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鋭いボールが凌真のバットに当たる
そのままボールはどんどん伸びて
凌真 彩月
ホームランやっっっ！！
会場に歓声が響き渡った
その後、凌真の活躍もあって有利な状態で試合を進めた
でも
仲間のエラーが重なり、
試合終了の笛がなる頃、点数の差は開いていた
凌真
負けた…
彩月
負けちゃった…
凌真
どうすれば…
耐えきれなくなって
心を落ち着かせるために誰もいない場所へ向かった
凌真
どうやって彩月に会えって言うねん…
凌真
俺
凌真
かっこわりぃ…
彩月
かっこわるくない
凌真
…え？
彩月
かっこよかった
彩月
ものすんごくかっこよかったで
凌真
彩月？
彩月
キラキラしてた
彩月
凌真、誰よりも
彩月
いっっちばん輝いてた
彩月
凌真が1番ヒーローやった
凌真
俺、
凌真
負けたら伝えられねーじゃん…
彩月
勝ったよ
彩月
凌真は
凌真
え？
彩月
言ったやん
彩月
誰よりも輝いてたって
彩月
やから
彩月
伝えて欲しい
凌真
おう
凌真
俺、彩月が好きや
凌真
ほんまは今日勝って甲子園に彩月と行きたかった
凌真
叶えられへんかったけど俺のそばに居てくれへんかな
彩月
うん、
彩月
凌真のそばに居てやる
彩月
ずっとずっと
彩月
隣に居る
彩月
凌真は彩月のヒーローやから
電車の中でも寝る前のベッドの中でもサクサク快適に。
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