菜乃
私には秘密がある。それは・・・

菜乃
私の両親は小学5年生の時、火事で亡くなったこと。

菜乃
だから今は一人暮らし。
もう高校だから、この前まで親戚の方と住ませてもらっていたけど、断ったのだ。

かっこいい男の人と目が合った。
どうやらその人も私と同い年みたいだ。
幸
君もここの入学生?

菜乃
う…うん!そうだよ

幸
そっか。なら僕と同い年だね

菜乃
そっ…そうだね

幸
僕、長谷川幸。君は?

菜乃
わっ…私は、神崎菜乃です

幸
菜乃ちゃん。可愛い名前だね

菜乃
ありがとうございます

幸
ねえねえ、菜乃ちゃんって彼氏とかいるの?

菜乃
え…い、いないです

幸
そっかぁいないんだ。

菜乃
はっ、はい。

幸
これから同じクラスみたいだし仲良くしようね

菜乃
はい…!是非

幸
菜乃ちゃん

菜乃
はっ…、はい、!

幸
僕さ、今日菜乃ちゃん家泊まってもいい?

菜乃
えっ?

幸
ごめんね。初対面でお泊まりなんて

菜乃
いっ…いえ!私1人暮らしですし、大丈夫なので…

幸
へぇ。一人暮らしなんだね菜乃ちゃん。ちなみに、その言葉は僕が泊まってもOKってこと?

菜乃
おっ…お、お、OKです!!
こんな私の家でよければ…

幸
菜乃ちゃん。敬語辞めなよ。同い年なんだし。あとあんまり恥ずかしがらなくて良いよ

菜乃
はっ…はい。ありがとうございます

幸
だからー敬語じゃなくてタメでいいよ?

菜乃
は…っ、う、、うん

幸
じゃあ今夜は菜乃ちゃん家に泊まらせてもらうね

菜乃
長谷川さん、入っていいですよ

幸
ありがとう。ていうか僕の事、長谷川さんって呼ぶの?

菜乃
う…うん。その方が呼びやすいかなぁと思っ…

幸
だーめ。幸でいいよ

菜乃
えっ…呼び捨てはちょっと

幸
じゃあ幸くんでいいよ
僕、菜乃ちゃんって呼んでるでしょ?

菜乃
っ…こ、こぅくん

幸
なんか嬉しい。しかも菜乃ちゃん可愛い

菜乃
いや…私なんて一般人よりも下の方の人間ですから…!!

幸
ぷっ。なにそれ、面白いね菜乃ちゃん

菜乃
あっ、じゃあ私夜ご飯作ってきます
何かリクエストりますか?

幸
えっ…?菜乃ちゃんのご飯?嬉しい!食べれるんだ。でも申し訳ないなぁ。

菜乃
い…いえっ!全然私は大丈夫ですっ

幸
本当?洗い物くらいはさせて

菜乃
あ、ありがとうございます

幸
まーた敬語に戻ってるじゃん菜乃ちゃん。可愛い

菜乃
っ…!よ、夜ご飯何がいいですか?

幸
うーん。じゃあねー、

菜乃
はっ、はい

幸

幸
カレーがいいな。

菜乃
わっ、分かりました!では作りますね!!ソファに座って待ってて下さいっ

菜乃
できました幸くん

幸
わぁ…!美味しそう。ありがとう菜乃ちゃん

菜乃
いっ…いえ!お口にあえばいいですけど

幸
うん!美味しい!!料理上手だね、菜乃ちゃんは。

菜乃
あっ…ありがとうございます

それから洗い物を幸くんがしてくれた。お風呂に入ってもう21時。
菜乃
あっ…布団どうしよう

私は小さな声でつぶやいた。もちろん幸くんには聞こえていない。
私は一人暮らしだから布団は1人分、ベッドも1つしかない。
幸
どうしたの?菜乃ちゃん。困った顔して

菜乃
いっ…いえ!布団どうしようかなと思って…

幸
そうだったね。菜乃ちゃんって一人暮らしだもんね

菜乃
はい…

幸
じゃあ一緒に寝る?

菜乃
…え!?

