短編集

君から見た僕は

きっとただの友達の友達

たかが知人Bに向けられた笑顔があれならもう

君を惚れさせる黒魔術は知らないし

海に誘う勇気も車もない

でも見たい

となりで目覚めて

と笑う君を

会いたいんだ今すぐその角から飛び出してきてくれないか

夏の魔物に連れ去られ

僕のもとへ

生まれた星の元が違くたって

偶然と夏の魔法とやらの力で僕のものに

君の恋人になる人は

モデルみたいな人なんだろう

そいつはきっと君より

年上で

白い肌がよく似合う洋楽好きな人だ

キスをする時は君が少し屈んで

髪を撫でて君が笑います

ダメだ何一つ勝てない

いや待てよそいつ誰だ

会いたいんだ今すぐその角から

飛び出してきてくれないか

夏の魔物に連れ去られ僕のもとへ

君が他の誰かを気になっていたって

偶然とアブラカタブラな力で

僕のものに

この胸の焦りに身をまかせ

君のとこに走ったとして

実は僕の方が

夏の魔法的なもので舞い上がってました

って怖すぎる

真夏の空の下で

震えながら君の事を考えます

好きなアイスの味はきっと