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今日の主
今日の主
今日の主
窓の外が、ゆっくりと赤く 染まりはじめていた 西の空には、沈みかけた太陽が 遠くの海に光を落としている kzは目を覚まし、ゆっくりと体を 起こした 肩の包帯を押えながら眠たげな 声で言う
kz
fu
fuは紅茶のカップをテーブルに 置き静かに微笑んだ kzは立ち上がり黒いマントの裾を 軽<整える
kz
rm
kz
kz
その言葉の奥に
"誰かを想う気持ち"
隠れていることをrmは 分かっていた けれど、何も聞かない 玄関まで歩く3人 夕焼けが差し込む廊下に 長く影が伸びる
rm
kz
kz
kzは小さく笑って言った そして ドアノブに手をかける前に振り向く
kz
その言葉に2人は優しく微笑んだ
fu×rm
その声は見送るための優しい約束 のようだった kzは小さく頷きドアを開ける 夜風がひゅうと吹き込み 黒いマントを揺らした その姿が夕暮れの光に溶けるように 遠ざかっていく
2人はその背中を静かに見送った ドアが閉まったあとでも kzの足音が遠くへ消えていくまで 耳を澄ます
rm
fu
その小さな呟きだけが部屋に残った 外ではもう月が登りかけていた
夜がゆっくりと街を包み はじめていた kzはfuとrmの家を出て住宅街の 屋根の上に軽やかに足をかけた 黒いマントが夜風を受けて揺れる 空を見上げると 半分欠けた月が浮かんでいた 光を返す
その光に照らされるたび、kzの髪が 銀色に光る 深呼吸をひとつ 風が服の裾をくすぐり包帯の上から冷たい空気が触れる その痛みさえ今は夜の静けさに 溶けていった kzは一歩、屋根から踏み出す 重力が消えたように、体がふわりと 浮かび上がる マントが広がる
kz
住宅街の明かりがだんだん 遠ざかっていく 街路樹の影、コンビニの看板 灯りのともる窓 すべてが小さくなっていく中で kzはどこか懐かしい 海の匂いを感じた
やがて 広がる海の黒が見えてくる 波が白く光を返し 月の道が水面にのびていた その光を目印に kzは静かに降りていく 砂浜に降り立つと、足元で波が さらりと弾けた 潮風がマントの裾を揺らし夜の匂いが胸いっぱいに広がる
kzはゆっくりと歩き海辺の 少し乾いた砂の上に腰を下ろした 遠くに街の光が見える その向こうに朝がまだ来ない 夜の静寂が広がっている 膝を抱え潮風に髪をなびかせながら kzは月を見上げた
kz
小さな声が波に溶けていく 夜の海は静かにその名を飲み込み ながら優しく波音で答えを返した 待つ時間が、冷たくも どこかあたたかかった 夜の海の真ん中で kzは静かに息を整えながら shuの気配をただ信じて待っていた
風が頬を撫でるたび 心の奥にぽつりと浮かぶ名前
syu
kzはハッとして振り返った そこには、月明かりに照らされた shuが立っていた 白い光が、彼の姿を淡く包む 海風に髪が揺れ その影が波に溶けていく けれど、その顔には どこか寂しそうな影があった
shuはかすかに笑った まるで、自分がそこに居ることを 嬉しくも、どこか痛いような そんな笑みだった
kz
kzの声はかすかに震えていた shuは何も言わずゆっくりと kzのそばへ歩み寄る 波が2人の足元を撫で 月明かりがその上を滑っていく shuの笑みはやがて崩れ 瞳の奥にかすかな悲しみが滲む
syu
その声は波の音に溶けるほど 小さかった kzはそっと首を振る
kz
言葉にしても届くかどうか分からない それでも kzの声はまっすぐにshuの心に届いた shuの表情が崩れ、唇が震える kzは微笑みながらその顔を見つめた
kz
shuは言葉を探すように息を吸い込み そして そっとkzを抱きしめた その瞬間月の光が2人の上に 優しく降り注いだ 風も波も、時間さえも 静かに止まっているようだった
_____その時
fu
kzが振り返ると月明かりの中に 1人の青年が立っていた
kz
戸惑った表情でこちらを見ている
fu
その声にkzの心臓が跳ねた
kz
fu
その言葉にshuが1歩前へ出た 風がふわりと揺れる
syu
shuはfuをまっすぐ見つめて言った けれど、その声は波音にかき消され fuには何も届かない
syu
_____そう続けるshuの声もkz以外の 誰にも届くことはなかった fuは混乱したように言った
fu
kzの瞳が揺れる
kz
その言葉にらfuは首を振った
fu
kz
fuはその言葉に 少し寂しそうに笑って kzの肩に触れた マントの裾が静かに揺れた
fu
fuの心の奥が強く締め付けられた
"本当に誰かいるみたいだ"
けれど、彼の目には何も映らない 波の音だけが夜を満たしていた
コメント
7件
今回も最高でした✨️ 続き待ってます!

私も今日からはじめてみたよ~