今日は雨だね
服、濡れちゃうよ
寒くないかな
寒くないよ
俺ね、夢を叶えたんだ
凄いじゃん
ずっとここにいたいな
居てほしいけれど、帰って。
ねぇ…元気?
うん。元気だよ
寂しくない?
少しだけ寂しいな
…一緒に、行かせて
だめだよ。
もう、君といたいんだ
そんなの、俺だって…
帰らなきゃ、だめかなぁ…
うん、そうして?
…また会おう…?
…何十年後かにね。
…会いに来るから
…遅くなっていいから、お土産話、いっぱい持ってきてね
ばいばい
またね。
ある病院の一室で、彼は目を覚ました
『ないこっ…!』
『よかったぁっ…』
『ないちゃんっ!』
『もぅっ…無理すんなっ…』
その中心で、一人だけ寂しさにくれている人物がいた
『…___に、会ったんだ』