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私は昔から顔が良かった
だから
愛されなかった
両親は愛してはくれなかった
父は私に手を出し
それを知った母は壊れてしまった
母は父と一緒に逝き
私は親族にたらい回しにされ
結局施設に引き取られた
施設は所謂貧乏で
そこには私の求めるアイは無かった
嘘じゃない本当のアイが知りたい
ううん
やっぱり嘘でもいい
私にアイを頂戴
バタン
扉が閉じられると同時に腕を引っ張られ唇を塞がれる
男は荒い息をしながら舌をねじ込んでくる
これはアイなの?
私が求めてるアイはもっと、、、
ねぇ、キモチイ?
もっと、ーーちゃんが欲しい
キモチワルイ
1番に感じたのは嫌悪感
だけど、耐えていたら甘美なアイになるかもしれないと自分に言い聞かせて受け入れる
女は自我が無いように、男は理性の無いケダモノのように足を進める
所詮ここはラブホテル
此処で行われることなんてたかが知れている
知れているけれど、ヤメラレナイノ
女をベッドに押し倒し、男は馬乗りになる
オモタイ
嫌だ嫌だ嫌だ嫌だ
こんなの私が求めてるアイじゃない
それでも女は男と交わる
感じるものが虚構であったとしても
アイって、なんなんだろう
男は顔を赤くして
女は顔を赤くさせて
互いに混ざり合う
例えそれが一方的でも
一度受け入れて仕舞えば何度受け入れても同じである
そうやって今日もアイは貰えない
次はアイが貰えるといいな