びっくりして思わずいつもより少し大きい声で叫んでしまった。
幸
なんでそんなに驚いてるの?ていうか、驚いてる菜乃ちゃんもかーわい

菜乃
っ…は、恥ずかしいです

幸
大丈夫だよ。安心して?

菜乃
っ…

幸
ねぇ、菜乃ちゃん。なんで菜乃ちゃんは一人暮らしなの…?

菜乃
ぇっ

ど…どどどとうしよう!
どうすればいいの!?
もう言うしかない!?
でも幸くんになら言っても大丈夫そう…
菜乃
あっ…あのですね、

幸
うん。ゆっくりでいいよ。焦らないで

菜乃
あっ、ありがとうございます

菜乃
私の両親、私が小学5年生の頃に火事で亡くなったんです

幸
え…

菜乃
お…重い話ですよねすみません💦

菜乃
1ヶ月前までは親戚の方のところに住ませてもらってたんですけど、迷惑かけちゃうので高校生になるんだし、一人暮らしはじめようかなと思い、上京したんです

幸
そうなんだ。大変だったね…菜乃ちゃん

菜乃
で…でもっ!今日こうして幸くんと出会えて、友達も作れなかった私がこんなに話せる人ができるなんて夢みたいです!

幸
そうなんだ。それは良かった

菜乃
はい!

幸

幸
あのさ…

菜乃
?どうしました?

幸
良かったら僕と同居しない?
あと、付き合って欲しい

菜乃
え…

幸
僕親のことはか気にしなくていいから。同居は普通にできるよ。あと、親がいなくて大変だろうし、僕が支えてあげたいから。

菜乃
こ、こんな私でよければ…!
でも、あまり私の事は心配しなくて良いですよ

幸
ありがとう。じゃあさっそく…

菜乃
え、、っ…あ、あの幸く…

菜乃
んっ

???
一体何が…?
あ…え?もしかして私、幸くんとキスしてる…?
幸
呼吸できてない?口開いて。呼吸させてあげるよ

なんのことかわからないけど、とりあえず口を軽く開く。
菜乃
?

菜乃
あのっ、これはどういう…

菜乃
んぅぅ…

菜乃
んぁっ…

幸
そんな可愛い声出したら余計しちゃうよ?

菜乃
こ…幸くんっ…

菜乃
んっ…

幸
じゃあ次はもうちょいレベルアップ

菜乃
え…?

幸くんは私の耳にそっと息をかけ、首元に顔をもぐらせた。
…なんか痛い…?
菜乃
あの…っ、幸くんなにしてるの?

幸
ん?菜乃ちゃんを僕のものにしたいからそれを証明させるための印つけてる。

菜乃
しるし…?

幸
後で鏡みてみて

菜乃
う…ん

菜乃
えっ…こ…幸くん…?な、何して…

菜乃
ひゃあっ

幸
かーわい

ドキドキが止まらない
どうしようもっと欲しい。
もっと幸くんが欲しいよ…
菜乃
…っ

幸
あれ?菜乃ちゃん寝ちゃった?

菜乃
・・・

幸
あぁ、本当に寝てる。

それから私が気づかないうちに布団をかけられ、一緒に寝たのだった。
菜乃
うぅ…

うわぁっ…
38.2℃!?
高い…
いつもはこんな高熱出ないのに…
そ、ういえば喉も痛い…
と…とにかく!幸くんに風邪を移しちゃダメだ!
私はベッドから降りてリビングのソファ行こうとした、。しかし…
バタンっ。
私は倒れてしまった
幸
ん…?なん今の音、…

幸
あれ…菜乃ちゃんは?

菜乃
うぅっ…ゴホッゴホッ

幸
えぇっ!!菜乃ちゃん大丈夫!?
せ倒れ込咳までして!体も熱いし…
もしかして熱?

菜乃
うん…
38.2℃あり、ま、す…

幸
えぇぇ!!ちょっと待ってて!冷やすもの持ってくるね!

菜乃
え…?

幸
?

幸
どうかした?

菜乃
、行かないで…ください…

幸
分かった。横で見守っとくね

菜乃
幸…くんが…ほし、いっ…

幸
…僕が欲しい?

菜乃
ほしい

幸
ほく熱下がっを僕をあげるよ

菜乃
ほしい…

幸
分かったよ

菜乃
んっ…ぁ
