうら
ないこ
ぞ。言い終える前に響いたリップ音。
ないこ
りうら
ないこ
りうら
夏のせいだよ
夏のせいだよ
りうら
Loveが止まらない
夏のせいだよ
夏のせいだよ
言い訳はあとで考えて
悠佑
If
悠佑
If
悠佑
If
365日、どんな天気、どんな日だろうと。
君が一緒なら、大好きになるんだ。
最高の夏が始まる予感。
ああ、好きなんて言葉じゃ全然足りない。
この思いは止められないよ
La La lovin'you
悠佑
If
はにかむその視線を受け取り、彼の言いたいことを察して自然と上がる口角。
どんな天気でも大好きになれる。でも、君と過ごす1番大好きな日は。
太陽にも負けない笑顔を浮かべて、2人で声を上げる。
晴れの日!!
月見。
月見。
月見。
月見。
月見。
月見。
月見。
月見。
月見。
月見。
月見。
月見。
月見。